トラッシュボックス

日々の思いをたまに綴るブログ。

9条改憲と徴兵制が直結しないのは当然

2007-01-04 23:59:01 | ブログ見聞録
 「美爾依さん観察日記」というブログの「護憲派の仲間割れ」という記事で、「カナダde日本語」の美爾依さんが、

《そんなことを考えていたら、『雑談日記』のsobaさんのAbEndへのTBで、護憲派とされる『お玉おばさんでもわかる政治のお話』のお玉さんが9条変えても必ずしも徴兵制にはならないと言っていると聞いてびっくりしてそのブログに行ってみたら、タイトルからして確かに「9条変えても必ずしも徴兵制にはならないよ」と断言しているのを読んで、久しぶりにビックル一気飲みしちゃったんだけど、この方は日本の憲法には確かに詳しいかもしれないけれども、米国の徴兵制度やイラク戦争の実態、又日本がいかに米国に追従しているのかご存知なのかどうか疑ってしまった。 》(以上、「美爾依さん観察日記」から引用。美爾依さんのブログの記事自体は今回未見)

と述べていることを知る。

 9条を変えても必ずしも徴兵制にならないというのは当然だろう。9条についての現在の改正論は、もっぱら自衛隊の現状を憲法で明確に認めることに主眼が置かれているのであって、徴兵制とは関係ない。憲法で自衛隊を明確に認めることにより、将来徴兵制が敷かれることはあるかもしれないが、ないかもしれない。このお玉おばさんという人のブログの記事のタイトルが「9条変えても必ずしも徴兵制にはならないよ」というものなら、それは当然のことで、美爾依さんがびっくりするのはそれこそどうかしている。
 「日本の憲法には確かに詳しいかもしれないけれども、米国の徴兵制度やイラク戦争の実態、又日本がいかに米国に追従しているのかご存知なのか」-それがこの話と何の関係があるのか、美爾依さん。

《あまり海外で何が起こっているか興味のない日本に住んでいる自民党を支持している普通の主婦だったら、きっとみんなこんなふうに思っているのかもしれない。それにしてもこの方は護憲派だというのに、日本の代表的な新ネオコン、プラモ基地バカボンの言うことを100%信用しちゃっているところや徴兵制度にならないと信じる根拠がバカボンの記事というところが何ともイタいのだが、そのコメントを読むとほとんどの方が反論されていたので安心した。》(同)

 正論が暴論に数の力で駆逐されるというのは好かないので、場合によっては支援するつもりで、お玉おばさんのブログのその記事を見てみた。このブログを訪れるのは初めて。
 なるほど確かにそのような主張がなされている。そしてコメントがたくさん付いているが、必ずしも美爾依さんが言うように「ほとんどの方が反論されてい」るわけではないので安心した。お玉おばさんの真意を理解している方も多いようだ。

 この人は別の記事「ブログが突然凍結される」で、とあるブログと、私も最近よく訪問していた「反日ブログ監視所」が、それぞれブログ環境を提供しているFC2に凍結された件について、

《FC2さんのしてることはちょっと気にかかってます。

思想が右だろうが、左だろうが、言論の自由は守られるべきだし、凍結を通告なしにするのはやはりいけないんじゃあないかい?自分に気に入らない意見や記事だからって、消してしまえ!!というのでは未来永劫平和な社会はこないぞ・・》

と述べている。

 あ。
 私、こういう人好き。
 「未来永劫平和な社会」が来るかどうかは別として、政治的立場の違いにかかわらず、言論の自由は保障されるべきだと主張できる人、好きだな。
 いや、真の意味での護憲派(9条に限らず、日本国憲法全体の精神を守ろうとする立場)なら当然のことだと思うのだが、なかなか護憲派でこうしたことが言える人は少ないように思う。
 
 私は改憲派なのでこの人とは合わない部分が多いだろうが、これから随時訪問させていただこうと思いました。