『人類学雑誌』は、『人類学会報告』第1巻第1号が、明治19（1886）年2月10日に出版されて創刊されました。本号は、『人類学会報告』第1巻第3号として、明治19（1886）年4月24日に出版されました。編集出版人として、神田孝平の名前が記載されています。また、幹事として、坪井正五郎と神保小虎の名前が記載されています。
本号の内容は、以下の通りです。
記事［第18回］
談話
- 古銅剣の記（神田孝平）
- 遠江菅ヶ谷横穴より出でし土器（坪井正五郎）
雑録
- 婚姻風俗集（渡瀬荘三郎）
- 秋田藩婚礼行列（山崎直方）
- 血族婚姻（山崎直方）
- 萩村の婚姻荷物を奪う風習（白井光太郎）
- 淡路洲本の婚姻、女を奪う風習（白井光太郎）
- 新婦馬に乗る（白井光太郎）
- 新婦の顔に墨を塗る（白井光太郎）
- 新婦婚姻の席にて手拭いを冠むる（白井光太郎）
- 備中小田郡七ッ塚ノ記（関藤貞吉）
- 静岡清水山にて古物を得たる事
- 土佐國方言（N.Y生）
抜粋
- 身長遺伝ノ話（箕作元八）
雑記
なお、巻末には57名の会員名簿が掲載されています。
