人類学研究〈続篇〉 (1958年) 価格:(税込) 発売日:1958 |
この本は、元東京帝国大学医学部の解剖学者兼人類学者・小金井良精[1859-1944]さんが書いた論文をまとめたものの続編です。東京大学医学部解剖学教室内に置かれた「小金井良精先生生誕百年記念会」により、1958年に非売品として出版されました。限定600部とあります。なお、1997年には、「アジア学叢書」として大空社から復刊されています。
本書の内容は、以下の通りです。
- 日本石器時代に於ける洞窟住民に就て
- 日本石器時代民族の話
- 鼻前窩と鼻下窩
- アイノ民族、其起源、並に他民族との関係
- 本邦先住民族の研究
- 日本医学に関する追憶
- 人類学上から見たる日本民族
- 姥山人骨
- 安房神社洞窟人骨
- 大腿骨顆間窩の人種的差異に就て
- 人類の咬合型式及び其系統発生的意義
- 齲歯の統計について
- アイノの人類学調査の思ひ出(四十八年前の思ひ出)
- 日本民族中の南方要素の問題に就て
- 東大医科の前身
- 古事記上巻の神話の小研究
なお、巻末には、以下の附録がついています。
- 小金井良精先生(長谷部言人)
- 小金井先生著述目録(長谷部言人)
- 小金井先生略年譜(長谷部言人)
- 後記(小川鼎三)
本書は、1926年に出版された論文集『人類学研究』の続編です。様々な論文が再録されており、大変、参考になります。