出雲国風土記の巻 (風土記の考古学) 価格:¥ 4,719(税込) 発売日:1996-02 |
この『出雲国風土記の巻』は、全5巻の「風土記の考古学」シリーズの第3巻です。山本 清さんによる編著で、1995年に同成社から出版されました。
現存する風土記は、常陸国風土記・播磨国風土記・出雲国風土記・豊後国風土記・肥前国風土記の5冊しかありません。この内、成立年代と作成者が明確なのは、この出雲国風土記のみです。成立年代は、天平五(733)年であると推定されています。
本書の内容は、以下の通りです。
- 序論: 本書の企画と概説(山本 清)
- 『出雲国風土記』の成立(関 和彦・瀧音能之)
- 『風土記』時代の出雲の自然環境(高安克己・竹広文明)
- 「宍道湖・中海」周辺における縄文遺跡と古環境(会下和宏)
- 弥生・古墳時代の出雲: 『風土記』と考古学の接点(渡辺貞幸)
- 出雲の鉄(石井 悠)
- 出雲における須恵器の生産・流通と特質(柳浦俊一)
- 古墳・横穴墓からみた古代社会: 六、七世紀の出雲東部と西部の様相(西尾克己)
- 出雲の後期古墳文化と九州(角田徳幸)
- 出雲国府と周辺の遺跡(広江耕史)
- 群衙と正倉跡(池田満雄・宍道年弘)
- 『出雲国風土記』の五烽(内田律雄)
- 『出雲国風土記』の「剗」と「戌」(平野卓治)
- 神奈備山とその祭祀(宮澤明久)
- 黄泉窟考: 『出雲国風土記』の窟の検討(勝部 昭)
- 文献解題(野々村安浩・平石 充)