今週もIMM取組残高分析の活字版をお届け致します。
早速、ドル円相場の取組のネットポジションから見ていきましょう。
ドル円相場は大きな節目だった100円を超えた事で弾みがついたようです。ドル高地合が一段と鮮明になり、ドルはじり高に展開しています。
こうした中で、ヘッジファンドなど投機筋は引き続きドルを買い増す動きに出ており、ネットポジションは88,407コントラクトのドル買い越しとなっています。
続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。
引き続き円、ユーロ、ポンド,カナダドルなどが、対ドルで売り越されている状態が目立ちます。そして、遂にオーストラリア・ドルも売り越しに転じており、全体的にドルがとても強い状態にあることがよく分かります。
次に前週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。
まず円ですが、
先程もお伝えしたように、ドル円相場は1ドル=100円という節目を上に抜け、一時は103円台に乗せており、ドル買い・円売りに弾みがついているようです。こうした中でヘッジファンドなど投機筋は、円を売り増す動きを強めているようです。
円は前の週に比べて、9,847コントラクトの売り越しとなっています。
続いてユーロです。
ECBが利下げを実施して以降下落しているユーロは、テクニカル的にも一目均衡表日足の雲を下抜けた事で、ユーロ売りが更に勢いづいています。米国では、金融緩和政策の象徴である、資産買い入れプログラムの終了に対する思惑が高まっている中で、将来的にもう一段の金融緩和が見込まれるユーロについては売り圧力が高まりそうです。
ユーロは前の週に比べて13,388コントラクトの売り越しとなっています。
そして、今週もオーストラリア・ドルの動きが最も大きなものとなっています。
高金利通貨の投資先として代表格だった通貨ですが、先の利下げ実施以来大がかりなポジションの取り崩しが続いています。今回もヘッジファンドなど投機筋は売り越しを強めており、オーストラリア・ドルは前の週に比べて20,080コントラクトの売り越しとなっています。
さて、ドル円相場が100円の大きな節目を越える中で、市場の注目は引き続き、米国の景気動向と、資産買い入れプログラムの終了時期に集っており、これまではドルが全面高の展開となっています。
今週もアメリカの経済指標に一喜一憂する展開が予想されますが、このドル高の勢いが継続するのかどうかに、注目しておきたいと思います。
以上の内容は、グラフを交えた動画番組でもご視聴いただけます。下記URLをご覧ください。
http://www.forextv.jp/Video/Video.php?id=ONuFk-wpps8
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