外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

IMM取組残高分析 活字版‐今度こそ100円突破なるか再度阻止されるかに注目

2013-05-07 15:10:20 |   -【特集】IMM残高分析

さて、今週もまずはドル円相場の取組のネットポジションから見ていきましょう。

今回もドル円相場が100円手前で上値が重くなる中、引き続き多くの市場参加者は、このところ積み上げてきたドル買いポジションを手仕舞う動きが出ているようです。
ドルのネットポジションは3週連続して減少し、71,127コントラクトの買越しとなっています。

続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。

引き続き円、ユーロ、ポンド,カナダドルなどは、対ドルで売り越し状態が続いています。一方で、買い越されている通貨も大きな変化はなく、依然としてメキシコペソも大きく買い越されていますが、取組高は少しずつ減少している状況です。

次に前週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。

まず円ですが、先程もお伝えしたようにドル円相場は1ドル=100円という節目で上値が重い展開が続いています。市場では100円を超えてドルを買い進む動きに警戒感が出始めており、一旦積み上げたポジションを調整する動きが主流となっているようです。
円は前の週に比べて8,603コントラクトが買い戻される動きとなっています。

続いてユーロです。週後半に予定されていたECB定例理事会で、利下げ期待が高まっていましたが、イベントを前にしたポジション調整もあり、一旦反転上昇する動きを見せています。こうした中で、今回はヘッジファンドなど投機筋もユーロを買い戻す動きに出たようです。

ユーロは前の週に比べて4,126コントラクトが買い戻されています。

更に今回は主要通貨で大きな動きが見られない中、スイスフランが9,443コントラクトの売り越しとなっています。世界的にも金融緩和政策が広がり,株価が上昇を続ける中で、市場のリスク警戒感が低下している状況が伺えます。

また、メキシコペソは一旦利食いの売りも出ているようです。今回で2週連続して買い越しが減少しているメキシコペソは、前の週に比べて8,360コントラクトが売り越される結果となっています。


さて、週末には注目されていたアメリカの雇用統計が発表されました。市場の予想よりも良い結果だった事からニューヨーク・ダウ平均株価は一時15,000ドル台をつける上昇となっています。更にアメリカの長期金利も上昇した事から市場は再びドル高方向に向かっています。

こうした地合いを受けて、今週も引き続き1ドル=100円という大きな節目を試す展開が期待されます。相変わらず上値の重さが確認されるのか、或いは今週こそ新しい展開に進むのか、ドル円相場には目が離せない局面が続きそうです。

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