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外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

セッション 【SESSION】

2007-10-22 14:37:44 |   -FX実用相場用語

音楽を演奏するバンドのセッション、ジャム・セッションなどのように、一同に会してお互いに絡み合って一つの曲を演奏する状態、あるいはその集団を指すように、相場の売買も多くの人間がその瞬間瞬間同じ通貨を追いかけ、売買を繰り返す様はまさしくセッションである。

相場は変動期間と収束期間が交互にやってくる。なぜ収束するかは、一通り売買が一巡し概ね片が付いた状態であるといえるが、その一連の動きが始りやがて収束するまでの相場を、よく“セッション”という言葉で表現する。書籍でいえば、一章が終った状況だろうか。
インターバンクの会話ではよく

「セッション・ハイは?」とか「セッション・ローは?」という会話がある。これは、動き始めた相場が一段落したとき、その間に付けた高値は?安値は?という意味となる。
期間については特に決められたものは無く、後ほどチャートなどを見ながら述べる場合は、一つの上昇相場または下落相場、あるいは反転から押しや戻しが入ったところまでをセッションと見る場合があり、かなり概念的な表現であることは間違いない。

AからFに至る相場を、このように眺めるとA-G-B、B-H-C、C-I-Dなどの山一つずつがセッションと呼べることはイメージが付き易いが、A-Gのあと下落し始めた時点では、A-Gが一つの上昇セッションでもある。

こぼれ話

細かいセッションは一日の中に何回となく訪れる。超短期のチャートを見ればイメージが付き易いと思う。しかし、80年代の超円高時代では、数時間もの間にわたり一つのセッションが終了しないような動きがしばしばあった。通常なら相当忙しい日であっても、昼休みだけはセッションの最中とはなりにくく、昼休みが待ち遠しく思ったものだ。

それでも、たまにではあったが昼休みですら動き続けることがあり、そうなると人間の集中力の限界などもあって、何度か「もう止めて~!」と叫びたくなった記憶がある。

こんな昼休みには、カップめん関係の昼食は随分と重宝した記憶がある。しかし、完食となる前に新たなセッションが始ってしまうと悲劇がやってくる。

やっと一息つくことができ、さあ続きを…とばかりに振り返ると、そこにはすっかり冷えて伸びきった残骸が、むなしくカップを埋めているという状況が何度もあったものだ。
 


バイアス 【BIAS】

2007-10-20 21:51:35 |   -FX実用相場用語
MSNの検索辞書では、

(3)一般にある動作の動作基準点に何らかの作用を加えて偏らせること。例えばトランジスタでベースに加えておく電圧など。

(4)考え方などが他の影響を受けて偏ること。
「発言に―がかかる」

三省堂提供「大辞林 第二版」より
 
となっており、相場解説などにも良く出てくるこの表現は、概ね文法どおりの意味となる。

ある意味では群集心理の結果として相場変動が発生するとすれば、経済指標や
高官筋の発言の内容によって、本来50/50の相場変動機会に対して、45/55、40/60などのような偏重が加わり、その方向へ相場が動いたり、これまでの動きを加速させることがある。

金融商品取引業のトウキョウフォレックス社では現在、取引システムの中で時事通信社、マネー&マネー社、ジャパンエコノミックスパルス社によるニュースストリーミングサービスを、時系列にまとめて流す「TFnsニュースPREMIUM」サービスを行っている。一社によるニュースだけだと、記者やソース、翻訳者によって報道にバイアスがかかりやすくなるが、1つのイベントに関して3社が同じようなニュアンスの記事を掲載しているようであれば、世論的なバイアスが発生する確率もその分増えることにつながりやすいとの想定は可能だろう。

こんな観点で市場関連ニュースを読んでみると更に興味深くなると思う。

こぼれ話
 
このところ、株式投資家が集まる勉強会メンバーと考え方を交わす機会が定期的にある。彼らは同じ相場として為替相場の意義は充分に理解し、その中立性は認識いただいている。しかし、取引と言う段では非常に高いレバレッジから恐怖感があり、投資対象として考えるにはもう少し時間がかかるという印象を受けるが、同時に外為市場に対しては概ね、難しそうであるという感想をお持ちのようである。

よく議論を交わしてみると、株式市場は直接資本調達市場であることから投資家側としては基本的に“買い”というバイアスが市場の根底にあり、市場の使命としては上昇を基本としない限りその意義が無いという点で入り易いという。

確かに、上下変動確率が50/50と言われる為替市場はその分、ニュートラルで公平な分、後ろ盾の無い恐怖感があるのかもしれない。為替を取引する場合の要点は、彼らの意見を参考にすれば、反対にバイアスをかけないで臨むということなのかもしれない。

ただし、為替には金利差というバイアスが常にかかっていることも事実で、それが誇張されたこのところの相場はむしろ、金利差バイアスが始めから考慮された株式市場化していると言えそうである。

EURJPY 若干の下げ余地あり GBPJPYは概ねターゲット達成も、今は抜け殻

2007-10-19 16:29:19 |    -ユーロ円
ストップが付いてしまい、具体的な運用とはなっていない意味で抜け殻となってしまったGBPJPYは、概ねのターゲットである235.20-30を達成し、ここからは動きづらくなっています。

ドル円次第ではもう一段の下げがありそうですが、ストレートではEURが達成したドル売りのブレークがGBPではまだ無い状況で、もしかするとポンドドルでもドル売りのブレークが発生し、ポンド円は底堅くなるかもしれません。

ユーロドルは対ドルでの歴史的最高値を更新し、ドル売りバイアスを高めていますが、さすがのイベントを控え、フォローは限定的です。
ユーロドルの上昇を受けてユーロ円は、ドル円がそれなりの下落を見せる中で下落幅も限定的です。

しかし、トルコ危機に加えてパキスタン危機が新たに発生する中で、地政学的リスクが上昇し、逃避先通貨の買い圧力は高まる可能性があります。
それに加えて今回のG7では、サブプライムの問題やユーロ、カナダの通貨高が議論される可能性があるなど、これまでに増して金利や為替を含む金融会議的な要素が高いモノとなりそうです。プラザ合意ではないですが、低金利通貨のバッシング的な内容が盛り込まれるようだと(ここは妄想に近い過度な表現かもしれません)、ドル円も本年の円最高値をうかがうような動きを見せる可能性もあります。

かねてからドルは対G7通貨で概ね歴史的安値や本年安値を記録する中で、ドル円は円安という矛盾する動きに終始していました。この数日はやっとドル安がトレンドになっていますが、G7の前後を問わなければ、こちらも最安値水準まではあと数円の下落余地はありそうです。

一大イベントを前に、積極的な売買は控えたいところですが、円高要因が集まりつつあるように見える中でユーロ円であと100ポイント程度の下落余地は有りそうな予感です。

 
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GBPJPY 個人的に混乱期?10ポイントで生死を分ける ユーロも時間の問題

2007-10-18 19:55:43 |    -ポンド円

とうとう風邪まで引いてしまい、体調は最悪です。

昨日のC戦略は早々とストップアウトしてしまいましたが、乱高下を察知するにあたり238円ミドルへの予感から再挑戦をしました。

確かに発表し切れていない個人的な戦略の中には80でのストップもありましたが、再挑戦で公開した戦略のストップをそのまま90にしていたら、今頃はかなり建て直しが効いていました。
タラレバや後付レポートは禁物でありあくまで記録には従いますが、またもや数ポイントでロスカットとなり、苦しい展開です(実は半べそです)。

ポンド円は、大体予想通りダイヤモンド風に収斂をしており、下抜けを果たしたかと思った矢先、ポンドの買い材料に出会い、フォーメーション内に再度突入してしまいました。

クロス円の下落リスクは依然として高いという持論は変わりませんが、ドル安のセンチメントが明確になりすぎストレートでのドル売りが加速すれば、ドル円では円売りバイアスが常にかかっていることから、クロス円の下げは限定的になります。可能性は低いながら、フォーメーションの完成により、上下両方の変動確率が発生しています。上昇のケースも頭の片隅に置く必要が出てきています。

 
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オシレーター 【OSCILLATOR】

2007-10-17 19:31:40 |   -FX実用相場用語

一般的には発振機のことを指すようだが、相場分析で使用する場合は、サブチャート(補助分析ツール)の分類名称として使う。

チャートは基本的には価格情報がグラフに入っており、時系列で追うことで変動の軌跡が理解できるものであり、サブチャートは、実際の価格情報を指数化することで過去からの変動の勢いや度合いを示すのが主で、それ自体に価格情報を持たないのが普通。0または最大値を100とした50の位置をニュートラル(中立)とし、売り圧力も買い圧力も均衡している状態や、ピークからの変動の割合が概ねニュートラルとなるべき状態を見ることができる。

かなり間違った解釈が一般的になっている点で痛い思いをされた経験者も多くおられると思うが、個人的には余り参考にできるほど極めていないが、矛盾としてあげられることを幾つかご紹介する。

OBやOSのゾーンを決めて行き過ぎといわれる相場を逆張りする手法が紹介されている。

OB(Over Bought=買われすぎ)、OS(Over Sold=売られすぎ)という言葉から、“そろそろ”的な売買が連想されるのも無理は無いが、OB,OSゾーンに入ってから持続する場合(トレンドを維持するということ)、逆張りの怖さを知ることになる。レンジ相場で機能するという解説も見られるが、個人的には幅を見込めないレンジ相場は回避したいところ。

また、変動の率をオシレートすることで、変動力を見るものもあるが、変動しなくなると当然ながら変動率は低下するため、波動はニュートラルへ近づくが、ピークをつけたあと反転する場合も、必ずニュートラルと交差するまではニュートラルへ近づくため、オシレーターだけを見て、下降しているから売りとか、上昇しているから買いとは一概にはならない。

こぼれ話

週足でオシレーターを重視する頻度は一般的に低いと思うが、トウキョウフォレックス社のストキャスティクス(ファースト14-3)によると、例えばポンド円がOBゾーンとされる75以上に突入した2006年5月15日週(高値が210.20円)を起点にした場合、その後75以下に離脱したのが2007年2月12日週で高値が238.66円。その間の最高値は2007年1月22日週の241.55円。

つまり、OBゾーンに入って直ぐに売った場合、維持し続けていれば最高で31.35円もの超アゲンストとなった。 
私には無理
ちなみに、その手法が成功につながった期間は、最高値から離脱までの僅か20日間
やはり、絶対無理

短期ではまだ可能性がありそうだが、トレンドが出ると難しく、やはりストップロスは必要なようだ。


GBPJPY 240円台売れず無念 Y波動状に拡散して収斂と見れば50%戻しを入り口として期待

2007-10-17 12:49:59 |    -ポンド円

未練たらたらのコメントをご勘弁ください。

今朝のチャートを楽しみにしていましたが、やはり戻りきれておらず、更に午前中のセッションでは、某米系証券筋の介入に関するレポートの噂が市場を流れ、円高に推移する羽目となりました。ストレートは概ね小動きということを見れば、ドル円の円高方向がクロス円の下落を牽引したと見るべきでしょう。

ポンドのショートを再度模索していますが、やはり対円での売りが最も判りやすいステージに見えます。株価の行方も非常に気になる所ですが、G7絡みのイベントリスクとしては、久しぶりに人民元の切り上げ圧力が円高に作用する流れが発生する可能性を感じています。また、原油価格の高騰の背景には新たにトルコ危機が作用していることも明らかとなり、地政学的リスク回避行動から、円とスイスフランが買われる可能性があります。

とするならば、対ドルではドル買い方向となる動きは回避したいところから、2要因が重なるポンド円の売りは、心強さが増します。

収斂といえば通常ペナントやトライアングルなどに代表される形が一般的ですが、ポンド円など元々ボラティリティが高いペアでは、上下共にレンジを拡大しながら揉み合うことが良く見られ、今回もそんな形での収斂が想定でき、稀に後半で通常の収斂を起こしてダイアモンド型になる場合があり、文字通りダイアモンドトップ(ボトム)などといって、相場転換のシグナルとしてパターン分析の対象になっています。

この場合、拡散期においては諦めた後に一度大きめな調整が入ることがあるので、そこを売ってゆきたいところです。

このまま下値をブレークしてゆくようなら深めの押しも想定でき、入り口に悩むところです。対応が手遅れだったことを反省しつつ、その分リスクが大きくなってしまいましたが、どうにか喰らい付いてゆきます。

 
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クロス円 下落 深追いせずあれば戻りでエントリー

2007-10-16 23:57:05 |    -ポンド円
午前中、一度でもチャートを見る余裕があれば、と悔やまれますが、本日は今やっとチャートを見る機会があり、夕方からのクロス円下落をみて非常に残念です。

ニュース等も詳しくチェックできておらず、素直に休刊のお知らせでも良いのですが、イメージだけでもお伝えします。

下落の時間から、恐らくは欧州時間になんだかの発表を受け、ユーロ円かポンド円の投げに端を発していそうな感じがします。日替わりで相場のセンチメントが入れ替わる昨今で、一気にどちらかへ傾く相場を想定しづらいことは事実ですが、クロス円のカナダ現象でつられて上昇していた通貨は、下値リスクをはらんでいることは、一貫して述べてきたとおりです。

ポンド円は大きく235.00~240.00のレンジを想定していますが、再度上昇するようなところでは、戻り売りを実行に移したいと考えています。あれだけ狙っていたにもかかわらず、出動できなかったのは痛いところです。

想定の入り口は、ポンド円238.90~239.50、ユーロ円は166.00~166.50です。ドル円が117円ちょうど近辺に戻るようであれば、各レートのチェックを入れてみる感じです。

G7前にトーンダウン 本日休刊

2007-10-15 18:30:10 | ☆外国為替から離れる(雑感)

ポンドは明らかに勢いをなくしています。数ポイント差でストップが付き、様子見となってはいますが、ドル円が上昇しない範囲ではクロス円のプレスもなく、ストレートだけでの上昇は限定的に思います。

大きなスタンスの変更はありませんが、本日は更新時間が無く、休刊と致します。
申し訳ございません。


GBPUSD クロス円の買い疲れでやや円買戻し ストレートはサイクルで上昇不利

2007-10-12 20:04:14 |    -ポンドドル

クロス円の買われ過ぎを懸念していましたが、一部の上昇につられて上昇していたその他の対円ペアを中心に売り戻しが入り、本日の東京市場は概ね円高に推移しました。

週末リスクを回避する意味も含まれていますが、ある程度長い間(といっても期間だけ長い場合は除いて)為替相場に接していると、不思議なリズムに遭遇する場合があります。

チャートを見ていても、確かに長い目で見ると上下動を繰り返していることから、不規則だとしても波動として捉えることができます。

波動という側面で相場を分析する方法で、わが日本の一目山人さんが考案・集大成された「一目均衡表」や、エリオット波動論などが有名です。個々の詳細に関してはいつかお話できると思いますが、ある程度の期間に掛けて同じようなリズムの波動で相場が変動する場合がよくあり、そのサイクルに早く気がつくと労せずして良い値幅を稼ぐことができます。

一目均衡表では、対等数値という概念がありますが、一つのセッションに於いては上昇に要した時間と下落に要した時間は同じである、という大前提に基づいて、達成したかできなかったかで、相場の方向性を判断する場合があります。

本日のTFnsでは、対等数値ではないですが、波動というアプローチで分析してみようと思います。

夕方発表されたユーロ圏の鉱工業生産が、予想の0.3から1.2というサプライズ的な大幅改善をみせたにも関わらず概ね無反応で、ユーロ買いに対する反応の鈍さを見た感じです。

今夜の米国指標はPPI、小売売上高、ミシガンと週末最後の中型イベントがありますが、こちらの改善までも連想しているドル買いのセンチメントも感じ始めているかもしれません。

 
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EURUSD CADJPY主導でクロス円買いに安心感?ユーロ円がストレートを引っ張る

2007-10-11 21:26:10 | ☆相場分析-ユーロドル

カナダ円が心理的なターゲットとなっていた120円台にのせ、いまや米ドルより3円程度も価値ある通貨となっています。昨日のコメントではないですが、行き過ぎのカナダ円が他の対円ペアの牽引をしている状況です。

ユーロ円も蚊帳の外ではなく、快調に上昇しており、ユーロの買いという形でユーロドルの上昇を援護していることは間違いありません。

インフレリスクに関して強気の姿勢を崩さなかったECBが軟化したことで、先週は売りの週でしたが、今週は強気と弱気が交錯しての相場となっています。
余りこれといった材料は無く、短期的な需給で上下している様に見えますが、円売り外貨買いに安心感を与えているのは、明らかにカナダ円です。

個人的にはここから先、買い進める勇気はなく、既に売り場探しモードに突入している旨は既にお伝えしています。

クロス円での他通貨買いがストレートを支援している事実を差し引いても、このところのストレートは、ドル売り材料にも、他通貨側の買い材料にも反応が鈍くなっています。

調子に乗って対ドルも最高値を更新しそうになっているユーロドルですが、今の状態から上に抜けるのは厳しい状況に見えます。
何かの拍子でユーロが上昇するようであれば、ユーロ円を売る替りにユーロドルでユーロを売ってみたいと思います。

1.40台に乗せたときはこのまま行く匂いを感じていましたが、最高値更新以降のエネルギーを感じられません。チャートも随分と景色が変わってきました。

本日は、カナダ円戦略を上方修正し、ユーロドルの売り場を探って見ます。

 
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