◎前日の外国為替市場の動きについて、主要通貨の視点から考察します。
先週末3月26日金曜日のトピックは、ギリシャ救済策のフレームが明確になったことに尽きると思いますが、四半期末や週末、月末要因も絡み、動きが増幅された印象です。
それでは、各主要通貨の推移を、30分チャートをご覧いただきながら、確認してゆきましょう。
◆ユーロドル相場
前日引け際で安値を更新する動きとなり、寄付き以降もしばらく安値圏でもみ合いました。しかし、その後はユーロ買いが優勢となり、1.33台を回復すると徐々に上値を拡大しました。ただ、米国時間に付けた1.34台では、売り圧力も高く、1.3400を挟んで揉み合いながら先週を引けています。
(ファンダメンタル)
月末や期末要因が背景か、クロス円が先週から底堅く推移しており、序盤の買戻しはその流れを汲んでいたものと推測します。欧州時間に入り、ギリシャ救済策の格子が具体的になるにつれ、対ドルや対ポンドでもユーロを買い戻す動きが上昇の要因だと見られますが、堅調だった株式市場が軟調に推移すると、上値も限定的になった印象です。
◆ポンドドル相場
概ねユーロドルに連れた動きです。ギリシャ問題の進展を受けてユーロポンド相場の買戻しが、一時ポンド安を牽引した模様ですが、その後は乱高下しながらも、ユーロに連れたドル売りが優勢でした。
◆ドル円相場
寄付きからユーロやポンドのドル売りに押される動きと、底堅いクロス円の買いによる円売りとが、交互に押し合って方向感のない動きとなり、92円台半ばから後半を中心に揉み合う展開でした。
◆その他の米国市場動向
株式市場はダウがかろうじてプラスを維持したものの、まちまちな終値でした。資源市場はドル安再開が好感されたのか、上昇して引けていますが、CRB指数は概ね横ばいだった模様です。債券市場は調整買いで利回りは若干下がって引けたようですが、米債の入札結果がさえなかったことを受けて、安値圏での引けとなった模様です。
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