外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

3月22日の外国為替市場、復習とキーポイント-3月23日「FXフラッシュ1400」

2010-03-23 15:03:29 | ☆外国為替を読む

では、前日の外国為替市場の動きについて、主要通貨の視点から考察します。

◆3月22日月曜日のトピックス

イギリス景気回復の立ち遅れや、ギリシャ支援をめぐる不協和音などで、欧州通貨が全面安となった先週からあけた月曜日の相場では、欧州の足並みの乱れが一層表面化したことと、リスク回避傾向が強まる中、米国株式市場が孤軍奮闘したことの2点をトピックスに挙げたいと思います。

それでは、各主要通貨の推移を、30分チャートをご覧いただきながら、確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



先週末の地合を引きずる中で上値が重く、安値圏でもみ合っていましたが、欧州時間で心理的節目の1.3500を割り込む局面もありました。しかし、以降はドル買いが急速に進み、寄り付きより高い水準で引けています。

(ファンダメンタル)
ギリシャ支援問題が迷走する中、ドイツとギリシャを巻き込むユーロ圏との不協和音が強まったことで、先週末安値を割り込んでユーロ売りが進んだようです。しかし直接鍵となる材料が見つからない中、1.35割れでのオプションやストップなどのテクニカルな動きが背後にあったようにも見えます。その後、株式市場が堅調に推移したことで、ユーロのショートが炙り出される展開だったように見えます。

ポンドドル相場



東京時間のうちに安値を更新して1.50台を割り込むなど、早くから先週末の地合が進みましたが、以降は底堅く推移し、米国時間ではユーロに連れてドル売りが進んだ模様です。

(ファンダメンタル)
ユーロに比べて、ポンドが早めに上昇基調になっていた背景には、ユーロが対ポンドでも売られたことが指摘でき、ユーロからの資金逃避は、買いにくいポンドにまで及んでいる模様です。

ドル円相場



米国時間まで底堅い動きでしたが、取引時間中では珍しくギャップを空けて89円台へ下落するなど、一時円高が急伸しました。その後は底堅く買い戻されましたが、ギャップを埋めきれず、90円台前半で米国時間を引けています。

(ファンダメンタル)
急に襲った円高は、特定できる材料がみえません。唯一、同じ時間では、ユーロが全面安となっており、相当まとまったユーロ売りが対円にも波及したものと考えられます。ユーロへの懸念は、一瞬混迷を深めたようですが、その後、トリシェECB総裁からは、前向きなコメントが発せられるなど、一旦はユーロ売りが修正された印象です。

◆その他の米国市場動向
株式市場は、米国の医療改革法案が下院で可決したことで、底堅く引けています。一方で、債券市場はユーロ不安による米債需要も強いとの報道もあり、価格は上昇しています。資源市場はまちまちで、CRB指数も概ね横這いだったった模様です。
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今日の通貨フォーカスはユーロドル相場です。以上の内容および通貨フォーカスは動画番組「FXフラッシュ1400」でもご覧いただけます。動画ニュースページのメニューにある市況タブからご覧いただけるようになりました。下記のYouTubeからもご利用いただけます。

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