外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

理解しにくい高値止まり、下げ渋りの時に多用される一目均衡表

2013-07-19 16:29:01 | ☆外国為替を読む

各相場は、一部の通貨を除き、一度直近のドル高値を付けた後、揉み合う展開になっています。

数年に一度の変動となった通貨も少なくない中、大きな節目は日足でも追い切れない程の動きになっています。ましてや時間足や分足などでは探すことが不可能な水準で、相場が急反転するなど、扱にくい相場展開が連続し、昨今の場況でも、言うことに事欠いて、一目均衡表の各線をサポートやレジスタンスとして、反転や足踏みの理由付けするものが、急に目立ってきたという印象です。

私が一目均衡表の勉強会を取材、撮影し続けて2年以上が経過しました。
取材といっても、半分は一人の微力投資家として、一目均衡表の真偽を見極めたいという参加受講生の立場であり、もう半分は、その映像を収めることを目的としてきました。
講義内容に集中すると、カメラワークがおろそかになり、結局最近は、撮影に重きを置いているため、なかなか内容までを把握できていないところが残念ではあります。

ただ、何度かに一度は、不思議とこれまでの疑問が一気に解ける体験をすることが多く、改めて緻密な学問であることに気付かされています。

特に、今回12日に開催された勉強会では、一目均衡表とは改めて究極的なパターン分析であり、過去のパターンを研究し尽くして、それを現在に当てはめるアプローチであると、改めて気づかされることになりました。決して均衡表をマスターしたなどと、口が裂けても言える段階ではありませんが、意味不明、且つ無秩序な相場になると、得てして登場する一目均衡表は、それだけで既に今の相場でも機能し続けている証明にもなっているのではないでしょうか。

現代よりも数倍も取引環境が劣悪な時代に生まれた、古来の罫線分析手法には、我々が立ち戻るべき観点が、多く見られます。シンプルなトレンド・ライン分析にしても、将来の値幅予測が値段として確認できる事実は、価格には全く関係なく妙なオシレーターの交差で売買を繰り返す手法より、幾分か有益な分析手法に見えてきます。

数十年も前の一目均衡表の現れ方が、現在と酷似している相場が散見されているとして、今回の勉強会では1945年からの日経平均チャートが資料に登場していました。もちろん、価格の水準は十分の一という、一見は使い物にならないような動きでも、各線の位置関係や相場の動き方が一致すれば、その可能性は現在に当てはめても十分な意味を持つ、というのが見解でした。
あとは例え水準が異なっていても、波動計算によっていつ頃に幾ら位を目指す可能性があるのかは、事前に把握することができ、万が一の時の自分の行動を予め準備することができるという点は、まさに転ばぬ先の杖であると実感した次第です。



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