外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

証拠金率 【Margin ratio】

2009-04-26 23:14:32 |   -FX実用相場用語

一般的に、実際に必要となる資金等に比べて、どの程度少ない資金である証拠金(通常はパーセント表示)で、実際と同じ取引が可能かを表したもの、である。

同様な言葉としてレバレッジといういい方もあるが、これは手持ちの資金からどれだけ多くの額(通常は倍数表示)が取引可能かを表したもの、である。

外国為替証拠金取引で市民権を得たように聞こえる証拠金率(あるいは証拠金)という言葉であるが、為替でなくても理論的には様々な取引で可能である。


実際に必要となる資金を100万円として、10万円で同じ取引が可能だとすれば証拠金率は10%である(レバレッジでは10万円で100万円の取引が可能なので10倍となる)し、30万円なら30%、5万円なら5%である。日本のFX業界はもう一つの倍数を用いるレバレッジを使って表現するほうが馴染み深いように思えるが、世界的には率(パーセント)表示が主流に思う。

単純に言ってしまえばこれまでであるが、証拠金率の説明は実は奥が深い。このあたりが理解できれば逆に率はさほど気にならないはずである。近いうちに当ページからリンクして詳細を述べられればと思う。

証拠金率の本質(09年4月29日更新)
比較計算の基となるのは必要証拠金か維持証拠金か(09年5月1日更新)


ひとりごと

先週末の2009年4月25日だったが、報道によれば、為替取引のレバレッジ引き下げが法的に実現しそうである。投機的な取引規制が主眼のようであるが、個人投資家の絞り込みのようにもみえ、裏を返すと市場の流動性を奪うことにもなり、相場がかえって値動きの激しい投機的な相場になりはしないか、懸念している。