ユーロ円のシナリオは、良かったような悪かったような後味の悪い展開です。
概ね占いどおりの下落を見せ、第一ターゲットをこなしたまでは良かったのですが、ドル円が想定外の122円台乗せ+122.47まで上昇した結果、ユーロ円は反転上昇し想定のほぼ上限である162.75/80まで戻しています。
その後、欧州市場に入ってユーロのロングカバーがユーロドルで持ち込まれ、ドル円でのドル買いをキチンと反映した結果、ユーロドルは再度1.33を割り込んで現在に至っています。
ドルの長期金利が、債券市場がリードする形で上昇しており、市場の総意は概ねドル買いで一致しています。
本日の動きは典型的ですが、ドル買いで一致するなら同時にストレートがドル買いにならなければいけないのですが、アジア時間ではドル円だけが反応し易い結果、クロス円が上昇することでストレートペアではドルではない通貨が買われるという現象が発生します。ただし、本場欧州市場が入ってくるとユーロやポンドが正常に機能し、ドル買いを反映してゆくという、時間差が発生します。
繰り返すようですが、現在の為替は円が主役ではありませんので、クロス円は今後も暫く乱高下する可能性があります。レンジを狭めに想定する売買か、少なくとも押し目買いは意識せざるを得ません。見方を変えれば、ストレートでのドル買いを意識した方が判り易い相場状況ともいえるでしょう。
本日は、ユーロドル相場をコンファームしながら今後を占って見ます。
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