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外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

7月01日の外国為替市場、復習とキーポイント-7月02日「FXフラッシュ1400」

2010-07-02 14:48:53 | ☆外国為替を読む
■7月01日、木曜日の総括です。

東京時間では、前日30日のポンド安の流れが継続し、ポンド円も下落したことで、市場全体は、ドル買い円買いが優勢でした。

しかし、欧州時間に入ると次第にユーロ買いが優勢となり、対ポンド相場でもユーロ買いが進行しました。この影響で、ポンドは一時売りが強まったものの、ユーロドルに連れてドル売りが優勢となると、一気に上値を更新する展開でした。
市場では、スペインの国債入札が予想に反して好調だったことがユーロの買い戻しを誘ったとの認識が支配的です。本日の米国雇用統計前にポジションを縮小する動きが強まった観もあり、ややテクニカル的な動きが中心だったという印象です。

米国時間に入って発表された経済指標が冴えない中でも、ユーロやポンドの対ドル相場はドル売りを継続した一方、ドル円はクロス円での買いが円売り材料となり、86円台を付けた後は戻し相場が優勢となっています。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

1.2200割れを幾度か試したものの底堅かった模様で、前日高値の1.23台を上に抜けると、引け際には1.25台半ばへと上昇しました。

◆ポンドドル相場

ユーロポンド相場でポンド売りが強まったことで、一時1.4880付近まで下落しましたが、その後はユーロに連れ高となり、引けにかけて1.51後半へと上昇しました。

◆ドル円相場

終始上値が重く、欧州時間以降ドル売りが強まった局面では86円台を瞬間覗く下落もありました。しかし、対ドルで急上昇したその他の通貨を買う動きが優勢となると、87円台半ばへと戻しています。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は下げ幅が縮まったものの、下落で引けた一方、債券市場はやや下落し、利回りは若干上昇しました。資金の流れは相反する結果ですが、指標が冴えない中でリスク回避のドル買いにはなりませんでした。金相場も急落しており、リスク資産や海外投資から資金が自国に引き揚げる、レパトリーが急激に入ったとの印象があります。
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今日の通貨フォーカスはユーロドル相場ですが、一旦ページを改めます。通貨フォーカスを含んだ以上の内容は、動画番組「FXフラッシュ1400」でご覧いただけます。
最上段の右端にある「ForexTV.jp」バナーでサイトの動画ニュースページへ行き、動画プレーヤーのメニューから「市況」をご指定ください。動画はYouTubeからもご覧いただけます。ForexTVjpチャンネルでご確認ください。

6月30日の外国為替市場、復習とキーポイント-7月01日「FXフラッシュ1400」

2010-07-01 14:40:15 | ☆外国為替を読む

■6月30日水曜日の総括です。

東京時間序盤は、米国市場を引き継いで株式市場が軟調に推移したことから、リスクを回避する動きが優勢でした。しかし、下落し過ぎた通貨からクロス円を中心に買い戻す動きが強まると、クロス円を中心に底堅くなり、欧州時間序盤まで、緩やかな円売りドル売りが進行しました。

欧州時間に入り暫くして、ECBが3カ月物の資金供給オペを発表したことで、以前からくすぶっていた、7月1日に期限がくる1年物の資金供給オペに対する懸念が後退し、ユーロが一時的に反発しました。しかし、リスク警戒感を緩めない株式市場や、米国時間に入ってスペインのソブリン格下げが検討されているとの報道もあり、じりじりと反落しました。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

前日29日の安値から、概ね買い戻しが優勢となり、ECBのオペ報道で一時1.23台を覗く展開でしたが、冴えない経済指標や軟調な株式市場が上値を抑えた格好です。

◆ポンドドル相場

ユーロドルが上昇した局面でも、上昇には鈍い反応でした。ユーロポンド相場でもユーロ買いポンド売りが出たことや、イギリス中銀筋からは、昨日に続いて景気に関して弱気な発言があったこともポンド売りの一因となりました。

◆ドル円相場

株式市場が軟調だった割には底堅く推移しました。ECBの発表を受けて、ユーロ円等での円売りを追い風に、88円台後半まで値を伸ばしたものの、米国時間ではリスク懸念が再度強まると、88円台前半に反落しました。

◆その他の米国市場の動向

冴えない経済指標やスペインの格下げ懸念が足かせとなって株式市場は続落し、債券市場は中長期が続伸した模様です。世界的な景気回復力の低下懸念で資金が長期債にまで及んでいるとの推測ができ、実際に資源国通貨が下落を伸ばしている流れは順当に見えます。ただ、デフレ懸念までが散見され始める中で、金相場やCRB指数が上昇しているのは、懐疑的な印象です。
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今日の通貨フォーカスはポンド円相場ですが、一旦ページを改めます。通貨フォーカスを含んだ以上の内容は、動画番組「FXフラッシュ1400」でご覧いただけます。
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6月29日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月30日「FXフラッシュ1400」

2010-06-30 14:35:32 | ☆外国為替を読む
■6月29日火曜日の総括です。

東京時間は、アジアの株式市場が軟調に推移したことを手掛かりに、円買いドル買いが優勢でした。
欧州時間では、引き続きユーロ圏の資金繰りに対する懸念が強いことに加えて、中国の株価が下落を強めたことで欧州の株式市場も軒並み軟調となり、ドル買いに円買いが重なって、クロス円は下げ足を速める展開でした。
米国時間では住宅関連の経済指標が改善し、一時下げ止まったものの、続いて発表された指標が悪化したことで、米国の株式市場も下落を強め、市場はリスクを回避する資金の流れを強める展開でした。
中国のバブル懸念が再度クローズアップされつつある印象です。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場
チャートの数値が更新されていませんでした。お詫びして差し替えさせていただきます。大変、失礼いたしました。



ユーロ円の売りと見られる動きに加えて、株安によるリスク回避的なドル買いが加わり、概ね一本調子に1.21半ばまで下落しました。

ポンドドル相場



ユーロドルを中心としたドル買いに一時、連れ安となりましたが、ユーロポンド相場でのポンド買いが下値を支える格好となり、1.50台で踏みとどまると1.510付近へと戻すなど、底堅く推移しています。中央銀行筋からインフレはポンド安も一因で利上げには慎重との発言がありましたが、影響は限定的となっています。

ドル円相場
チャートの数値が更新されていませんでした。お詫びして差し替えさせていただきます。大変、失礼いたしました。



株安を背景に89円台前半から88円台後半へと水準を下げたものの、一方的な円高の流れにはなっていません。米国株式市場が下落を強めたことで、88円台前半へと一時、下げ足を速めました。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は半期末を前にした決済が優勢となったのか、下落幅を拡大し、ダウは1万ドルを大きく割り込みました。債券市場はややパニック的な資金シフトを受けたとの報道もあるように、中長期の利回りは大台を割り込みました。唯一金相場は強まったドル買いを押しのけ、リスク回避的な需要が下値を支えた模様です。
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6月28日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月29日「FXフラッシュ1400」

2010-06-29 14:40:17 | ☆外国為替を読む
■6月28日月曜日の総括です。

東京時間は、ドルの安値圏で小幅な揉み合いに終始した各相場は、欧州時間に入り、スイス中央銀行筋から発せられたデフレ脱却コメントで、介入警戒感の後退と金利先高観が思惑となり、スイスフランが独歩高となりました。おりから、イギリス政府が金融緩和策を早期に終息させるとの思惑もあってポンドも強い地合いを継続する中、来月初日にはECBの1年物オペが期日を迎えるに当たり、資金繰りに対する懸念から、ユーロは弱い地合いを強めました。

米国時間に入り発表されたいくつかの経済指標は、まちまちだったものの、冴えない株式市場やユーロ安が重しとなり、リスクを回避する資金の流れが強まりました。ただ、スイスやポンドの強さは対ドルでもしっかり推移したことで、ドル買い円買いの動きは限定的となっています。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



対スイス、対ポンドでも下落が進み、その影響が対ドルにも顕著に表れました。東京時間では1.23台後半にいた相場は、目立った戻しもなく1.22台後半へと沈み込んでいます。

ポンドドル相場



強い地合いを引き継ぎ、対ユーロ相場でも買いがすすんだことで、ユーロドルが下落する中、反対に1.5125付近へと上昇する展開でした。

ドル円相場



リスクを回避するドル買いと円買いが均衡する展開を継続しました。一時は、それまで底堅かった89.20を割り込む円買いの動きもありましたが、終盤ではドル買いが勝り元の水準へと戻しています。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は僅かに下落したものの概ね横ばいの範囲に留まりましたが、債券市場は、欧州債からのシフトが進んだのか、やや上昇を強め、利回りは長期債が4%割れに迫る低下となっています。金相場は前日の上昇から概ね往来する下落となり、ユーロに連れ安となる展開でした。
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6月25日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月28日「FXフラッシュ1400」

2010-06-28 14:55:33 | ☆外国為替を読む

■6月25日金曜日の総括です。

東京時間では株式市場が軟調に推移する中、特段の円買いは見られませんでした。欧州時間に入り中国の株式市場が下落基調を強めると、欧州株式市場にも影響し、リスクを回避するドル買いが強まる中で、ユーロポンド相場は下落を伸ばしました。

米国時間に入って発表された米国GDPは予想を下回るなど、投資ムードは改善しなかったものの、ユーロやポンドの対ドル相場の下値ではショートカバーが根強かった模様で、次第にドルが売られながら、ユーロポンド相場が下落する展開でした。

その後、ドルが全面安となりましたが、発表された消費者信頼感が改善したことで楽観的なドル売りに加え、その他の指標で、インフレ傾向を示す指標が続いたことによる警戒感や、G20 を週末に控え、ドルロングの調整が、ドル売りの支援材料になった印象です。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



欧州時間に入って前日24日の安値を下回る動きもありましたが、その後ドル売りが優勢となると、対ポンドでは上値が重たいまま、前日24日の高値を上回る、荒い展開でした。

ポンドドル相場



高値圏でのもみ合いから、ユーロドルが下落したことで、1.48台半ばへと下抜けしたものの、下値ではポンドのショートカバーも根強かったと見え、その後はドル売りとなりながら対ユーロ相場の上昇を暫く維持しました。

ドル円相場



リスクを回避する円買いと、クロス円の買いによる円売りが交錯した模様で、89円台半ばで揉み合いましたが、終盤にかけてドルが弱含んだことで、円買いが優勢となり、89円台前半へと揉み合いの水準を引き下げました。

◆その他の米国市場の動向

株式市場はほぼ横ばいでのまちまちな終値となる中、債券市場は買いが優勢となり利回りは低下しています。冴えない株式市場と債券市場の上昇で、一部、リスク回避ムードがある中、資源市場は強気の相場を維持した模様です。ドル売りが強まったことも一因との見方はあるでしょう。
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6月24日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月25日「FXフラッシュ1400」

2010-06-25 15:00:27 | ☆外国為替を読む

■6月24日木曜日の総括です。

海外では半期末にさしかかる中、東京時間前半までは前日のポンド高が継続し、市場全体でドル売りが優勢となりました。
欧州時間に入り、株式市場が軟調に推移すると、それまで買い進まれていたポンドやユーロに調整的な売り戻しが入りました。
米国時間では、発表された経済指標が若干の改善を見たことで、ドル円相場が底堅くなったものの、G20 を前に、市場全体がポジション調整を主流に、まちまちの相場だった印象です。

特にユーロポンド相場の影響が強かった観があり、下値を拡大する局面では、ポンドドルが上昇する一方、反転上昇した際にはユーロ買いが優勢でした。信用市場ではギリシャ売りが過去最高を記録したとの報道もあったことから、ヨーロッパでは一時、短期的な資金移動が活発になったのかもしれません。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

欧州株価の下落で1.22台半ばまで下落しましたが、ユーロポンド相場が反転上昇すると日中の高値を更新し、1.23台後半へと上昇しました。

◆ポンドドル相場

1.5000の大台を試す動きが優勢で、一時反落したものの、ユーロポンド相場でのポンド買いの支援を受け、幾度か上値を試しましたが、対ユーロ相場が切り返すと売り戻されています。

◆ドル円相場

東京時間こそ安値圏でもみ合ったものの、欧州時間に入ると軟調な株式市場を見てリスク警戒感と思われる円買いが優勢となり、89円台前半まで下落しています。

◆その他の米国市場の動向

株式市場が下落を強めた半面で、債券市場は下落し、利回りは上昇しています。本来であれば株価が下落すると債券市場は上昇して利回りは低下し、為替はドル買いが優勢となるのが自然なシナリオでしたが、まちまちな展開だったことからも、調整相場の色彩が強かった印象です。
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本日はYouTubeの動画をリンクします。
FXフラッシュ1400 6月25日 金曜日


6月23日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月24日「FXフラッシュ1400」

2010-06-24 15:36:04 | ☆外国為替を読む

■6月23日水曜日の総括です。

ユーロ懸念がフランスに飛び火するリスクが出始めた中、底堅いポンドが相場をリードする展開でした。東京時間の主要通貨は小動きに揉み合ったあと、欧州時間に入ってイギリスのMPC(金融政策委員会)の議事録が公開され、利上げを主張した委員が1名いたことが判明しました。ポンドは金利先高観から買い進まれ、ユーロや円の対ドル相場もドルが売られる展開でした。

米国時間に入り、発表された米国の住宅関連指標は、大きく悪化する結果となり、一時リスクを回避するドル買い円買いを強め、ドル円だけが続落しました。
引けにかけてFOMCが金融政策を発表しましたが、内容は予想以上に慎重なものでした。ドル円はさらに円買いを強める中、リスク警戒によるドル買いよりも、ポンドとの金利差思惑が目立つ格好となり、ポンドやユーロの対ドル相場は日中高値を更新するドル売りとなりました。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

米国の経済指標発表を受け、リスク警戒によるドル買いが進み1.2200を目前にする下落となりましたが、FOMC以降はドル売りが急伸して1.23半ばへと戻しています。

◆ポンドドル相場

MPC議事録発表をうけて1.49台半ばまで上昇後、米国指標結果を受けて1.48台半ばまで反落しましたが、FOMC以降は1.49台後半へと上昇しました。

◆ドル円相場

リスク警戒による円買いから、ドル離れを連想するドル売りの影響から、終始下落する展開で、底堅かった90.00を割り込んで89.70付近まで下値を拡大しました。

◆その他の米国市場の動向

債券市場はFOMCが低金利維持の姿勢を崩さなかったことで、買いが優勢だった一方で、株式市場は思いのほか売りが進まず、概ね横ばいを維持しています。資源市場は金や原油も若干下落し、CRB指数はやや下落を強めた模様です。
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6月22日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月23日「FXフラッシュ1400」

2010-06-23 14:25:57 | ☆外国為替を読む

■6月22日火曜日の総括です。

注目された人民元の対ドル中心レートが、前日に比べて元高に設定されると、一時円売りドル売りが進みました。しかし元高に推移した相場に介入の噂が流れると、急激な元高が望めない失望感からか、株式市場が軟調に推移すると次第にリスクを回避する動きが優勢となりました。

欧州時間では、軟調に推移した株式市場や、スイスの介入警戒感、後退によるスイス買い他通貨売りが、ユーロの売り材料になった模様です。また、イギリスの国家予算発表を前にした思惑的なポンド売りドル買いも、リスク感を強めた一因だと推測できます。

その後暫くは調整の戻しが優勢となる中、発表された米国経済指標はまちまちな結果となりました。一時は改善した指標を歓迎する動きもあったようですが、人民元切り上げ期待に限界があるとの見方が広まったとの報道があるように、引けにかけてリスク感を強める株安・ドル買いの展開となりました。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

下値・上値共に切り下げるなど終始上値が重い展開でした。一時1.22台半ばまで下落した背景には、対スイスでの売りに加え、発表されたイギリス財政予算の内容を評価するコメントが格付けけ機関から聞こえるなど、対ポンドでもユーロ売りが目立ちました。

◆ポンドドル相場

前日の流れをそのまま伸ばす展開となり、一時1.46台を付けましたが、その後1.48台半ばまで急激に戻す展開でした。

◆ドル円相場

前半のリスク回避的な円買いから、後半はドル安に反応した結果、引け際に安値圏の90.30水準へ下げるなど、ほぼ一方的にドル売り円買いで推移しました。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は引けにかけて下落を強めた模様で、それなりの下落幅を記録しました。債券市場も株式市場の引け際の動きと連動するように、相場は上昇し利回りはやや低下しています。
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6月21日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月22日「FXフラッシュ1400」

2010-06-22 14:50:52 | ☆外国為替を読む

■6月21日月曜日の総括

週末に報道された中国の為替政策柔軟化の決定を受けて、市場の反応は当初ドル売りでした。その後、人民元の購買力が高まるとの期待から、株式市場が堅調に推移すると、リスク投資が強まるとの思惑で円売りとなる一方、欧州の各通貨はドル売りを継続したため、クロス円の上昇が円安を支援した格好でした。

しかし、欧州時間に入ると、今回の人民元政策に対する実効性が疑問視され始め、欧州通貨を中心にドルの買い戻しが優勢となりました。EUが踏み切った銀行ストレステストの結果公開がユーロ不安の再燃につながるとの悲観論が聞かれたことや、米国株の上昇が限定的だったことも材料視された模様です。

引けにかけては、格付け機関がフランスの大手銀行を格下げしたことで、ユーロを中心にドル買いが一段と進む展開でした。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

先週終値からドル売りにギャップして寄り付いた後、直ぐにギャップを埋めて再度上値を試しましたが、更新に失敗すると以降は買い戻しが優勢となり、1.2300目前まで下落したまま安値引けとなっています。

◆ポンドドル相場

概ねユーロドルに連れる動きとなりましたが、上値を更新すると1.49台半ば付近へと上昇しました。引けにかけてのドル買いでは、1.47代半ばまで下落しており、そのまま安値圏で引けました。

◆ドル円相場

ドル売りギャップした安値がそのまま下値となり、以降は欧州通貨高で上昇、その後のドル買いで上昇する展開で91円台半ばを付けた後、クロス円の売りに押される形で91円ちょうど付近で引けています。

◆その他の米国市場の動向

市場は総じて薄商いとの報道もありましたが、結局は欧州のリスク懸念が人民元効果を相殺した印象が強く、債券市場は買いが優勢となり、利回りは引けにかけて下落しています。株式市場は結局先週に比べて下落しており、資金の流れはリスク資産を選びきれていない結果です。金相場はドル高が嫌気されたのか下落している模様です。
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対人民元でのドル安は、他の対ドル通貨にも当てはまるのか

2010-06-21 20:16:20 | ☆外国為替を読む

先進国を中心とした人民元切りげへの圧力は、リーマンショックより随分以前からありましたが、最近になって再び盛り上がる中、切り上げが実現した時の為替市場の反応はどうなるのか、考えることがしばしばありました。

今週はすでに、その流れを肯定する決定が中国本国から聞こえてくる結果となりましたが、切り上げ圧力が強まった当時では、中国の輸出競争力が落ちるとして、株式市場が下落し、リスク回避的な円高を招くステージが幾度となくありました。以来、人民元切り上げ=円高というシナリオが定着する一方、単純に元安=ドル高が、元高=ドル安へとシフトすることで、ドルの相対的な価値が低下するとの見方も、ドル下落を想定する十分な根拠でした。

ただ、人民元が対ドルで強くなると、他のストレートの対ドル相場までもがドル安になるかは疑問です。米国株式市場に堅調な伸びを期待すると、今までは確かにリスク投資へのムードが高まるドル売りとなっていましたが、ユーロやポンドがもしこのまま対ドルで強い地合いを継続した場合、人民元切り上げによる欧州の国益は一切受けられなくなってしまいます。

あくまで個人的な意見に留まりますが、いままで当然視されてきた、株高=円売りドル売りというシナリオは、あくまでリスク投資先が日米以外にあったからという前提条件が付きそうです。全てのシナリオには正反対のシナリオが存在するように、もし、日米へのリスク投資自体に、値上がり期待が出てきた場合、株高・通貨高・債券安という順当な資金の流れは十分想定できます。ましてや、このまま通貨高を継続した場合の欧州と、ドル安を強める米国との潜在競争力格差はますますドルが有利となり、他の対ドル相場でドルが一層売られる根拠は益々薄くなると考えます。まずは、本日米国の資金の流れに注目してみたいと思います。

当トピックについては各方面の見解記事と見られるタイトルが、メディアで散見されています。当文章が何かと類似する論調になっていても不思議ではありませんが、あくまで個人的な感想を述べたまでであることを、あえて宣言しようと思います。
お角違いだったら御免なさい、です。

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