東京時間では、前日30日のポンド安の流れが継続し、ポンド円も下落したことで、市場全体は、ドル買い円買いが優勢でした。
しかし、欧州時間に入ると次第にユーロ買いが優勢となり、対ポンド相場でもユーロ買いが進行しました。この影響で、ポンドは一時売りが強まったものの、ユーロドルに連れてドル売りが優勢となると、一気に上値を更新する展開でした。
市場では、スペインの国債入札が予想に反して好調だったことがユーロの買い戻しを誘ったとの認識が支配的です。本日の米国雇用統計前にポジションを縮小する動きが強まった観もあり、ややテクニカル的な動きが中心だったという印象です。
米国時間に入って発表された経済指標が冴えない中でも、ユーロやポンドの対ドル相場はドル売りを継続した一方、ドル円はクロス円での買いが円売り材料となり、86円台を付けた後は戻し相場が優勢となっています。
それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。
◆ユーロドル相場
1.2200割れを幾度か試したものの底堅かった模様で、前日高値の1.23台を上に抜けると、引け際には1.25台半ばへと上昇しました。
◆ポンドドル相場
ユーロポンド相場でポンド売りが強まったことで、一時1.4880付近まで下落しましたが、その後はユーロに連れ高となり、引けにかけて1.51後半へと上昇しました。
◆ドル円相場
終始上値が重く、欧州時間以降ドル売りが強まった局面では86円台を瞬間覗く下落もありました。しかし、対ドルで急上昇したその他の通貨を買う動きが優勢となると、87円台半ばへと戻しています。
◆その他の米国市場の動向
株式市場は下げ幅が縮まったものの、下落で引けた一方、債券市場はやや下落し、利回りは若干上昇しました。資金の流れは相反する結果ですが、指標が冴えない中でリスク回避のドル買いにはなりませんでした。金相場も急落しており、リスク資産や海外投資から資金が自国に引き揚げる、レパトリーが急激に入ったとの印象があります。
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