山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

白岩山⇒雲取山山頂☆雲取山@日本百名山№58

2022-07-29 | 58雲取山(夏)
現地のコース案内図では白岩山は
武甲山・富士山・雲取山の展望良好
シカがよくあらわれるとありましたが
今のところ、その雰囲気はありません。

白岩山から、15分ほど下ると
芋の木ドッケ分岐です。

芋の木とはウコギ科の落葉高木
コシアブラのことで
ドッケは突起がなまった言葉です。
丁度単独登山者が休んでいて
声をかけると
芋の木ドッケは道が悪く、展望もないので
巻道を行ったほうがよいと
アドバイスをいただき
それに従い、楽な道を選択しました。

階段が設置されるほど下る場所もあり

分岐から20分で、
芋の木ドッケからの道と合流しました。

この辺りから、前方に
雲取山の山頂らしきピークが
木の枝の間から見えます。

保護されて樹木も育ち
展望良好ではなくなったのでしょう。
すると、道の向こうから
大きな鹿が現れました。

人に慣れているのか、逃げもせず
鹿が私に登山道を譲り、すれ違いました。

この後に見た小鹿は
遠くだったのに
あわてて逃げていきました。
関東では
丹沢山で初めて、鹿と出会い
その後、所々で遭遇しましたが
雲取山ほど、たくさんの鹿を
見たことはありませんでした。
白岩山から下り続けて
55分で、大ダワに到着です。

山と山の間の鞍部をタルミあるいはダワという。
奥秩父には他に三条ダルミなどの地名がある。
ベンチで休んでいた二人に
挨拶をして
女坂を選択して登ります。
男坂は傾斜がきつく
道が荒れているようです。
ベンチに休んでいた二人には
雲取山山頂でも一緒になり
2人で写る写真を撮ってあげました。
たぶん、お父さんと娘さんだと思います。
女坂を15分ほど進むと
上の方に建物があったので
上りの脇道少し行くと
廃屋となった雲取ヒュッテがありました。

その少し先の
空き地から振り返ると
2つのコブのようなピークがあり

向こうの峰がここより高いので
白岩山と前白岩山ではないでしょうか?
大ダワから25分で
雲取山荘に到着です。
丁度、お昼の時間帯なので
大休止にしました。

 チェックインは2時からだそうで
荷物を小屋に置かせてもらい
雲取山の山頂まで往復します。
山頂に近づくと
深い緑が濃くなりました。
鹿よけのフェンスが緑を守っています。
木漏れ日が照らす地面は緑

岩の上にも緑

小さな岩を乗り越えて

樹木の間が明るくなると

雲取山荘から30分で
雲取山山頂です。

三角点が3つもあり
びっくりです。

東の方は雲で展望なし。
西は秩父の山が折り重なって
連なっていました。

写真の真ん中にある山は

大洞山です。その奥の雲の中に
南アルプスがあります。
富士山も見えません。
雲取山避難小屋から小雲取山方向へ
様子見をしてみると
どんどん下っていくので
諦めて、雲取山荘に戻りました。
以前、北アルプスで
畳1畳に2人が寝るというのが
当たり前のような山小屋に泊まり
その後、
山小屋泊は敬遠していましたが
この日は広々と静かで
ぐっすり眠ることができました。
つづく