現地のコース案内図では白岩山は
武甲山・富士山・雲取山の展望良好
シカがよくあらわれるとありましたが
今のところ、その雰囲気はありません。
∨
白岩山から、15分ほど下ると
芋の木ドッケ分岐です。
芋の木とはウコギ科の落葉高木
コシアブラのことで
ドッケは突起がなまった言葉です。
*
丁度単独登山者が休んでいて
声をかけると
芋の木ドッケは道が悪く、展望もないので
巻道を行ったほうがよいと
アドバイスをいただき
それに従い、楽な道を選択しました。
*
階段が設置されるほど下る場所もあり
分岐から20分で、
芋の木ドッケからの道と合流しました。
∨
この辺りから、前方に
雲取山の山頂らしきピークが
木の枝の間から見えます。
保護されて樹木も育ち
展望良好ではなくなったのでしょう。
*
すると、道の向こうから
大きな鹿が現れました。
人に慣れているのか、逃げもせず
鹿が私に登山道を譲り、すれ違いました。
この後に見た小鹿は
遠くだったのに
あわてて逃げていきました。
*
関東では
丹沢山で初めて、鹿と出会い
その後、所々で遭遇しましたが
雲取山ほど、たくさんの鹿を
見たことはありませんでした。
∨
白岩山から下り続けて
55分で、大ダワに到着です。
山と山の間の鞍部をタルミあるいはダワという。
奥秩父には他に三条ダルミなどの地名がある。
*
ベンチで休んでいた二人に
挨拶をして
女坂を選択して登ります。
男坂は傾斜がきつく
道が荒れているようです。
ベンチに休んでいた二人には
雲取山山頂でも一緒になり
2人で写る写真を撮ってあげました。
たぶん、お父さんと娘さんだと思います。
∨
女坂を15分ほど進むと
上の方に建物があったので
上りの脇道少し行くと
廃屋となった雲取ヒュッテがありました。
*
その少し先の
空き地から振り返ると
2つのコブのようなピークがあり
向こうの峰がここより高いので
白岩山と前白岩山ではないでしょうか?
∨
大ダワから25分で
雲取山荘に到着です。
丁度、お昼の時間帯なので
大休止にしました。
チェックインは2時からだそうで
荷物を小屋に置かせてもらい
雲取山の山頂まで往復します。
∨
山頂に近づくと
深い緑が濃くなりました。
鹿よけのフェンスが緑を守っています。
*
木漏れ日が照らす地面は緑
岩の上にも緑
小さな岩を乗り越えて
樹木の間が明るくなると
雲取山荘から30分で
雲取山山頂です。
三角点が3つもあり
びっくりです。
*
東の方は雲で展望なし。
*
西は秩父の山が折り重なって
連なっていました。
写真の真ん中にある山は
大洞山です。その奥の雲の中に
南アルプスがあります。
富士山も見えません。
雲取山避難小屋から小雲取山方向へ
様子見をしてみると
どんどん下っていくので
諦めて、雲取山荘に戻りました。
*
以前、北アルプスで
畳1畳に2人が寝るというのが
当たり前のような山小屋に泊まり
その後、
山小屋泊は敬遠していましたが
この日は広々と静かで
ぐっすり眠ることができました。
∨
つづく