山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

小地蔵山→長七郎山→小沼でシンクロ@2度目の赤城山

2017-05-28 | 07赤城山(春・春)
深田久弥さんの日本百名山より
小沼(この)は山に取りかこまれた、ひっそりと静かな沼で、水面は明るい。
あまりに明るく、あまりに静かなので、
却って底気味の悪い気のしたことを覚えている。
以前はこの沼のまわりは大木が繁っていて、昼さえ薄暗かったそうである。
美女が大蛇に変じて沼の底に棲んでいるという伝説があった。
小沼の駐車場は広く、トイレもあります。
小沼を左回りで一周するルートで
長七郎山に向います。
すぐに左の展望が開けて
スラリとした黒檜山と
ゴツゴツした駒ケ岳が寄り添っていました。
手前の溝には雪が残っています。
長七郎山へ向う道を途中で
左に大きく曲がり
小地蔵山に立ち寄りました。
駐車場から10分ほどです。
冬枯れた林のすき間から
周りの様子はわかりますが
展望はありません。
戻って長七郎山に向います。
なだらかな林の中を歩いていたら
伊豆の天城山を思い出しました。
それは、
人を圧倒する岩場ではなく
広大な草原でもありません。
うっそうと繁る森ではなく
木漏れ日のある林でした。
小地蔵山への分岐に戻り、
そのまま進むと
10分ほどで長七郎山です。
まだ朝早いので誰もいません。
広場を独り占めして、朝食にしました。
北~西側のパノラマ

左が荒山・中央は地蔵岳・右が黒檜山
東~南も開けていますが
この日はまだ
霞んでいるので写真になりませんが
裾野を広げた大きな山だということが
よくわかる場所です。
来た道を戻らず、小沼に下ります。
この下りの道も緩やかです。
小沼の向いにある地蔵岳が
よい目印になりました。
下りきると
長七郎山から10分で
小沼が一望できる水門の所に出ます。

駐車場のちょうど反対側で
湖畔をどちらに進んでもほぼ同じ距離なので
地蔵岳が見える右の道を選択しました。
地蔵岳を背景に
水の色が一番きれいだった所
かたまって咲いている
ヒメイチゲ
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
悠々と近づいてくる鯉が
シンクロしました。
駐車場の手前で振り返り
小沼の全景

つづく