山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

岩稜の雄山・大汝山・富士の折立☆立山@日本百名山№32

2014-10-04 | 32立山(秋)
室堂から一ノ越山荘までは
ルートが見えるので
急ぎたくなりますが
団体さんも多く
この日は6時間以上歩くので
ペースメーカーに決めた人について歩きます。
最初は緩い石畳の道も
一ノ越山荘手前では
斜面も急で石だらけの道になりました。

一ノ越まで室堂から40分。

後立山連峰の山並みを眺めて
大勢の方が休んでいました。
振り返ると紅葉の室堂

見上げれば
室堂から見えた通りの
急登の岩尾根です。

初心者や年配の方もいらっしゃるので
少し渋滞するのは仕方がありません。

二ノ越・三ノ越・四ノ越と
休める広場があり、
自分のペースで登ることができます。


一ノ越から40分で
賑わっている社務所に到着です。

立山登山は初めてなので
雄山神社峯本社でお祓いをしてもらい
お神酒をいただいて
写真を撮り
20分の休憩でした。


この後、進む方向には
次々と雲が上がってくるので
何も見えませんでしたが、
お祓いの効果があったのか
一瞬雲が切れて
これから行く大汝山が現れました。

大汝山はすぐそこです。
高さも13mしか違いありません。

いつもなら
渋滞になるらしい大汝山山頂も
割とすんなり上がれて
ゆっくりすることができました。

山頂の標識は岩の上にあります。
手で持って写真を撮る人の順番待ちです。
振り返って雄山

だいぶ下に見えます。
下を覗くと黒部湖

水の色が違って見えます。
先には富士の折立が
かろうじて見えました。
写真は少し進んでから撮ったもので
右上のピークに大勢の人が立っています。
左の稜線は真砂岳に続きます。

天気がよさそうですが
雲の合い間を縫って
写真を撮っています。
雲で遠くが見えませんから
足元の灰色の岩だけが目立ちます。
3015mという
生き物を遠ざけるほどの高度を感じます。
大汝山の山頂を降りるとすぐ
大汝休憩所があり
大勢の人が昼食をとっていました。
振り返ると
大汝山の山頂に人が立っています。

一人ずつ立ちますので
写真撮影に時間がかかります。
休むのに楽そうな合板の板が置いてあり
私もここで昼食休憩にしました。
この時点ではわかりませんでしたが
この時間帯に
御岳山の噴火があったようです。
帰りのロープウェーの待合室にあった
テレビで初めて知りました。
犠牲になられた皆様の
ご冥福をお祈り申し上げます。
雲の中の縦走路に
つづく

青空と室堂のパノラマ☆立山@日本百名山№32

2014-10-02 | 32立山(秋)
黒部平から
ロープウェーに乗るときに
改札手前で
ホタルイカの燻製をライターであぶって
一人一匹で試食させてくれました。

形が悪く商品にならなかった
規格外のものでしょうが、
うれしいサービスです。
噛むとイカの沖漬けのような
生しょっぱい味がしました。
帰りに買って帰ることにしましょう。

ロープウェーは上に向かいます。
進行方向の開いてる窓から
大きなカメラ2台持ちで
写真を撮っている人の脇から手を伸ばして
小さな花用のデジカメで
負けないようにパチパチと
撮りまくりました。
黒部平から見た紅葉の壁が
次第に近づいてきます。

やがて
混じってオレンジ色だった葉の色が
1本1本鮮やかに区別できるようになりました。

大観峰からは
後立山連峰が一望できるのですが
山頂まで行けば見えるからと通過して
皆さんがトロリーバス乗り場に急ぎます。
帰りは残念なことに
曇って何も見えず
展望台に一人も見かけませんでした。

看板の写真で我慢しましょう。
<前回に掲載>
トロリーバスを降りて
室堂のターミナルを出ると
既に大混雑でした。
少し進んで見下ろした所です。

富山から来るルートの方が
早く着けるのでしかたがありません。
室堂とは
修験者が宿泊したり祈祷を行ったりする堂である
正面には雄山・大汝山・富士の折立

左には別山・剣御前

(ツルギオマエと読んでいるお婆さんが…)
その左端にわずかに見える剣岳

パノラマ

先に進むほとんどの人が
雄山に向かいます。
ずっと向こうまで
歩く人が列になって見えました。

季節と天気さえ良ければ
気軽に3000mの山が登れますので
さすがに人気の観光地です。
列に続いて緩やかな上りの登山道を進むと
曇って影のときは
写真では鮮やかに見えませんが

日が射せば
このナナカマドの赤。

振り返った室堂の先に奥大日岳・大日岳。
どこを見ても
錦の秋になっていました。
雄山山頂へ
つづく

トンネルをぬけると歓声があがった☆立山@日本百名山№32

2014-10-01 | 32立山(秋)
深田久弥さんの
日本百名山より
こういうかずかずの古い由緒をもつ立山も
現在では一変して近代的な観光地になりつつある。
ケーブルカーが通じ、新しい自動車道が開かれ、
旅舎があちこちに建って、もはや人々は労せずして
都会の服装のまま、高山の気に接しられるようになった。
聞くところによれば、近くその山腹にトンネルが穿たれて、
黒部の谷へ観光道路がつくそうである。
その立山黒部アルペンルートを利用して
立山3015mに
日帰りで登ります。
3015mは最高峰の大汝山の標高です。
がんばって
朝の暗いうちに家を出ました。
途中で
暗い夜空が朝焼けに赤く染まり
大糸線の2量編成の電車を追い越し

柏原新道から後立山連峰に登る大勢の登山者を
横目に見ながら
扇沢のトロリーバスターミナルに
7時過ぎに到着しました。
駐車場は1日1000円です。

この日は天気予報もよく
ホームページで8時以降は
1時間以上の順番待ちになるという予想でしたが
霧になってしまい
山の天気が心配です。
チケット購入の行列の後ろに並びます。
この時間に並ぶ人は
観光客は少なく登山者がほとんどでした。
購入したチケットは
室堂までの往復で9050円。
始発7:30に乗ることができました。
黒部ダムまでは
トンネルの中のトロリーバスです。

暗いので手振れになってますが
ご容赦ください。
 
15分前後で到着しトンネルを進むと
いきなり晴れて
歓声があがりました。

黒部ダムはこの時間から
観光放水をしていました。

次の乗物であるケーブルカーの駅には
ダムの上を500mほど
歩かなければなりません。

こちらも
自然保護と積雪に耐える設備にする目的で
トンネルの中を進みます。
5分ほど登りましたから
高度は十分です。
黒部平でまた
歓声があがりました。

展望台から見える朝日を受けた壁
普段であれば
常緑樹の緑と岩壁の白であろう山肌は
黄色や赤の紅葉に染まっています。
* 
写真の奥の白い岩壁の所が
大汝山と富士の折立だと
案内板にありました。
折立とは
岩を折ってつき立てたような形のこと
らしいです。
紅葉独り占め

振り返ると後立山連峰が
シルエットになっていました。

写真の左側

写真の右側

室堂へ
つづく