山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

甲武信ヶ岳☆毛木平~滑滝@日本百名山№49

2020-06-29 | 49甲武信ヶ岳(初夏)

全国的に梅雨に入ってしまい

滅入りがちですが

深山を歩いた経験を振り返り

コロナの夜が明けるまで

安全な生活を心がけることに

いたしましょう。

深田久弥さんの

日本百名山より

甲武信は決して目立った山ではない。

にも拘らず、奥秩父の山では、

金峰の次に甲武信をあげたくなるのはどういうわけだろうか。

おそらくそれはコブシという名前のよさーー歯切れのよい、

何か颯爽とした山を思わせるような名前のせいかもしれない。

拳という字の宛てられているのを見たこともあるが、

今は甲武信が流布している。

甲州、武州、信州の三国の継ぎ目に位しているからで、

この至極当たり前の名前の付け方にも魅力がある。

関東からは遠いけれど

甲武信ヶ岳山頂までは最短の

毛木平登山口からの出発です。

駐車場に車は少なくて

コロナウィルスによる自粛の影響が

まだ大きいようです。

写真の真ん中にあるのがトイレで

手は洗えますが、水は飲めません。

日の出前ですが、明るくなった

朝の4:50に出発します。

先行者も少なく、この日も

密になることはなさそうです。

車止めの脇を回り込み

しばらくは林道です。

すぐに十文字峠に向かう道を左に分け

まっすぐに進みます。

左側には

千曲川という名前から〇〇沢に

代わる直前の川の音が響きます。

大山祇神社に一礼し

広い道や狭い道を進むと

見事に手入れされた唐松林(?)

がありました。

子供のころに両親を手伝って

山仕事をしましたが

売れる木になるまで50年かかるから

山の仕事は2代後の子孫のための仕事だ

とよく言っていました。

今ではプラスチックの品物が普及し

木材の経済的価値は

ほとんどゼロになってしまいましたが

この山の50年後を想像し

ほっこりしました。

涼しくて歩きやすい山道です。

5:40ころに日が射してきて

山道のバリエーションが広がります。

左下がりの斜面をまっすぐ横切り

小さな沢に架かる橋を渡り

キバナノコマノツメが咲き

(花は金峰山とほぼ同じでした)

苔の生えた自然の庭を愛でて

6:40(登山口から1:50)に

滑滝に到着しました。

つづく



コメントを投稿