山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

晴天の種池山荘⇒鹿島槍南峰☆鹿島槍ヶ岳@日本百名山№59

2022-08-28 | 59鹿島槍ヶ岳(夏)
2日目の行程は種池山荘から
鹿島槍ヶ岳山頂に登り、冷池山荘に戻ります。
1日目の最後に見た赤爺ヶ岳のご利益か?
朝から晴天に恵まれました。
前日にすべて準備をしておいたので
5時からの朝食の後すぐ
5:20に出発しました。

③から地図の番号通りに進みます。

種池山荘を振り返ると、その奥に
剣岳・立山がくっきりと見え

前方には、鹿島槍ヶ岳に朝陽が射して
冷池山荘の赤い屋根が大きく
テント場のテントも見えました。

ハイマツの中の石がゴロゴロした道が
少し急になった頃

種池山荘から標準タイム1時間を
50分で、爺ヶ岳南峰に着きました。

深田久弥さんの
日本百名山より
魅力は何と言っても両槍とその間の吊尾根の美しさだが、
殊にこの山を真横から見るより、斜めか、或いは縦に眺めた方が、いくらか
冗漫に思われる左右の稜線が縮まって、一層引緊まった美しさになる。
360度の展望があり
遠くには、槍や穂高も見えましたが
この日は歩行距離が長いので
写真に記録し、先に進みます。
南峰を下ると鞍部の砂礫地に
丁度見ごろの
コマクサが咲いていました。

花は数も種類も多かったので
最後にまとめて記事にします。

30分で、爺ヶ岳中央峰に登り返すと
種池山荘で布団が隣になった2人が
くつろいでいました。
今回は爺ヶ岳までの予定で
あまりにいい天気なので
残念がっていました。

真ん中が、爺ヶ岳南峰で
その左奥に、針の木岳、
柱の右に、立山が写っています。
一夜の友に別れを告げて
北峰に下ります。

北峰は巻道があるだけで
山頂に行く道はありません。
更に下ると、
赤岩尾根への分岐があります。

下から雲が上がり始めたようです。
気持ちが焦り始めました。
少し上り返すと
冷池山荘に着きます。

種池山荘から標準タイム1:45のところ
2時間かかりました。
(標準タイムでは中央峰はバイパスです)
爺ヶ岳の最高峰は中央峰なんですけど。
冷池山荘で、受付をし
泊りの荷物をデポして
鹿島槍ヶ岳南峰を目指します。
すぐ上のテント場を通過すると

お花畑が広がるものの、

すぐに
手前の布引岳が視界いっぱいとなり

荷物が軽くなったとはいえ
厳しい上り坂に心が沈みます。
一歩一歩足を前に出せば
いつかはたどり着くもので

後ろの爺ヶ岳の3つのピークが
横一線になると
布引岳に着きます。

冷池山荘から1:10かかりましたので
標準タイムでは鹿島槍南峰まで
残り1:10です。
小休止をして、足取りも重く
鹿島槍南峰に向います。

最後の坂は、布引岳と同じくらい
ありそうです。
上空は、飛行機の空路になっているようで
時々、飛行機雲が北向きの白い線を書きます。

足元は石がゴロゴロです。
それでも頑張って
布引岳から1時間で
標高2889mの
鹿島槍南峰に到着です。

剣・立山方向

つづく


コメントを投稿