鹿島槍ヶ岳南峰から
八峰キレット経由五竜岳の
縦走路が見えています。
吊尾根は近くで見ると
随分下っていて
疲れた体は行くなと言っています。
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写真の左奥には白馬岳が見えています。
直線距離で15km。
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V字の鞍部には
キレット小屋の赤い屋根も見えます。
南峰との標高差420m。
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冷池山荘から鹿島槍ヶ岳南峰まで
ほぼ同じペースで歩いた人は
五竜岳まで縦走するのだそうです。
南峰で休んでいるときに
励ましの言葉に背中を押され
行けるところまで
行ってみることにしました。
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縦走路を見下ろす場所に
遭難救助隊のメンバーの方が
吊尾根に下りて行く一人ひとりに
「以前に、滑落事故があったので
気を付けてください」と
声掛けされていて
気持ちが引き締まりました。
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急な岩場の道を下ります。
最初は足場も手がかりもあり
迷うことはありませんでした。
下りきる手前に
傾いた状態の平たい岩の上を下る場所があり
通りかかった人に聞いたルートを
慎重に進みました。
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その後も
尖った岩を左や右に巻いて進みます。
足元に草は生えていますが
背が低く、踏み外せば
どこまでも滑り落ちて行きそうでした。
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吊尾根は
あいにくのガスが広がり始め
北峰も南峰も雲に隠れました。
赤いザックの人がいる辺りまで進み
腰を下ろして様子を見ていましたが
雲が引きそうにないので
戻ることにしました。
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戻り道で急坂の下まで来たら
皮肉にも、南峰が姿を現しました。
たぶん、吊尾根に雲がかかったため
視界がなくなったけれど
南峰には雲がかかっていなかった
のだと思います。
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南峰に戻ると
雲は稜線を超えて
後立山の縦走路はガスの中です。
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途中まででしたが
吊尾根に挑戦して得たものは
久しぶりの花が2種類でした。
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ミヤマクワガタ
本州に広く分布
高山の礫地や草原に生える
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タカネヤハズハハコ
本州中部から北海道に分布
高山の礫地や草原に生える
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剣岳にも雲が上がり始めて
お昼を過ぎたので
冷池山荘への帰路につきました。
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布引岳に向かう道で
前方に動くものを発見し
立ち止まって、よく見ると
雷鳥の親子です。
道幅の広いところの左端に親鳥
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近くに子供が3羽くらい見えました。
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そのうちの1羽が親鳥のそばを離れず
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私が立ち止まって動かないのに
安心したのか
親子で砂かけをして
遊んでいました。
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邪魔をしないように
別れを告げて先に進むと
その10分後、登山道にまた
雷鳥の子供が2羽
よとよちと歩いていました。
今度は、親鳥は見えませんが
近くのハイマツの中から
鳴き声が聞こえ
子供はそちらへ向って
消えて行きました。
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雷鳥の親子に出会ったのは
初めてです。しかも
2組も会えるなんて最高です。
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その後は
足取りも軽く
冷池山荘に到着し、
その日の予定は終了しました。
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翌日も、早朝は晴れていましたが
前日の快晴と比べると
少し霞んでいて
写真は殆ど撮らず
日の出とともに移ろう朝の
山の色を楽しみながら
下山しました。
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この旅の歩数
1日目:14500歩
2日目:24234歩
3日目:19708歩
バランスの取れた行程でした。
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爺ヶ岳登山口⇒種池山荘⇒冷池山荘⇒鹿島槍ヶ岳南峰
3:00 ⇒ 2:30 ⇒ 2:00
鹿島槍ヶ岳南峰⇒冷池山荘⇒種池山荘⇒爺が岳登山口
1:30 ⇒ 1:40 ⇒ 2:20
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上り合計:7:30
下り合計:5:30
頑張れば、
上りの冷池山荘に1泊して
延べ2日のコースで行けそうです。
ただ
今回は2泊3日にしたので
2日目の晴天を
たっぷり楽しめたことは
余裕を持った日程の
恩恵と言えそうです。
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稜線のお花畑に
続く
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