深田久弥さんの
日本百名山より
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以前は佐開(さびらき)から登ったのだそうだが、
今はスキー場の中出(なかいで)から道が通じている。
小荒島岳を経て主峰までの登りで、真黄に咲き溢れたウツギの花と
しきりに鳴くホトトギスが印象的であった。
頂上から第一の眺めは白山だった。まだたっぷり雪をおいて、
神々しいほどの美しさで東北の空に立っていた。
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朝の天気予報は悪くなかったので
小荒島岳で、雲の様子を見ながら
小休止しましたが、
天気が変化する兆しはなく
帰りにも寄れるので
荒島岳に向かうことにしました。
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シャクナゲ平までは急な坂はありません。
まだ若い林を、小荒島岳から少し下り
シャクナゲ平の手前から少し上ります。
小荒島岳から20分でシャクナゲ平です。
勝山コースからの男性2人が
休んでいました。話しかけると
親子かと思ったら、たまたま
同時に着いただけのようでした。
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勝山コースは急坂で大変だったと
中出コースの様子を聞かれ
勝山コースからこの日は
白山が見えなかったことなどを情報交換し、
休まずに進みます。
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林道の状態が悪いので
オフロード車であれば最短コースとなる
佐開コースからの道が合わさり
少し傾斜がきつくなると
「モチガカベ」という木柱と鎖が見え
荒島岳最大の急登が始まります。
<start>チェーン
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<stage2>チェーン
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<stage3>ロープ
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<stage4>枯れ木の残骸
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<stage5>ロープ&梯子
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<stage6>文字の消えた標柱
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<final>
振り返ると、雲の小荒島岳も
登っている途中では、見えました。
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おまけの階段
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その後も
急登ではないが、上りが続き
シャクナゲ平から40分で
前荒島岳に到着し
前方が開けました。
左の白い木柱に山名があります。
標高は不明。
日当たりがよく
タムラソウとヨツバヒヨドリの
花が咲いていました。
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前に進むと、ガスの中から
順番にピークが現れ
荒島岳はどこなのか?
永遠に着かないような錯覚を覚えます。
次のピークは
中荒島岳でした。
立派な標柱があり、標高は1420m。
荒島岳との標高差はまだ100mもあります。
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それでも、急坂はないので
ツルリンドウ・シモツケソウ
ハクサンフウロ・キンミズヒキなど
夏の名残りと秋のはしりの花が咲く道を行けば
目の前にあるピークが
荒島岳だったようで
傾斜が緩むと
山頂の標識が現れました。
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3名が談笑していましたが
腰を下ろしてゆっくりできる場所が少なく
荒島大権現の祠を超えて
草の生えていない平らな広場に
乾いた板が2枚あったので
それを敷いて大休止にしました。
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横になって
ガスが晴れるのを待ちましたが
1時間30分経っても変化がないので
あきらめて下ります。
頂上でこんなにゆっくりしたのは
記憶にありません。
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頂上には誰もいなくなって
真新しい方位盤と
冬を写した案内板で
白山の姿を確認し
同じ道を下山しました。
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この日の歩数:31,745歩
大股で歩けるところが少なく
歩数が伸びました。
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上り:中出登山口⇒林道出合⇒小荒島岳⇒シャクナゲ平⇒荒島岳
1:30 ⇒ 0:40 ⇒ 0:20 ⇒ 1:00
下り:荒島岳⇒シャクナゲ平⇒小荒島岳⇒林道出合⇒中出登山口
0:50 ⇒ 0:20 ⇒ 0:25 ⇒ 1:00
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上り合計:3:30
下り合計:2:35
ほぼ標準タイムでした。
この山は途中に水場がないので
夏の暑いときは避けたほうがいいと
思います。
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展望が全くなくて残念でした。翌日は、
加賀白山に寄って帰る予定でしたが、
せっかく福井まで来たので
もう一度、登ってみようと決めました。
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つづく