山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

小荒島岳⇒荒島岳☆荒島岳@日本百名山№60

2022-09-23 | 60荒島岳(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
以前は佐開(さびらき)から登ったのだそうだが、
今はスキー場の中出(なかいで)から道が通じている。
小荒島岳を経て主峰までの登りで、真黄に咲き溢れたウツギの花と
しきりに鳴くホトトギスが印象的であった。
頂上から第一の眺めは白山だった。まだたっぷり雪をおいて、
神々しいほどの美しさで東北の空に立っていた。
朝の天気予報は悪くなかったので
小荒島岳で、雲の様子を見ながら
小休止しましたが、
天気が変化する兆しはなく
帰りにも寄れるので
荒島岳に向かうことにしました。
シャクナゲ平までは急な坂はありません。

まだ若い林を、小荒島岳から少し下り
シャクナゲ平の手前から少し上ります。
小荒島岳から20分でシャクナゲ平です。

勝山コースからの男性2人が
休んでいました。話しかけると
親子かと思ったら、たまたま
同時に着いただけのようでした。
勝山コースは急坂で大変だったと
中出コースの様子を聞かれ
勝山コースからこの日は
白山が見えなかったことなどを情報交換し、
休まずに進みます。
林道の状態が悪いので
オフロード車であれば最短コースとなる
佐開コースからの道が合わさり

少し傾斜がきつくなると
「モチガカベ」という木柱と鎖が見え
荒島岳最大の急登が始まります。
<start>チェーン

*
<stage2>チェーン

*
<stage3>ロープ

*
<stage4>枯れ木の残骸

*
<stage5>ロープ&梯子

*
<stage6>文字の消えた標柱

*
<final>

振り返ると、雲の小荒島岳も
登っている途中では、見えました。
*
おまけの階段

その後も
急登ではないが、上りが続き
シャクナゲ平から40分で
前荒島岳に到着し
前方が開けました。

左の白い木柱に山名があります。
標高は不明。
日当たりがよく
タムラソウとヨツバヒヨドリの
花が咲いていました。
前に進むと、ガスの中から
順番にピークが現れ
荒島岳はどこなのか?

永遠に着かないような錯覚を覚えます。
次のピークは
中荒島岳でした。

立派な標柱があり、標高は1420m。
荒島岳との標高差はまだ100mもあります。

それでも、急坂はないので
ツルリンドウ・シモツケソウ
ハクサンフウロ・キンミズヒキなど
夏の名残りと秋のはしりの花が咲く道を行けば

目の前にあるピークが
荒島岳だったようで

傾斜が緩むと
山頂の標識が現れました。

3名が談笑していましたが
腰を下ろしてゆっくりできる場所が少なく
荒島大権現の祠を超えて

草の生えていない平らな広場に
乾いた板が2枚あったので
それを敷いて大休止にしました。

横になって
ガスが晴れるのを待ちましたが
1時間30分経っても変化がないので
あきらめて下ります。
頂上でこんなにゆっくりしたのは
記憶にありません。
頂上には誰もいなくなって
真新しい方位盤と

冬を写した案内板で

白山の姿を確認し
同じ道を下山しました。
この日の歩数:31,745歩
大股で歩けるところが少なく
歩数が伸びました。
上り:中出登山口⇒林道出合⇒小荒島岳⇒シャクナゲ平⇒荒島岳
  1:30 ⇒ 0:40 ⇒ 0:20 ⇒ 1:00
下り:荒島岳⇒シャクナゲ平⇒小荒島岳⇒林道出合⇒中出登山口
 0:50  ⇒ 0:20 ⇒ 0:25 ⇒ 1:00
上り合計:3:30
下り合計:2:35
ほぼ標準タイムでした。
この山は途中に水場がないので
夏の暑いときは避けたほうがいいと
思います。
展望が全くなくて残念でした。翌日は、
加賀白山に寄って帰る予定でしたが、
せっかく福井まで来たので
もう一度、登ってみようと決めました。
つづく