山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

中出登山口⇒小荒島岳☆荒島岳@日本百名山№60

2022-09-18 | 60荒島岳(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
数年前の五月、私は勝山の姉を訪ねた折、荒島へ登る機会を逃さなかった。
勝山から大野(両町ともすでに市制を敷いている)へ向かう間から眺めた
荒島岳は、文句なしの立派な山であった。
「美しいですね」と私は、自家用車に乗せてくれた親戚のTさんに声をかけると、
「良うゴエス」という返事。なつかしい越前弁である。
空が明るくなるころに宿を出て
中出(なかいで)登山口に到着すると
駐車場に先客は3台でした。

看板には登山マップや
宿、食事処が丁寧に案内されていました。

立派なトイレに、登山届を
提出するスペースがあります。


5分ほど舗装された林道を登ると
中出登山口の標柱があります。

林道を下から上ってくる
身軽な服装の人が、登山口の
反対側の山へ入っていきました。
山菜やキノコ取りの方でしょうか。
登山道に入っても林道が続き
短く2か所が舗装されていました。

ただ、ほとんどが砂利道で
土の道より疲れます。


20分ほどで林道と別れ
葛の枝が垂れ下がる下を
頭を低くして杉林に入ります。


ひっそりと山野草が咲いています。
新潟では見かけない花もあり

遠くに来たことを教えてくれます。
その他に、弥彦山での
ユウガギク・ノブキ・センニンソウ
に似た花が咲いていました。
しばらくするとまた
林道を横切ります。

この辺りまで来ると
あまり使われていない林道は
野生に戻りつつあります。
山のかなり上まで杉が植林されていますが
自然林も残っています。

登山口から1:15で
おおこば展望台というピークがあり

現在は360度が樹木に覆われ
展望は全くありません。
虫が顔に寄ってくるようになったので
虫よけの網を被りました。
少し横にトラバースするように進むと
登山口から1:30で
林道出合に到着です。

と言っても
高い樹木がないだけで
よほど注意して見ないと
林道であったことはわかりません。

向坂と書いた白い木柱を見て
坂を上り


キッコウハグマ・ソバナ・ホツツジを愛で
「とやのっこし」という木柱を過ぎると
小荒島岳への分岐があります。

裏側には、丁寧にも
「すぐそこです」とありました。
登山口より2:10で
小荒島岳に到着です。
足元の砂利にはばまれて
標準タイムより時間がかかりました。

荒島岳は雲に隠れ
下界も所々しか見えません。

帰りに再び小荒島岳に寄った後
分岐まで下りた時
これから荒島岳に登る
トレランの人とすれ違いました。
その人は私が駐車場に下りた頃
ほぼ同時に下山してきたので
驚いて声をかけると
やはり地元の方でした。
この長い砂利道をよく
走って下りれるものです!
つづく