全国的に梅雨に入ってしまい
滅入りがちですが
深山を歩いた経験を振り返り
コロナの夜が明けるまで
安全な生活を心がけることに
いたしましょう。
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深田久弥さんの
日本百名山より
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甲武信は決して目立った山ではない。
にも拘らず、奥秩父の山では、
金峰の次に甲武信をあげたくなるのはどういうわけだろうか。
おそらくそれはコブシという名前のよさーー歯切れのよい、
何か颯爽とした山を思わせるような名前のせいかもしれない。
拳という字の宛てられているのを見たこともあるが、
今は甲武信が流布している。
甲州、武州、信州の三国の継ぎ目に位しているからで、
この至極当たり前の名前の付け方にも魅力がある。
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関東からは遠いけれど
甲武信ヶ岳山頂までは最短の
毛木平登山口からの出発です。
駐車場に車は少なくて
コロナウィルスによる自粛の影響が
まだ大きいようです。
写真の真ん中にあるのがトイレで
手は洗えますが、水は飲めません。
日の出前ですが、明るくなった
朝の4:50に出発します。
先行者も少なく、この日も
密になることはなさそうです。
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車止めの脇を回り込み
しばらくは林道です。
すぐに十文字峠に向かう道を左に分け
まっすぐに進みます。
左側には
千曲川という名前から〇〇沢に
代わる直前の川の音が響きます。
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大山祇神社に一礼し
広い道や狭い道を進むと
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見事に手入れされた唐松林(?)
がありました。
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子供のころに両親を手伝って
山仕事をしましたが
売れる木になるまで50年かかるから
山の仕事は2代後の子孫のための仕事だ
とよく言っていました。
今ではプラスチックの品物が普及し
木材の経済的価値は
ほとんどゼロになってしまいましたが
この山の50年後を想像し
ほっこりしました。
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涼しくて歩きやすい山道です。
5:40ころに日が射してきて
山道のバリエーションが広がります。
左下がりの斜面をまっすぐ横切り
小さな沢に架かる橋を渡り
キバナノコマノツメが咲き
(花は金峰山とほぼ同じでした)
苔の生えた自然の庭を愛でて
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6:40(登山口から1:50)に
滑滝に到着しました。
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つづく