山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

角田山の春 浦浜コース

2013-04-18 | 〇角田山の春+花のまとめ
さて角田山
今回の浦浜コース。

角田山南西の斜面ですから
北西の宮前コースより
季節が少し先に進んでいます。
他のコースより
早めに行くことにした訳といえば
やはり山野草が楽しみでした。
しかしその前に
まずは登山道の雰囲気を
お伝えいたします。
駐車場の奥から
登山道が始まります。

この山の公認コースは
登山口の駐車場のある場所が
わかりにくいコースもありますが
登山口に立てば
どこも標柱があり、この先
道に迷うことはまずありません。

5分後
 
緩やかな階段を上がると
細い竹が茂った土の道になります。

海に近い場所で湿気が多いので
ネコノメソウなどの
暗くて湿気を好む植物が見られます。
10分後
 
少し高さが増すと左側には
まだ葉のない林越しに
日本海と街並みが見下ろせて
潮騒の音と
海の香りを乗せた潮風が
通り抜けます。
15分後
再び林が濃くなり
視界はさえぎられ
里山の中の一本道に戻ります。
季節が進んでいると思ったのは
山の地面の色でした。
北側では土の色が広がる風景が
多かったのですが
ここでは
シダ類や単子葉類の緑が
地面を色づけ始めていました。
ここから先は
山野草の花の世界
60分後

木の根が網に目になった土の道に
見上げれば
まだ
葉のない林と青空。
暖かい日差しが心地よく
古びた東屋が現れました。
柱が朽ちたためか
屋根は低く
柱は真っ直ぐに立っていません。
それでも
急な雨の雨宿りには
登山者の助けになってくれるでしょう。
海の近くとはいえ
新潟の山ですから
冬の雪にあと何年耐えられるのか
いらぬ心配をしてしまいました。
これも
みんなに愛されている角田山の
なつかしい風景の一部に
なっているのでしょう。
東屋の上は
斜面が少しだけ急になりますが
たいしたことはありません。
このコースは
最初から最後まで
なだらかな斜面が続きます。
70分後

再び緩やかな道となりました。
林の中を見れば
この辺りからは
笹が勢いを増していました。
高度が上がったのと
冬の海からの西風の強さを感じます。
80分後

木道が現れました。
階段ではないのがなぜなのか
人が大勢歩いているのは
間違いありませんが
それほど
土が流出しているようには
見えませんでした。
すれ違うのに
木道が2本あれば完璧でしょうが
春以外に
どの程度の登山者がいるのかは
判りません。
そうでした。
このコースの売りは
キツネノカミソリみたいです。
8月の暑い時期に
また来ないといけません。
木道の先は山頂方向が見えました。
90分後

山頂に到着しました。
花を眺めたり
写真を撮ったりしたら
ずいぶん
ゆっくりになりました。
展望のよいところは少ないですが
それを上回る
魅力のあるコースでした。
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浦浜の花と蝶
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