ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

バリ2007(その26):そして、最後の朝

2007-07-26 21:59:11 | バリ旅行2007
Fukunosukeです。
6月29日(金)/7日目の朝




夜中の3時頃、目が覚めてしまった。


旅の最後にとっておいたピクニックブレックファーストに行けるかどうか
心配なのだ。ここまでの旅は完璧だったのに、、、。



暗闇に耳を澄ます、、、。雨音は聞こえないようだ、、、。










浅い眠りの後、また目が覚めた。







あっ! 東の空が明るい。昨日おとといはこんな事なかったのに!







外に出てみる。いや、空全体としては厚い雲。だけど、東の空だけは、
そこだけくり抜いたように青空が覗いている。







雲が流れつつ、遮られつつ、それでも更に明るさを増してゆく。







あぁ! 朝日だ! 

考えてみれば、アマンキラでは初めて見る日の出。







その時、東の山から海に向かってひと筋の光の矢が放たれた。

まるで、山の神と海の悪魔が行き交う「光の橋」が渡されたかのよう。






神々の島バリ、それは本当のことなのか? 思わず息を飲んだ。



この光景が見えたのはつかの間。再び厚い雲が空を覆い、「光の橋」は
ひと時の間にかき消された。






我に返る僕ら。今のうちならなんとかピクニックブレックファーストに
行けそうだ。早く仕度をしよう!






「バリの神様が、僕達に微笑んでくれたのかな」

慌てて着替えをしながら、一瞬だけ本気でそう思った。















バリ2007(ひよこ劇場8):出生の秘密

2007-07-25 22:08:40 | ひよこ不条理劇場
Fukunosukeです。




ついに、お嬢の真実が、、、。










バリ介:「お嬢の秘密は、、、ここ、アマンのおじさんが知っているんだよ」

お嬢:「え!そうだったの! じゃあたし、聞いてくる!」








お嬢は、アマンのおじさんに体当たり質問をするのでした。




お嬢:「あのぉ、おじさん、おじさんがあたしの出生の秘密を知ってるって
    聞いたんだけど、、、」








アマン:「やあ、お嬢さん。あなたが来るのを待っていましたよ」

注)CG合成ではありません。



お嬢:「あたしの出生の秘密ってナニ?もしかしておじさんがお父さん?」




アマン:「いやいや、違います。秘密というのはね、、、うーん。
          そうだった、バリ介は、あなたのお兄さんなんだよ」



お嬢:「、、、またぁ。結構そう思ってる人多いらしいわよ、、、いまさら韓流で
    もないじゃない。それに、そういうのって、韓流なら“やっぱ違っ
    てましたー”とかなるんでしょ?」


アマン:「、、、(汗)。うーん。じゃやめます」

お嬢:「え、何でやめんのよ!?」




アマン:「言いにくいですねぇ」

お嬢:「いいなさいよ!」



アマン:「、、、ふぅ。では本当の事を話しましょう、、、。あなたの本当の
     秘密とは、、、あなたは、、、」


お嬢:「あたしは?」




アマン:「本当は“男の子”なんです!」






お嬢:「、、、!、、、???」




アマン:「そう。お嬢さんは男の子なの」

お嬢:「なんで? 第一、どしておじさんが知ってんの?」

アマン:「私は、あなたを知っているんだよ」

お嬢:「うそぉ。あたしおじさんなんか知らないもん」







アマン:「すべてを知る時が来たようだね、、、。

     私は昔、ひよこの雌雄を鑑定する“ひよこ鑑定士”を目指して
     日本に留学していたんだ。何と言っても、ひよこ鑑定で日本に
     並ぶ国はないからね。

     あなたも見たでしょう。バリにはひよこが沢山いますからね、
     誰かがオスメス判定してあげないと、みんな困るんですよ」


お嬢:「それがナニよ」


アマン:「その研修の時、私はあなたを誤ってメスと鑑定してしまったんだ。
     何しろ慣れない日本の生活で疲れていてね。あなたがお花を背負っ
     てたから、てっきり女の子だろうと、、、。

     後になって、長老がその誤りを教えてくれたんだよ。

     それが私の唯一の失敗なんだ。失意の私は、ひよこ鑑定士を
     諦めてこの島に戻り、今はこうしているのだよ、、、」


お嬢:「、、、おじさん、言ってる事がハチャメチャだわ、、、」



アマン:「いやまぁそういう訳で、ゴメンナサイと、、、」




お嬢:「ちょっとおじさん、じゃあたし大きくなったらビロビロのトサカが
    デロロンと生えてきちゃうのぉ!?」



アマン:「んー。ゴメンチ!」




お嬢:「“なんちゃってー”とかないの? “資産家令嬢”とか期待して
    たんだけど、、、」

アマン:「ない。これが“お嬢出生の秘密”、その真実です」

お嬢:「、、、ないの?」

アマン:「ないない。しつこい」







あまりに無責任な「出生の秘密」に、お嬢は呆然となるのでした。






お嬢:(バリ介は、このことを知っていたのかしら、、、)





バリ介:「......」





ついに、お嬢の出生の秘密は明らかになったのでした。
(だから、どうなんだ、、、。)



特別出演:アマンのおじさん

※ “日本のひよこ鑑定技術の高さ”は世界に認められるところです。ただし、
  アマンのおじさんが、日本にひよこ鑑定の研修に来ていたという事実は
  ありません(たぶん)。









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バリ2007(その25):ロマンチック・ディナー

2007-07-24 21:45:43 | バリ旅行2007
Fukunosukeです。
6月28日(木)/6日目の夜



日が暮れた頃から、また雨が降り出した。




あ~ぁ、ビーチでのディナーは無しだねー。
まぁしょうがない。ビーチクラブのレストランでもいいじゃん。



アマンカーでビーチクラブへ下る。暗闇の中に、そこだけ明かりが
灯るビーチクラブが僕らを待っていた。















えー! うっそぉ素敵じゃない! これ全部貸し切りなのぉ!?

昨日の昼に来たビーチクラブが、今夜はすべて貸切りです。真っ暗なジャン
グルの中、ダウンライトに照らされたダイニングに一卓だけ設えられたテー
ブル。遠く波の音、静かに降る雨の音。

ご覧のように、他のテーブルを端によけただけですが、どうしてなかなか!
昼とはまたちょっと違ってまさにロマンチック!(←お前の口が言うか!)





「今夜はお客様だけのスペシャルディナー。私達がサーブします。」

わー、専属のシェフと給仕さん!ヨロシクお願いします。 




僕らだけのスペシャルメニュー。名前入り!

バリ介:「いーんじゃなーい」




こんな“お大臣待遇”初めての僕はいきなり大興奮、鼻血出ちゃいそう。 
ワインはオーストラリアのCape Mentelleのシャルドネをhiyokoがチョイス。

バリ介:「お、おれにも飲ませちくりー」
お嬢:「キャー、ステキー!」




スターター代わりのソト・アヤム。

もうなんだかわからないけどウマイ!今まで食べた中で一番好きな味。





サテ・カンビン(ヤギの串焼き)

グゥ! サテ・アヤム(鳥の串焼き)より好きかも!
※ メニューには、SATE KAMBING/lamb(ラム)と書いてありました。
  KAMBINGは“ヤギ”と思うのですが、、、どうなんだろ。





極めつけのロブスター、野菜のグリル添え。

ありきたりのグリルに見えますが、ロブスターも野菜もバリのブンブ
(マリネ用のバリスパイス)でマリネしてあって美味しい。




昔、プーケット・ロブスターを食べた時はそれほど感動しなかったので、
大して期待していなかったのですが、いやぁ美味しかった。

とにかく身が「ゴムか!」ぐらいブリブリしてる。みそも美味しい。

hiyoko:これ一口で食べたと思わないでね!これは殻から身を出したところ!




鳥のロースト?揚げたの? アヤム・ゴレンとは違うのかな?。

もう食べ切れない! スミマセンこれ明日のお昼用に取っといてください。

もちろん答えは"No Problem!"




異常な盛り上がりは落ち着きを取り戻し、オトナマッタリのいいムードに
なってきたところでデザートが運ばれてきました。






これ以上無いシチュエーションと満面笑顔のサービス、そして美味しい
料理。僕らもう雲の上にいるような気分。



こんなに素敵な夜に、二人の愛は燃え上がるのか!?
それは愚問だ! そうならずにいられないだろう!!!











お嬢:「、、、あのぅ、、、。大きいhiyokoの人は寝てますけど、、、」






え!?





あ、、、ホントだ、、、。






あのー、モシモシー、、、。





、、、かなり深いところまで落ちてるみたい、、、。







ZZZ..........ZZz.



この夜、ついにhiyokoは戻って来ることはありませんでした、、、。





ロマンチックディナーは、初めてバリに来たときにFSで体験しましたが、
うっとり感(我ながら恥ずかしいが)で言ったらこちらの方が数段上です。


満天の星空の下、ひんやりした砂の感触を感じながらのビーチディナーも
よさそうですが、こんなダイニング貸切での晩餐も捨てがたく素晴らしい!


「まさか新婚でもないのに、、、」なんて思ってたんだけど、やってヨカッタ。
むしろ新婚さんより、結婚生活が常態化してしまった我々のようなカップルに
こそオススメなんじゃないかな。いい刺激です。



にしても、寝るかよフツー。




明日は最終日。朝一番にピクニックブレックファーストだ。


この雨は止むのかなぁ、、、。








バリ2007(ひよこ劇場7):ロマンス

2007-07-23 21:31:57 | ひよこ不条理劇場
Fukunosukeです。
久しぶりに、ヒヨコ達のお話です。





お嬢:「あーあ、なんだかわからないけど、出生の秘密なんてどうでも
    よくなっちゃった」
バリ介:「そんなに気にすることないさ。バリはいい所だからね」






お嬢:「ねぇねぇ、あのさぁ、あたしのこと、どう思う?」
バリ介:「え? いきなりナニ?」






お嬢:「だからぁ、魅力的かどうかって聞いてんのよ!」
バリ介:「どうかって、、、そんなこと自分で言うもんじゃないよ」






お嬢:「うーん、なんかぁ、バリー!ってなると何か、カイホウテキー!
    って気分になっちゃうのよねー」
バリ介:「ちょ、ちょっと、困るよォ」





お嬢はことの外、発展的なのでした。




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バリ2007(その24):3段プールとバレの午後

2007-07-23 20:39:42 | バリ旅行2007
Fukunosukeです。
6月28日(木)/6日目の昼



昨日はビーチクラブのプールを楽しんだので、今日は3段プールへ。

お客が少ないこともあり、難なくプールサイドのバレを確保。

、、、でけーよ。壁つけたら僕ここに住めるよ。




プールサイドのレストランでお昼ごはん。




何かのサラダと、、、


何かのパスタ。

ビーチクラブもそうですが、昼の食事は夜に比べ一段劣るかな。






晴れるでもなく雨でもなく、持って行った本がイマイチ面白くなく、
ちょっと時間をもてあました僕は、ある計画を考えた。


「3段プールは、どの段が一番居心地いいか、試してみよう」



















以下その様子↓

上段  
中段  
下段  
※ セルフタイマーを使って全部自分で撮りました(バカでー!)。







えー結論は、、、、、、ま、どれも大差無し。


しいて言えば上段。理由、大きいから。


なーんだつまんない。








そんなことより、僕は世紀の大発見をしてしまったかもしれない。







このオシャレな虫は何だ!?


ちょっとアップにしてみます。ギョエー!



丸いシルエットなのでテントウムシかと思いきや、体の周りは半透明!
本体は、カナブンのような縦長の形。

こいつがすぐ逃げるので、この写真撮るのホントに大変だった。人目
はばからず大立ち回りしてしまった。



こんな虫見たことないよ。もしかして新種? もしそうだったら「フクノ
スケカナブン」と命名して昆虫図鑑に載せてもらおう。


嬉々としてhiyokoに写真を見せたところ「何で捕まえてこないの!捕って
きて!日本にもって帰る!」と一喝された。ディマンディングな女王様。







4時頃から、薄日が射してきました。

お嬢様達プールの周りを回って愛想を振りまいてます。やはりウチの
ヒヨコに目が釘付けです。ゴメンね、あげられないのよ。この子達には
仕事があるの。

いや、もしかして「欲しい」わけじゃなくて「バカに」してたのかな。




アフタヌーンティーが振舞われました。ジンジャーティーとお菓子。

バリ介:「ちょっとお腹冷えちゃったんだ、助かるー」






さて今夜はロマンチックディナー。新婚さんでもないのに、
この選択はアリなのか?

でも雨が降り出してきた。ヤダナー。