ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

武相荘

2009-07-08 22:00:51 | 日帰りドライブ
Fukunosukeです。



“ぶあいそう”、、、と聞けば、僕をを知っている人なら、「あぁ、Fukunosuke
自身のことね」って思うでしょうが、今日は違います。白洲夫妻が暮らした、
武相荘です。


かつて、白洲次郎さんは、「戦争に負けるであろう日本、その後は食糧難
必定。自給自足の道を開くため、農業を始めるべし」と言い放ち、この地に
あった農家を買って移住した、ということだそうですが、、、

今や、周囲は完全なニュータウン。ここが里山の田舎だった面影なんて、
露ほどもありません(この看板の横なんて、ユニクロですよ)。






それでも、屋敷の前まで来ると、途端に空気が
変わります。長屋門から、母屋を望む。




今は、夏の室礼のようです。建物内撮影不可なので、写真は撮れません
でしたが、団扇や浴衣、夏向きのガラス皿などが展示してありました。





母屋。大きな平屋のお家です。




(母屋のアップ)この中にも入れます。




農機具。芝刈り機等の洒落た機械も残されています。



僕、大変に驚いてしまったのですが、敷地全体の配置や母屋の作りが、
母方の田舎(茨城)の家と、何から何までよく似ているのです。
本当に、同じ大工が建てたのかと思うくらい。関東の農家は、どこでも
こういうつくりだったんでしょうか???




かと思うと、白洲夫妻の生活のディテールが、
そこここに。



次郎さんは工作好きとみえて、ライトスタンドやテーブルなど、
手作りのいろんな物が残されています。でも、なかなか微妙な
仕上がりのものもある。趣味とセンスの達人である正子夫人は、
次々出来上がる次郎作品を見て何を思っていたんでしょうね。

でもきっと、「作っては悦に入る次郎さんと、それを鷹揚に見守る
正子夫人」という構図があったんでしょうねー。何となく、二人の
関係が偲ばれます。ウチも似たようなもんだし。
(↑ 失礼! そりゃあ偉そうだ。何様のつもりよ!)



母屋の庭先には、たいそうな竹林。




奥の裏山のような所。軽井沢を彷彿とさせます。







「庭園」というように、造られた、手を入れられた感じではないのですが、
目を凝らすと、石仏や獅子像が所どころ潜んでいたり、余計な下草は
刈られていたり。

生前からこういう庭だったのかどうかはわかりませんが、“無作為の作為”
とでも言うような庭です。




廃屋だった農家を買い取って手直ししたとのことですが、どうすれば
こんなに洒落た住まい方ができるんでしょうか。






やっぱり、おばあちゃんの家とは、全然違うなぁ。




次郎さん、ジェームスディーンみたい。カキ氷の機械は、
実際に次郎さんが使っていたものだそうです。




『男が憧れる男と、女が憧れる女』世紀のカップル、
白洲次郎・正子夫妻が暮らした家、武相荘。

行く前は、なんと無しに、ストイックでヒリッとした
雰囲気のお屋敷かな、なんてイメージしていたの
ですが、意外にも、僕にとっては田舎のお家を
思い出す、ほっと懐かしい場所でした。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
しぶい! (まあぶる)
2009-07-09 00:23:16
わー、武相荘に行ってらしたのですね。
本でしか見たことがないのですが、周囲はニュータウンなのですね。
そのまま、残ってること自体がすごいことですね。
次郎さん、正子さん、素敵ですね~
廃屋だった農家を手直しして、こんなにおしゃれになるもんなのですね。
かっこいいです!!
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まあぶるさん (Fukunosuke)
2009-07-09 23:21:57
こんにちは! コメントありがとうございます!

はい。周囲の開発度合いからすれば、このままこうして残っている事は奇跡的ですらあります。
でも、すごい人気みたいですよ。こんな農家一軒に、観光バスが乗り付けて、見学客がひっきりなしです。そういう収入があるから、こうして維持できるのかも知れませんけどね。

しかしホントに、この夫妻は憧れでしかないですね。お金があるだけ、センスがあるだけではとても真似ができないです。ホントに素晴しい。
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