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ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoのlifelog。

ひよこ劇場2008イタリア編5:トメ吉の決心

2008-07-09 22:18:54 | ひよこ不条理劇場
Fukunosukeです。
※その4はこちら




次の朝。ドゥオモ広場に、屋台を引くトメ吉の姿があった、、、。




トメ吉:「バクソー! バクソー! バクソいらんかえー!」

※「どっからその屋台持ってきたんだ」とは聞かないで下さい。





マチコ:「あら、やってるわね。おはよう。トメ吉さん」

トメ吉:「あ、マチコさん! 昨晩はありがとうございました」





マチコ:「いいのよ。そんなことより、なかなか決まってるじゃない。
     素敵よ」

トメ吉:「あ、いや、お恥ずかしいです。でもボクにはやっぱりこれしか
     ありませんから」

マチコ:「格好いいわよ。男らしいわ」

トメ吉:「照れますね。それよりマチコさん、ボクの作ったバクソを食べて
     いただけませんか。最初の一杯は、是非マチコさんにと思って」

マチコ:「まあ! うれしいわ。喜んでいただくわ!」





トメ吉:「ボクのスープは、師匠、あ、おじいさん仕込みですからね。
     自信はあるんです」





トメ吉:「さあどうぞ!」

マチコ:「ありがとう、、、。まあ! この味、懐かしいわ。ホント、おじい
     ちゃんの味そのまま。本当においしい。ありがとう」

トメ吉:「そうですか! よかった」







バリ介&お嬢:「おはよー!」

お嬢:「あら! また屋台はじめたの!? すごいじゃない!」

トメ吉:「グズグズした挙句、結局元に戻るなんて格好悪いけど、
     もう一度やり直したいんです」

お嬢:「あらー! なかなか見どころあるじゃない。やっぱりあたしが
    見込んだ通りだわ」

バリ介:「え、そんなこと言ってたっけ?」

お嬢:「何よ!いいじゃない! 細かい事にうるさい男はダメよー」

一同:「ハハハハハ」





トメ吉の心に、今は一点の曇りもなかった。このイタリアの青空の様に。


     



トメ吉:「ボクはもう大丈夫! どこまでも頑張るさ!」






その6へつづく。

  え、これで終わりじゃないの? もう勘弁してよー。


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