初夢記(一名安然和尚御記)に「元慶六年882六月二十二日、中院胎蔵受訖夜夢、慈覚大師(円仁)叡山講堂西一座中間に在り、文殊二座南間に在り、安然三座南端に在り。一僧と大法受訖。大師最後に教て云ふ。「先ず左拳を仰ぎ之を捧げ、次に右拳風端を以て仰ぎて左拳根を安ず。次に右風を以て左空風間に入れ而して心前に安ず・・・」。大師北戸に向かって去る。口に讃音を誦せども聴憶ゆることを得ず。同年閏八月十七日中院円堂、且密處、釈迦伝法印を授。大略夢に同じ。」
初夢記(一名安然和尚御記)に「元慶六年882六月二十二日、中院胎蔵受訖夜夢、慈覚大師(円仁)叡山講堂西一座中間に在り、文殊二座南間に在り、安然三座南端に在り。一僧と大法受訖。大師最後に教て云ふ。「先ず左拳を仰ぎ之を捧げ、次に右拳風端を以て仰ぎて左拳根を安ず。次に右風を以て左空風間に入れ而して心前に安ず・・・」。大師北戸に向かって去る。口に讃音を誦せども聴憶ゆることを得ず。同年閏八月十七日中院円堂、且密處、釈迦伝法印を授。大略夢に同じ。」