福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国遍路は日本人が減って外国人が増えている

2019-07-19 | 法話
四国遍路は日本人が減って外国人が増えているとのニュースがありました。

外国人が増えているという傾向は20年近く前から四国遍路で気が付いていました。私も2メートル近いエストニア人の青年や、アメリカ人の青年、数名の白人女性グループなど多くの歩き外人遍路さんと出会いました。印象に残っているのは26番金剛頂寺で出会ったオランダから来たという牧師さんです。この方は教誨師をしていて囚人の教誨に行詰り悩んでいたところ神学校で学んだ四国88所を思い出して四国へ来た、という事でした。日本語は全くできませんでしたが日本人のお遍路さんに次々と道や遍路宿などを案内してもらいここまで来たといっていました。私も次の遍路宿を電話で予約してあげましたがそれにしても凄い覚悟です。本物の信仰に宗派は関係ないことがよくわかりました。
当時はまだ遍路ブームで日本人のお遍路さんも多かったのですが、このニュースを見るといつのまにか日本人が減ってしまっているようです。「今だけ・ここだけ・自分だけがよければよい」という拝金主義に代表される日本人の愚かさが復活してきたのかもしれません。

そういえば世界遺産に登録されて以来、高野山も最近では日本人より外国人が遥かに多いように見受けられます。
市場原理主義・構造改革などという拝金主義に踊らされた結果がこうなってきていますがこの愚かさをはやく脱出しなければ日本は融解してしまいます。

歴史書を見ると江戸以前は天皇陛下以下庶民に至る迄僧俗一体・神仏一体の脈々たる信仰がありました。

しかし拝むことをわすれた現在の日本人に将来はありません。因果は巡りますからこういう時代の後は歴史的にも必ず暗い時代が訪れます。なんとか蟷螂の斧でも・・と思っていますが・・・。


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