福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

地蔵菩薩三国霊験記 6/14巻の21/22

2024-09-02 | 先祖供養

 

地蔵菩薩三国霊験記 6/14巻の21/22

二十一、信力に依りて富貴を得る事

中古江州志賀郡(滋賀県大津市)に蔵明大徳と云ふ僧あり。元来慈仁無我にして誠に忍辱平等の行人也。さるから身に貯るものとて一塵もなし。貧を救ひ鄙を抜き施さんと肝に徹れども宿因所感か窮乏にして一鉢屡空しかりといへども、心中におもへらく佛力神通など我が所求成辨せざらんやと常に福利をぞ祈りけり。或夜夢みらく、幡磨國皆木郡(兵庫県宍粟市か)の東北に深山あり。汝彼に往て見よと云々。蔵明告ぐるに任せて彼の地に往て見るに誠に霊地なり。先ず草庵を営み安居して晝夜の行法怠ることなし。或夜夢中に僧来りて左の手に宝珠を握り蔵明に向かって云く、汝宿習によりて貧なり。施門の願切なり。故に我此の無價の宝珠を授くると云々。夢中にもあまりに親(まのあたり)なる御事哉と思へば夢覚ぬ。それより求めざるに富澤して心の侭に施門を行じけり。さて一宇を建立して本尊は地蔵菩薩を安置し奉りける。即ち清水寺と号して(西国第25番播州清水寺か)靈感無双にして朝野にかくれなし、富貴を祈願するものあれば感應響の如し、信ずべし信ずべし。

引証。十種の福を得る義上に既に之を引く云々(地藏菩薩本願經地神護法品第十一「作地藏形像燒香供養瞻禮讃歎。是人居處即得十種利益。何等爲十。一者土地豐壤。二者家宅永安。三者先亡生天。四者現存益壽。五者所求遂意六者無水火災。七者虚耗辟除。八者杜絶惡夢。九者出入神護。十者多遇聖因」))。

延命經に云、世尊未来の衆生若し此の經の菩薩名を聞かば皆當に是人に随順し、心眼を明かに作し、 其人の前に現れて所求圓満せしめん。若し爾らずんば正覚を取らじ云々。(仏説延命地蔵菩薩経「爾時、三千大千世界 六變震動、文殊師利菩薩・普賢菩薩・金剛蔵菩薩・虚空蔵菩薩・聖観自在菩薩摩訶薩等異口同音に 白佛言「 世尊よ、 未来の衆生 、もし此の経、是の菩薩名を聞かば、我等皆當に是人に随順し、心眼明と作し、 其人の前に現れて所求圓満せん。若し爾らずんば不取正覚。

 爾時、梵王帝釈四大天王、諸天華を雨らして如来を供養し、仏に白言「 世尊よ、 未来の衆生 若し自心正にして是非を枉げず賞罰を捨てず是経を持つ者が此菩薩を念ぜば、我等眷属は是人を 擁護し日夜不離、其國土百由旬内無諸災難ならしむべし。

 其國人民も安穏を得せしめ穀稼成熟所求満足ならしめん。もししからずんば護世と名けず、本覚に還らざらん」。)

 

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