福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

佛教の大意(鈴木大拙、昭和天皇御進講より)・・・その12

2017-10-12 | 法話
野狐の僧の話はどの点で誤りを犯していたか、・・それは霊性的直覚の世界と知性的論理の世界とは別物であってしかも別物でないと云ふことに彼は気つかなかったからです。彼は因果の世界を自分から隔たりのあるところに置いて、そこへ落ちたり落ちなかったりするものと思ってゐたのです。百丈はこれを指摘して不昧因果といった。大修業底の人、即ち證悟の人にはその實、不落も不昧もないのです。不昧因果の話は亦、般若即非の論理を . . . 本文を読む
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