福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

那須政隆猊下の「密教が教える変幻自在の生き方」より・・その4

2017-10-04 | 法話
「かって大師は宮中清涼殿で天皇や貴族たちの前で即身成仏してみせられたことがあります。当時、南都六宗と真言天台の八宗の教主が清涼殿で議論したとき、即身成仏の証拠を示せと迫られたとき大師は「三寶を疑うものは永遠に救われぬであろう」とおっしゃり即身成仏の姿をお示しになりました。「全身たちまち紫磨黄金となり、頭には五智の宝冠、全身より五色、遍照の光明を放ち、眉間から白毫相の光を放つ・・」と記録にあります。 . . . 本文を読む
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今日4日は中秋の名月です

2017-10-04 | 法話
今日は中秋の名月です。 明恵上人は「あかあかや、あかあかあかや、あかあかや、あかあかあかや、あかあかや月」と詠まれています。まさに中秋の名月はこれだけ「あかあか」を重ねてもまだ足りないくらいの明るさです。と同時にこれは月輪観といって月輪を心の中に観じて、それをしだいに拡大してゆき最終的には宇宙と自分が一体となる瞑想の境地をあらわしてもいると思います。本来の自他の姿はこのように「あかあか」とした . . . 本文を読む
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佛教の大意(鈴木大拙、昭和天皇御進講より)・・その4

2017-10-04 | 法話
業の問題(業の問題にも分別と無分別の関係を当てはめて考える)業の問題は直ちに生そのもの関係するので容易ならぬことになります。・・業が人間の生命そのものだとすれば業を免れるといふことは死するといふ義に外ならぬのです。しかし(一方)業繋苦からの解脱がないと霊性的生活はないのです。(当然です。業に責め苛まれている最中に霊性的生活はできません。)いくら苦しむのが人間の特権といっても永遠に苦しみ続けると云ふ . . . 本文を読む
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