My Favorite

信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2009-09-17 22:38:09 | フリッチャイ

○モーツァルト 「ドン・ジョバンニ」 フリッチャイ/ベルリン・ドイツ・オペラ他 1961年9月23日(ゲネラル・プローペ、映像収録)


1961年、新しく建てられたベルリン・ドイツ・オペラの杮落とし公演のゲネ・プロ。自由ベルリン放送によって映像収録されました。

日本では、レーザーディスクで発売され、初日の9月24日の演奏とされていましたが、プーフェンドルフ氏の記録では、前日のゲネ・プロとされていて、こちらが正しいと思われます。また、9月24日の演奏とされる別の演奏も、ゴールデン・メロドラムなどから販売されています。


さて、この杮落とし公演の準備は、全てが順調にいったものではありませんでした。フリッチャイと演出家エーベルトとの間で意見の相違があったのです。

F=ディースカウによれば、「(病気に進行が彼をそのようにしていたのだろうか)いくらか独断的傾向が見え始めていたフリッチャイが私に1時間半にわたって彼の演劇論を理解させ押し付けようとした・・・その理念はおよそエーベルトの考えとは一致しそうもないものだった・・・」というものです。この狭間にあってF=ディースカウは、「演出も含めて全体のアンサンブルを乱さない範囲で自分自身の解釈を見出さなければならなかった。」とのことです。その結果は、フリッチャイの総譜の扱いから感じ取ったものであったということです。


演奏ですが、全体にわたって緊張感が持続し、引き締まった演奏です。その中で、ティンパニがずっしり響く音色で、曲にアクセントをつけています。

序曲では、フリッチャイの指揮姿を見ることができます。非常に厳しい表情で、全体を掌握している様子がわかります。

声楽陣では、女声が配役の性格に合っていて素晴らしいです。グリュンマーのドンナ・アンナは、張りがあって潤いのある声が魅力的ですし、ケートのツェルリーナは、可憐でかわいらしいです。そして、ローレンガーのエルヴィラは、容姿も含め、彼女の高貴さ、哀れさが表出されていています。男声では、グローブのドン・オッタービオはりりしく惚れ惚れします。

F=ディースカウのタイトル・ロールは、さすがに存在感があります。ただ、シャンペンの歌では、テンポが速すぎて、ついていくがやっとという感じもします。


1960年4月にフリッチャイの邸宅で行われたゼルナー(総監督)、ゼーフェルナー(副監督)との会談で、フリッチャイはベルリン・ドイツ・オペラの音楽監督に就任することになりましたが、2ケ月後の6月には、病気を理由に辞退しています。シュトゥットガルトで行われた3者会談でフリッチャイは「指揮者としては協力するがGMDの重責は引き受けられない。」とゼルナーとゼーフェルナーに伝えたのです。ちょうどこのときは、体調が最悪の中で南ドイツ放送交響楽団と「モルダウ」のリハーサルと本番を収録したころでした。結局、音楽顧問、客演指揮者という地位につき、杮落とし公演を指揮したものの、2回目の演目に予定されたカルメンは指揮することができませんでした。


Dongiovanni

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飯田線ED19

2009-09-16 18:29:38 | 写真

身延線で旧型国電とEF10を撮った翌日、飯田線に入りました。


写真は、昭和50年8月20日、飯田線田切~伊那福岡間で撮りました。ED19-2の車体に夕日が当たり、映えました。

19750820

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身延線の旧型国電

2009-09-15 19:40:58 | 写真

昭和50年8月19~20日、身延線と飯田線に撮影旅行に出かけました。


写真は、8月19日、身延線沼久保~西富士宮間で撮りました。富士山がくっきり見え、雲のかかり方もよく、中々のお気に入りです。

19750819

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今日聴いた曲

2009-09-14 20:16:22 | フリッチャイ

○チャイコフスキー 交響曲第4番 フリッチャイ/RIAS交響楽団 1952年9月9、10日

○チャイコフスキー 「白鳥の湖」から情景、ワルツ、小さな白鳥たちの踊り、情景、チャルダッシュ フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1957年9月10~12日

○チャイコフスキー 「眠れる森の美女」からワルツ フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1957年9月10~12日

○チャイコフスキー 「くるみ割り人形」から花のワルツ フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1957年9月10~12日

○チャイコフスキー 「エウゲニ・オネーギン」からワルツ フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1957年9月10~12日


フリッチャイは、チャイコフスキーの交響曲で5番と6番はよく採り上げていますが、4番の交響曲は、この9月に演奏会、放送録音、商用録音を行ったのみで、あとは採り上げた記録が見当たりません。(もちろん実際にはもっと演奏していたかもしれませんが)


そんな第4交響曲、一言で言えば硬質で堅固な演奏です。

第1楽章のホルンの出だし、早めのテンポできっちりと演奏しています。一方、第2主題では、弦楽器が奏する部分で、硬質な音質の中にも慎重な足取りで演奏していて、まるで雲の上をそろりそろり歩いているような印象を受けます。

ユニークなのは第4楽章。通常、主題を全合奏で奏する部分は、若干テンポを上げますが、フリッチャイはその逆、テンポを落として演奏していて、初めて聴く人は、「エッ」と思うかも知れません。そんなテンポもコーダでは速度を上げています。


フリッチャイは、1957年9月に「白鳥の湖」を始めとするいくつかのバレエの名曲を録音しました。

有名な「白鳥の湖」の情景では、最初のオーボエがもう少し感情を込めて演奏すれば良いのにと思いますが、そのあと全合奏に移り、弦楽器で主題を奏するあたりは、木管の装飾音がキラキラ目立ち、中々印象的です。

Tchaik4

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下北半島旅行その3

2009-09-13 21:18:56 | 写真

2日目の宿は、下風呂温泉の長谷旅館、井上靖氏が「海峡」を執筆した宿として有名です。


明治4年創業の老舗ということで、昔ながらの宿です。窓がサッシになっていたり、壁も新しくなっていますが、作りは昔のまま。

2階の客室を歩けば、「みしっ、みしっ」と音がします。部屋と部屋の間も壁ではなく、板で仕切ってあり、当然、遮音効果はほとんどありません。

しかし、宿の主人の配慮か、客室、食事用の部屋、客室、食事用の部屋・・・というように割り振ってあり、隣室の物音は聞こえませんでした。私たちが泊まった部屋は10畳、食事用の部屋は7.5畳でした。


食事は、前述のとおり、隣の部屋でいただきました。

満点の夕食でした。

・さしみ(マグロ赤身3切れ、サーモン3切れ、カンパチ3切れ、ホタテ3切れ、いか、甘エビ1匹、とても新鮮!)

・焼き魚(しゃけ切り身、ボリューム満点!)

・あわびの和え物、さざえ、数の子

・いかの塩辛

・たこの頭の和え物

・焼きほたて1匹(これもボリューム満点!)

・うに

・茶碗蒸し

・こんぶ

・かに(ボリューム満点!!、この辺でもう満腹、苦しくなりました)

・海鮮なべ(味噌仕立て、ホタテ、えび、白身魚、野菜)

・オレンジ   等


温泉は、硫黄泉。以前、大学のクラブのOB会で行った塩原の新湯温泉以来で、温泉に入ったという気分に浸れます。

ということで、雰囲気満足、食事満足、温泉満足、久々に感動した宿です。


もう一つ、下風呂で興味を持っていたのは、大間線(未成線)の跡です。

大間線は、大湊線の下北から大間に到る線として計画され、昭和18年には、下風呂の先まで路盤が完成していましたが、突然、工事が中止になってしまったのです。大畑から下風呂に行く途中に、大きなアーチ橋がありました。下風呂にもアーチ橋が残っていて、現在は整備されて足湯になっています。長谷旅館に昭和中期の頃と思われる写真が飾ってありました。もちろん海沿いを走る道路もなく、温泉街の道路も舗装されていない(と思われる)ところに、立派な大間線のアーチ橋があります。当時は道路より鉄道の整備の方が進んでいたのです。


3日目は、むつ市内の「まさかりプラザ」でお土産を購入。宣伝文句では、下北半島のお土産が全て揃っているということでしたが、実際は・・・少なかったです。薬研温泉や佐井で見かけたりんごのお菓子がありませんでした。


その後、田名部駅跡を発見しました。


で、無事に大湊駅に帰着、帰りの列車に乗りました。


ちなみに今回は、JR東日本の「大人の休日倶楽部パス」を利用しましたので、鉄道部分の値段は12,000円のみでしたが、普通に乗車券類を購入すると以下のとおりになります。

磯部~大湊 往復19,460円

高崎~大宮 新幹線自由席 往復3,580円

大宮~八戸 新幹線指定席 往復11,600円

八戸~大湊 指定席券510円

野辺地~八戸 特急券 700円        計41,850円(29,850円お得、72%引き!)


(長谷旅館さん)                            (大間線のアーチ橋上から温泉街を望む

                                       右端にアーチが見える)

20099131 20099132

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下北半島旅行その2

2009-09-13 20:10:07 | 写真

2日目の行程は、薬研温泉→大畑→大間→佐井→仏ケ浦→佐井→大間→下風呂温泉(宿泊)です。


当初は、薬研温泉から、直接西に向かって佐井に出るつもりでしたが、道路が舗装されてなく危険ということでしたので、東の大畑に出て半島の頂点、大間を通って佐井に向かうことにしました。


海岸線を走る道路は、ところどころに山と海の間にはいつくばうように集落があるほかは、何もありませんでした。


当初、仏ケ浦まで車でいくつもりでしたが、少し早目に宿を出たため、佐井港に8時59分30秒に到着、乗船券は後でいいからということで、9時発の遊覧船に乗せてもらうことができました。

仏ケ浦には、車で行くより船の方が早いのです。おまけにガイドもしてくれて、ありがとうございました。


このおかげで、時間がかなり余りましたので、早いけれど大間に向かいました。

まず大間崎に行きました。本州最北端の地ということで、観光バスも多く来ていました。


お昼は、あこがれの大間マグロを食べるため、「浜すし」を予約しておきました。

着くと、観光バスも1台来ていました。

注文したのは、大間鮪盛合せ握りです。大トロ2個、中トロ2個、赤身4個、それと鉄火巻き1本で、5,500円。お値段も張りますが、赤身もトロもさすがに美味しかったです。


でも量的には少し物足りなかったので、また大間崎に行き、べこもちとマグロのカマ焼きを食べました。


まだ時間が余っていて、妻がオートマの練習をしたい(我が家の車はマニュアル車なので)というので、また佐井までドライブして、この日の宿、下風呂温泉に行きました。

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下北半島旅行その1

2009-09-13 19:48:18 | 写真

9月11~13日、妻と下北半島に旅行に行ってきました。


9月11日は、「はやて3号」、「きらきらみちのく下北号」と乗り継ぎ、13時10分、大湊駅に到着しました。

そこで、予約しておいたレンタカーを借り、半島の旅に出ました。


初日の行程は、大湊→尻屋崎→恐山→釜臥山→薬研温泉(宿泊)です。


尻屋崎では、寒立馬が放牧されているということで期待していったのですが、尻屋崎灯台に到着しても、一頭もいない。がっかりしました。気を取り直して、さらに先に進んでいくと、いました、いました。全部で4頭いました。草を食んでいましたが、少しして道路に上がりゆうゆうと道路を歩いていきました。たぶんねぐらに帰ったのでしょう。目の前で見た馬は大きかったです。


次に恐山に行きました。荒涼とした岩場を抜けると、宇曽利湖畔に出ました。透明で美しい湖でした。極楽浜と称されるそうですが、まさにそのとうりと思いました。

まだ時間がありましたので、少し戻って釜臥山の展望台に行きました。見晴らしは最高でした。しかし、風が強く飛ばされてしまうのではと少し恐怖を感じました。


この日は薬研温泉に宿を予約していましたので、山道を通り薬研温泉に向かいました。30分ほど行程でしたが、人家もなく、いつになったら到着するのかと寂しさを感じました。

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今日聴いた曲

2009-09-10 20:52:52 | フリッチャイ

○ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 フリッチャイ/ベルリン・フィル 1958年10月7、13日


少し小さめにまとまってしまった感があるのは否めませんが、出だしから非常に風格のある演奏です。


61年のライヴは、1楽章の主部、再現部の終りのところでの連続和音、それに続く3和音、どっしり重く一つひとつ叩きつけてきて思わずのけずってしまうほどですが、この演奏もさりげなくテンポを落としています。


3楽章は大変素晴らしい演奏です。特に中間部のホルン合奏、多くの演奏は失敗を恐れて控えめに演奏しがちですが、このホルンは大胆に吹いていて、さすがとベルリン・フィルと思わせます。

Beethoven3

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今日聴いた曲

2009-09-09 19:38:40 | フリッチャイ

○ブラームス ピアノ協奏曲第2番 アンダ(Pf)、フリッチャイ/ベルリン・フィル 1960年5月9~12日

○ブラームス 交響曲第2番 フリッチャイ/バイエルン国立管弦楽団 1958年5月12日(ライヴ)

○ブラームス 交響曲第1番第4楽章の一部 フリッチャイ/スイス音楽祭管弦楽団 1960年8月(リハーサル)


フリッチャイは、ピアノ協奏曲第2番と交響曲第2番をプログラムにした演奏会を、わかっているだけで、2回採り上げています。1回目は1958年5月12日、バイエルン国立管弦楽団との演奏会、あと1回は1960年1月26、27日、ベルリン・フィルとの定期演奏会です。


この第2ピアノ協奏曲は、ベルリン・フィルの定期演奏会の4ケ月後、同じメンバーで行われた録音です。

演奏は、スケールが大きくロマンチック濃厚。練乳ミルクをそのまま飲む感じがします。フリッチャイは、この録音後、アンダとともにミュンヘンに行き、バイエルン国立管弦楽団とブラームスの第1ピアノ協奏曲と第4交響曲を演奏しています。


バイエルン国立管弦楽団との第2交響曲は、ウィーン・フィルとのライヴ録音には及ばないもの、しっとりとして中々良い演奏です。特にヴァイオリンの音色は、ウィーン・フィルとは違った美しさがあります。


交響曲第1番のリハーサルは、1960年のルツェルン音楽祭の際の映像で、40秒足らずです。第1交響曲はいくつかライヴ録音が残されていますが、リリースされているものはないので貴重です。


Brahmspc2 Brahms22

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今日聴いた曲

2009-09-08 18:56:35 | 他の音楽

○マーラー 交響曲第9番 高関健/群馬交響楽団 1999年3月21日(ライヴ)


すみだトニフォニーホールでのライヴ録音。

群響のマーラー9番は、かなり以前、尾高さんの指揮で聴いてがっかりした思い出があり、このときも聴きにいきませんでした。

しかし、高関さんの3番を聴いて感動し、それ以来、高関/群響のマーラー演奏は楽しみになり、以後、2番、7番、6番と聴きました。


そんなことから聴きにいかなかったこの演奏も聴きたくなり、CDを購入しました。

第1楽章の出だし、第2ヴァイオリンが最初にメロディを奏でるため、高関さんがやっていた対向配置は非常に効果的で、またヴァイオリンにメロディが移っていくあたり、とても美しいです。しかし、その後は、ジュリーニ/シカゴの重厚かつ繊細な演奏が耳慣れていたせいか、少し物足りない感じがしました。

2~4楽章は、大変素晴らしいと思います。この日は、池田さんがヴィオラのソロを受け持っていたとのことですが、特に4楽章でソロが出る部分は、美しくかつ哀愁を帯びていて、心を打つものがあります。


Mahler9

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磯部界隈

2009-09-07 20:44:06 | 写真

平成20年7月27日、雨上がりの夕方、娘を磯部駅に迎えに行った際、車の中から顔を出して撮影しました。


虹と磯部駅、夕焼けと妙義山と中々うまく撮れたと思っています。

200807271 200807272

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今日聴いた曲

2009-09-06 19:49:32 | フリッチャイ

○ハイドン 交響曲第101番「時計」 フリッチャイ/ボストン交響楽団 1953年11月(ライヴ)


フリッチャイは、1953年11月13日、ボストン交響楽団を指揮してアメリカデビューを飾りました。曲目は、ハイドンの「時計」、バルトークの「舞踊組曲」、そしてチャイコフスキーの「悲愴」です。ボストン交響楽団とは、この日を含め4夜連続演奏会を開催しました。

その後、サンフランシスコに向かう途中の11月23日、ヒューストン交響楽団に客演し、これがきっかけで翌1954~55年シーズンに常任指揮者になることになりましたが、結果は8回の定期を指揮しただけで辞任してしまいました。

アメリカ西海岸のサンフランシスコでは、8回の演奏会を指揮、12月9日の演奏会では吉田秀和氏が視聴しています。


さて、この「時計」ですが一部に12月28日のライヴ録音とするデータがありますが、12月31日には、ベルリンで第9を指揮していることから、11月13~16日の演奏会のどれかと考えるのが自然でしょう。


演奏は、豪快かつ繊細で、これを聴くとRIAS交響楽団とのスタジオ録音は、小さく感じてしまいます。フリッチャイは後年、ボストン交響楽団について「その持ち前の趣味がとりわけ好きだった。」と述懐しています。1958~59、1959~60年のシーズンには客演指揮者に招かれましたが、病気のため断らざるを得ませんでした。もっと多く共演してほしかったものです。

Uhr

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群響457回定期

2009-09-05 21:59:37 | 演奏会

○ヴェルディ レクイエム

 菅 英三子(S)、相田麻純(Ms)、水口 聡(T)、福島明也(B)

 小林研一郎/群馬交響楽団、群馬交響楽団合唱団


とても素晴らしい演奏でした。


特に、「くすしきラッパ」。オケのトランペット、客席後方右、左のトランペットが交互に吹かれ、高まっていくと、さらには、客席のトランペット奏者に向かって指揮をするマエストロの「うー、うー・・・」という唸り声も加わり、圧巻でした。


ちょっと残念、というか解釈の違いと思ったのは、リベラ・メの最後、ソプラノが最後に「リベラメ・ドミナ・・・・」を歌い合唱が「リベラ・メ」を2回歌い終わる場面。ソプラノが早いテンポでリズムをつけて歌ったのですが、フリッチャイの演奏では、その3倍くらい遅いテンポでしめやかに歌っていますので、ちょっとイメージを異にしました。

とはいえ、「リベラ・メ」でのソプラノ独唱は美しく澄んでいて、聴き惚れました。

演奏には関係ないことですが、メゾ・ソプラノの相田さん、座ってじっと待機しているときの姿がお人形さんみたいで、かわいらしかったです。

(群馬音楽センター)

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今日聴いた曲

2009-09-04 20:00:59 | フリッチャイ

○レスピーギ バレエ「風変わりな店」 フリッチャイ/RIAS交響楽団 1955年2月25日

○ヒンデミット 交響的舞曲 フリッチャイ/RIAS交響楽団 1950年10月4日


レスピーギの「風変わりな店」は、ロッシーニの小品を素材に、「1軒のおもちゃ屋で、店の主人やお客たち、小品の人形たちが繰り広げる楽しいスーリー」のバレエです。

かなり以前に10インチLPが日本盤(東京文化会館音楽資料室所蔵)で出ていたことがあり、あらすじも書いてあったのですが、CD化された際には曲名のみとなってしまいました。あらすじと曲想が良く合っていたと記憶しています。演奏は大変機能的でかつ楽しめます。


ヒンデミットのシンフォニックダンスは、どこか東洋的、南アジア的な感じ受ける曲です。ヒンデミットの特徴なのでしょうが、各楽器が力強く演奏されていています。第3曲は神秘的で、私は、「サンダーバード」に使われている音楽に似ている部分があるように思います。

Respighi_2  Hindemit_2

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今日聴いた曲

2009-09-03 19:49:57 | フリッチャイ

○ドニゼッティ ランメルモールのルチア フリッチャイ/RIAS交響楽団他 1953年1月22日~28日(放送)


フリッチャイはこの曲を好んで採り上げています。

セゲド、ブダペスト、ベルリン(当録音)、ミュンヘン、イスラエルとフリッチャイが拠点した各都市はもちろんのこと、客演のイスラエルでも演奏しています。


フリッチャイに造詣の深いプーフェンドルフによれば、フリッチャイは「それらの音楽(イタリア音楽)は母国語のようである。」と好んでイタリア・オペラを採り上げ、その中でもルチアを「特に好んでいた。」と述べています。

フリッチャイは、1952年6月にベルリン市立市立オペラの音楽監督を辞任したため、ベルリンでの上演こそ行いませんでしたが、この素晴らしい放送録音を残しました。


この録音では、マリア・シュターダーがルチアを演じていますが、シュターダーは、フリッチャイとは前年12月に「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」をチューリッヒで放送用に録音したのが初めての共演であり、翌月にはいきなり主役を務めることになったわけです。

演奏は、この時期特有の早く引き締まったテンポで全体を締めくくっています。有名な「狂乱の場」でのシュターダーの透明な歌唱が聴き者です。フィッシャー=ディースカウは、フリッチャイの回想の中で「ルチアに込められたカンタービレに我々を夢中にさせた。」と述べています。


なお、この録音は最初、MYTOがCDで発売しましたが、音がこもったり歪んだりする部分があって不満がありましたが、最近出たAudite盤では、それが見事に解消されてクリアな音になりました。復刻技術の進歩を感じます。


(MYTO盤)                       (Audite盤)

Lucia1 Lucia2

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