○マーラー 交響曲第9番 高関健/群馬交響楽団 1999年3月21日(ライヴ)
すみだトニフォニーホールでのライヴ録音。
群響のマーラー9番は、かなり以前、尾高さんの指揮で聴いてがっかりした思い出があり、このときも聴きにいきませんでした。
しかし、高関さんの3番を聴いて感動し、それ以来、高関/群響のマーラー演奏は楽しみになり、以後、2番、7番、6番と聴きました。
そんなことから聴きにいかなかったこの演奏も聴きたくなり、CDを購入しました。
第1楽章の出だし、第2ヴァイオリンが最初にメロディを奏でるため、高関さんがやっていた対向配置は非常に効果的で、またヴァイオリンにメロディが移っていくあたり、とても美しいです。しかし、その後は、ジュリーニ/シカゴの重厚かつ繊細な演奏が耳慣れていたせいか、少し物足りない感じがしました。
2~4楽章は、大変素晴らしいと思います。この日は、池田さんがヴィオラのソロを受け持っていたとのことですが、特に4楽章でソロが出る部分は、美しくかつ哀愁を帯びていて、心を打つものがあります。