○ブラームス ピアノ協奏曲第2番 アンダ(Pf)、フリッチャイ/ベルリン・フィル 1960年5月9~12日
○ブラームス 交響曲第2番 フリッチャイ/バイエルン国立管弦楽団 1958年5月12日(ライヴ)
○ブラームス 交響曲第1番第4楽章の一部 フリッチャイ/スイス音楽祭管弦楽団 1960年8月(リハーサル)
フリッチャイは、ピアノ協奏曲第2番と交響曲第2番をプログラムにした演奏会を、わかっているだけで、2回採り上げています。1回目は1958年5月12日、バイエルン国立管弦楽団との演奏会、あと1回は1960年1月26、27日、ベルリン・フィルとの定期演奏会です。
この第2ピアノ協奏曲は、ベルリン・フィルの定期演奏会の4ケ月後、同じメンバーで行われた録音です。
演奏は、スケールが大きくロマンチック濃厚。練乳ミルクをそのまま飲む感じがします。フリッチャイは、この録音後、アンダとともにミュンヘンに行き、バイエルン国立管弦楽団とブラームスの第1ピアノ協奏曲と第4交響曲を演奏しています。
バイエルン国立管弦楽団との第2交響曲は、ウィーン・フィルとのライヴ録音には及ばないもの、しっとりとして中々良い演奏です。特にヴァイオリンの音色は、ウィーン・フィルとは違った美しさがあります。
交響曲第1番のリハーサルは、1960年のルツェルン音楽祭の際の映像で、40秒足らずです。第1交響曲はいくつかライヴ録音が残されていますが、リリースされているものはないので貴重です。