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今日聴いた曲

2014-08-14 17:08:21 | 他の音楽

ドヴォルジャーク 交響曲第2番 アンゲロフ/スロヴァキア放送交響楽団 2001年~2004年


通常演奏されているカット版による演奏です。

第1番は、堂々たる演奏でしたが、大胆なカットが私には馴染めませんでした。一方、この2番は、明晰でストレート、そして活き活きした演奏であり、とても好感が持てました。特に木管楽器の音色が素朴で美しく、また、これまで他の演奏で聴こえなかった部分が聴こえるなど、素晴らしい出来栄えです。

Anguelovdvoraksym

以前から気になっていたカットですが、東京文化会館にこの曲のスコアが所蔵されていて、その校訂者ノートにくわしく書かれていました。


英文なので、正しく訳せたかどうか疑問はありますが、カットについては、概ね次のようです。


まずカットの部分ですが、1楽章が500~543小節、2楽章が131~135小節と140~145小節、4楽章が105~120小節で、スコアの上部に「Vi-」、「-de」と記載されています。これらのカットは、1888年の初演の際の指揮者、アドルフ・チェフによるものの可能性もあるようです。ただ、ドヴォルジャークも初演に立ち会っているので、公認なしにはできなかったという立場を校訂者はとっています。

ということは、今まで、私がノーカット版と呼んでいたのは、スコアのカット指示の部分もそのまま演奏したものということになります。(私自身は、こちらの方が好きです。)


この曲は1865年に作曲されましたが、1887年、ドヴォルジャークは、この曲を出版させるべく、オリジナル版から相当のページをカット(5線紙で30ページ以上)するなど大幅な改訂を行っています。結局は出版されることはかないませんでしたが、翌年行われた初演では、この版をベースに加筆修正を行っていますので、私が呼んでいるノーカット版は、この版にカットを除く加筆修正を加えたものになります。


それでは、30ページ超が削除される前のオリジナル版(1865年版)はどうかというと、全てかどうかはわかりませんが、スコアの巻末に付け加えられていますので、オリジナル版による演奏も期待しています。

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