○ブラームス 交響曲第2番 フリッチャイ/ウィーン・フィル 1961年8月27日(ライブ)
○ブラームス ハンドン変奏曲 フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1957年9月17、18日
○ブラームス アルト・ラプソデイ フォレスター(A)、フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1957年9月15日
第2交響曲はザルツブルク音楽祭での演奏。この年、フリッチャイは、ザルツブルク音楽祭でモーツァルト「イドメネオ」の新演出上演を指揮しましたが、好評により、この演奏会が追加公演になったわけです。
プログラムは、コダーイ、ガランタ舞曲、ベートーヴェン、三重協奏曲そしてこの曲です。
演奏はスケールの大きい圧倒的な演奏で、1953年のRIAS交響楽団との放送録音と格段の差があります。特に第4楽章の充実ぶりは特筆に値すると思います。出だしの弦から全合奏に入るときの見事で大胆なアンサンブル、全員がこの1音に集中し、力の限りぶつけたという印象を受けます。そして、第2主題でテンポを落とすところもフリッチャイの常套手段。最後はテンポを上げ力強く終ります。
ハイドン変奏曲とアルト・ラプソディは9月15、16日にベルリンで行われたオール・ブラームス・プログラムによる演奏会と並行して行われたスタジオ録音。この演奏会では他に交響曲第1番が演奏されています。
演奏自体は、それほど特筆すべきものはないように思えます。