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信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

フリッチャイ同曲異演、同演異盤 その78

2024-08-26 09:15:23 | フリッチャイ
○バルトーク 舞踏組曲
セッション録音と放送録音各1種の2種があります。
(1) RIAS交響楽団 1952年6月9、12日(セッション録音、DG)(M)

(2) RIAS交響楽団 1953年6月10日(RIAS放送録音、audite)(M)


演奏時間
 (1) Ⅰ 3’25 Ⅱ 2’02 Ⅲ 2’55 Ⅳ 2’29 Ⅴ 1’28 Ⅵ 3’45
 (2) Ⅰ 3’23 Ⅱ 2’05 Ⅲ 2’53 Ⅳ 2’31 Ⅴ 1’26 Ⅵ 3’49

演奏について
フリッチャイは、自伝的文章で指揮したオーケストラの特質を分析していますが、その中でRIAS交響楽団については、「私がこれまでに経験した中で最も美しく素晴らしい金管グループの、決して粗野になることのない強奏が特徴」と分析し、「このオーケストラとバルトークやコダーイの曲を演奏するのを最も好んでいた」(以上、野口剛夫訳・編「伝説の指揮者 フェレンツ・フリッチャイ」アルファベータブックス)と告白しています。前回の肖像や、この舞踏組曲を聴くとなるほどと頷けます。ここにはドイツのオーケストラという顔はなく、バルトークを具現するパイオニア的なものを感じます。そして、これはまさにフリッチャイの徹底的な訓練と薫陶によるものと思います。(1)は一部の隙のない完璧な演奏、(2)はやや穏やかな演奏になっていると思います。
コメント
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