○スメタナ 「わが祖国」
大友直人/群馬交響楽団
当初予定されていたトゥルノフスキーさんが病気により来日できなくなり、大友さんが代役を務めました。
群響の「わが祖国」と言えば、25年以上前、1986年9月20日、第250回定期演奏会が思い起こされます。このときは、チェコの指揮者、ズデニェック・コシュラーさんが指揮をされ、とても素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
解説の渡辺さんによれば、この曲は難曲とのこと。CDで何回も聴いていますが、これまでそのように思ったことはありませんでした。今日の演奏はというと、とても安定した演奏で安心して聴けるものでした。一方で、「これは!」という記憶に残っているものがあまりありませんでした。
そんな中、ヴルタヴァでは、農民の婚礼の踊りの場面を早いテンポで演奏していたのが意外で、フリッチャイの演奏を思い起こしました。また、ブラニークの中間、木管とホルンのやりとりでは、とても素晴らしい音色で絶品でした。最後、ちっょと息切れしてしまい少し残念でしたが・・・
最後は、熱のこもった演奏で、盛大に終わりました。
(群馬音楽センター)