○ブラームス 交響曲第2番 フリッチャイ/スイス・ロマンド管弦楽団 1958年2月12日(ライヴ)
○コダーイ 「ハーリ・ヤーノシュ」組曲 フリッチャイ/スイス・ロマンド管弦楽団 1958年2月12日(ライヴ)
1958年2月にスイス・ロマンド管弦楽団に客演した際のライヴ録音。スイス・ロマンド管弦楽団の自主制作盤です。オークションで落札しました。
この日は、アニー・フィッシャーのヒアノでバルトークのピアノ協奏曲第3番も演奏しており、こちらの録音も残っています。
ブラームスの2番は、4種目の録音になります。几帳面なRIAS交響楽団との放送録音、この演奏の3ケ月後のしっとりしたバイエルン国立管弦楽団とのライヴ録音、そして、1961年ザルツブルク音楽祭での白熱したウィー・フィルとのライヴ録音。
このスイス・ロマンド管弦楽団とのライヴは、3ケ月後のバイエルン国立管弦楽団とのライヴと似ていますが、こちらの方が、よりテンポに細かいニュアンスを持たせており、音のバランスも、これまでの演奏と微妙に異なり、興味あるところです。またオーケストラのレベルも若干高いように感じます。
ハーリ・ヤーノシュは、3曲目までは、晩年のスタジオ録音と同じようなアプローチでしたが、4曲目からこれまでの印象と変わった解釈をしています。第4曲では、最初は同じような印象でしたが、2回目の戦闘では、トランペットが鮮烈な音で印象的でした。また第5曲、間奏曲では、2回目の行進のとき、弦楽器の音量、テンポを落とすことにより、ツィンバロンが鮮明に聴こえるようにしていて、新鮮でした。
どちらの曲も、モノラルとしては良い音質で、市販されることが望まれます。