○ドヴォルジャーク 「王と炭焼き」序曲
○ドヴォルジャーク 「ジャコバン党員」第1幕、第2幕前奏曲、第3幕バレー音楽
○ドヴォルジャーク 「悪魔とカーチャ」序曲、第2幕前奏曲、地獄の踊り、第3幕前奏曲
○ドヴォルジャーク 「ルサルカ」序曲、ポロネーズ
○ドヴォルジャーク 「ディミトリ」序曲
○ドヴォルジャーク 「アルミダ」序曲
スタンコフスキー/コシツェ国立フィル 1989年2月22、28日
マルコ・ポールというレーベルから発売されていたドヴォルジャークのオペラ管弦楽曲集。
ドヴォルジャークは、オペラでの成功を夢見て、生涯11曲のオペラを作曲しました。特に、ニューヨークのナショナル音楽院の院長の職を終え、チェコに帰国した後は、これまで作品のなかった交響詩を5曲作曲し、続いてオペラの作曲(3曲)に没頭します。しかし、彼の想いと異なり、後世、チェコ以外で演奏会に登るのは最晩年の「ルサルカ」くらいという状況です。
「王と炭焼き」は、ドヴォルジャークが同じ台本に二つの音楽を書いたというめずらしいもので、こちらに収録されているのは、第2稿と思われます。出だしが、カリンニコフの第1交響曲のテーマにどこか似通った感じがします。
「ジャコバン党員」は、2幕の前奏曲が劇中でのセレナーデの練習という場面のメロディで、とてもおっとりしたセレナーデです。
「悪魔とカーチャ」は、序曲が美しい弦楽合奏で始まり、その後、色々曲想が変わっていき、中々、面白いです。地獄の踊りも聴いていてわくわくします。
でも一番良いのは「ルサルカ」のポロネーズです。この曲はもっとポピュラーになって良いのでは思います。
「アルミダ」はドヴォルジャーク最後の曲です。
演奏は、小粒ですが、室内楽風にまとまっています。