○モーツァルト 交響曲第40番 セル/クリーヴランド管弦楽団 1967年8月25日
○モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」 セル/クリーヴランド管弦楽団 1963年10月11、25日
40番は均整のとれた大変素晴らしい演奏と思います。
フリッチャイの40番が「哀しみ過ぎたシンフォニー」であったの対し、セルの40番はまさに「哀しみのシンフォニー」と言えるのではないかと思います。
1楽章で第1主題を提示し全合奏の後、また第1主題が出るところで、少しテンポと音量を落としていて、一粒落ちた涙にそっとハンカチを添える様子を思い浮かびます。3楽章の中間部の終わりでもテンポを落としていて、どちらも絶妙です。
「ジュピター」は、打って変ってトランペット協奏曲?と思わせるほどトランペットが目立っています。1楽章第1主題を2回提示した後の全合奏や終楽章の終わりなど目立ちきっています。
このジャケットの写真は1970年大阪万博の際の来日公演のもので、オリジナルは39、40番のカップリングでしたが、没後20周年に発売されたこのCDは40、41番のカツプリングでした。