My Favorite

信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2010-01-20 18:31:27 | フリッチャイ

○ストラビンスキー エディプス王 フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団他 1960年9月29日(ライヴ)


ギリシャ三大悲劇の一つ、エディプス王をストラビンスキーがオペラ・オラトリオとして作曲した曲。

テーバイの王ライオスは、子供を作るとその子供に殺されるとの神託を受けていたが、子供を作ってしまう。そこで、その子供を山中に捨てたが、別の王のもとで育てられる。

大人となったその子供、エディプスは神託で両親を殺すであろうと告げられ、旅に出た。その途中、出会った老人をトラブルで殺してしまう。それが実の父、ライオスであったわけである。エディプス自身はまだ気づいていないが、これで神託が実現してしまった。

その頃、スフィンクスに悩まされていたテーバイでは、謎を解けば王にするという布告を出した。エディプスはスフィンクスに挑み、見事、謎を解き、王となり前王妃、実は実母と結婚し、子供を設ける。

テーバイでは、スフィンクスはいなくなったが、不作と疫病に悩まされるようになる。


ここから物語が始まります。

神託は、不作と疫病は、前王を殺害した者の穢れが原因であり、その者を捕えて追放せよというものでした。

エディプスは、その者の推理を重ねていくうちに、それは自分であることに気付き、妻は自殺、エディプスは自らの目をくりぬくという結末になるわけです。


フリッチャイは、引き締まった活き活きとしたテンポで、この悲劇を見通し良く演奏しています。特にティンパニが効果的に鳴り響きます。

2幕から妻イオカステ役のテッパーが出演しますが、非常に色っぽくこの曲一番の聴きものと思います。

Oedipusrex

コメント
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