みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

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お薦めの近刊 -『なぜアメリカ経済は崩壊に向かうのか』『〈女性職〉の時代』『子どもの最貧国・日本』

2008-10-12 | こんな本を読んでいます
最近、いい本がどっと出ています。
連休の遠出や出張のお供にどうぞ。

かく言う私は、なぜか祝日も仕事です。
なかなか終わらないのだ、これが。

皆さまは良い休日をお過ごし下さい。
でも、ショートポジションを忘れずに。





『なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか? 信用バブルという怪物』(チャールズ R.モリス,日本経済新聞出版社)


これは凄い本です。
ベストセラーになったのも頷けますね。

「信用というものは、市場にとって空気のようなもので、
 それが汚染されてしまったらどこにも逃げようがない」

という恐ろしいほど事態を正確に見抜いた評言があります。
金融史や政治史についての教養も豊かな著者であり、
(日本の書き手もこのレベルに達して欲しいものだ)
一定の政治勢力が政権を握ったままになると、政治版の
「グレシャムの法則」(悪化が良貨を駆逐する)が機能するとし、

誠実な保守派は、自分の支持者が思い上がった凡庸人や
生活に疲れた無気力な層、露骨に自己の利益を追求する
恥知らずの富裕層ばかりであることに気付いて愕然とする

との趣旨の引用がなされており、感心させられました。
日本の政治状況をも恐ろしいほど正確に言い当てています。
(リベラル派についての痛烈な批判もあるのでお楽しみに)





『<女性職>の時代--ソフトインテリジェンスの力』(中川美紀,角川グループパブリッシング)

労働における男女平等理念が成熟期に入りつつあるのかな、
という印象を受けました。自然体でクレバーなスタンスです。
でもこの「インテリジェンス」の使い方、正しいのだろうか。





『子どもの最貧国・日本』(山野良一,光文社)


出るべくして出た、という本です。
日本は生まれた家庭環境による格差の大きい社会。
恵まれたご家庭で育った方(←格差否定論者が多い)も是非。





『結婚難民』(佐藤留美,小学館)


これも結構面白かった。
もう少し調査やデータが欲しいかな。
白河桃子さんあたりと組めば良かったのでは?

常識的に考えれば、非婚化の進行の原因が
男性あるいは女性だけに帰するという結論はあり得ません。

「理想の結婚相手が見つからないのは自分に足りない面があるため」
という現実から目を背けたい、という願望は理解できますが。。
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