みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

IMFが2009年の実質成長見通しを下方修正 - 英はマイナス成長、日米仏はゼロ成長へ

2008-10-13 | 注目投資対象・株価の推移
先週は株式市場にとってひどい一週間でしたが、
世界中に危機感が漲ったせいで、真剣な対策が出てきました。
一連の対策を見ていると、暫し下落が食い止められそうな印象。

ただ世界経済は依然として下向きであるのをお忘れなく。
暴落の陰に隠れていますが、IMFは08年、09年の
先進国の成長率見通しを悉く下方修正しています。

直近1年の豪ドルの推移
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=audjpy=x&d=c&k=c3&h=on&z=m

 → 歴史に残る週でした。
   80円/豪ドルからナイアガラの滝状態。
   ひとまず63円で反発していますが、
   まだ下方圧力は残っていると思われます。

良い情報、悪い情報が入り交じって乱戦模様。
気後れしている人はともかくポジション縮小を。
景況悪化の大勢は変わりません。
ただその勢いが弱まるかどうか、だけです。

IMF:09年の実質成長率見通し、下方修正(毎日新聞)
http://mainichi.jp/life/money/news/20081009k0000m020124000c.html

”国際通貨基金(IMF)は8日、最新の世界経済見通しを発表した。低所
 得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題に端を発した米国
 発の金融危機が拡大していることを受けて、世界全体の08年国内総生産
 (GDP)の実質成長率見通しを、7月の前回予測時の4.1%から0.2
 ポイント引き下げて3.9%とし、09年の見通しは、前回の3.9%から
 0.9ポイントも大幅下方修正し、3.0%に引き下げた。
 特に金融危機が飛び火した欧州での下方修正が目立っており、イタリアは
 08、09年ともマイナス成長と予想したほか、英国の09年予想は1.8
 ポイントの大幅下方修正でマイナス0.1%、スペインの09年予想も1.4
 ポイント下方修正してマイナス0.2%、フランスも1.2ポイント引き下
 げて0.2%の低成長と見込んだ。
 サブプライム問題の震源地、米国の成長率見通しは08年については0.3
 ポイント上方修正して1.6%、09年は0.7ポイント引き下げて0.1%
 とほぼゼロ成長の予想となった。一方、日本の実質成長率は08年を0.8
 ポイント下げて0.7%、09年を1.0ポイント下げて0.5%と予想した
。”

 → この数字をよくよく見ておく必要があります。
   最も悲惨なのはユーロ圏です。
   これから金融機関の損失が明らかになってきたら
   更に下方修正される可能性もあるでしょう。
   (欧州では投資銀行は通常、金融機関の一部門)

   この騒動の発端であった米国が辛うじてプラス成長、
   日本はまだしもましな状況です。

   ……もしかしたら新興国の復調により
   日本が助けられる、という展開もあり得ますね。

   資産バブルの後遺症が軽い国で、
   商品安から恩恵を受ける新興国と言えば、
   インドが筆頭に挙げられるでしょう。

6兆円の注入を13日申請か RBSなど英4大手金融(共同通信)
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/business/CO2008101201000368.html

”ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)など英大手金融4グル
 ープが公的資金による資本注入を英政府に13日に申請する見通しとなった。
 サンデー・タイムズ紙などが12日報じた。第1弾となる今回の申請は総額
 で350億ポンド(約6兆円)になる見込み。週明けの英国の株式市場が開
 く前に公表する予定という。”

 → イギリスの動きは速かった。
   不良債権まみれでも他行の出方を窺っていた
   かつての邦銀勢とは段違いのチームワークです。

   それだけ今回の危機が深刻である証左でもあります。

ユーロ圏が一斉に救済策=資本注入、政府保証など-仏49兆円、独は65兆円(時事通信)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-081014X627.html

”金融危機に対処するためユーロ圏15カ国首脳会議が策定した「共同行動
 計画」に基づき、フランス、ドイツ、スペインなどは13日、それぞれ具
 体的な金額を盛り込んだ金融機関への救済策を一斉に発表した。
 フランスのサルコジ大統領は同日、緊急閣議を招集し、(1)短期の銀行
 間信用への中銀の支援を補完するため、最長5年間の中期債務に最大3200
 億ユーロの政府保証を来年末まで行う(2)銀行の資本不足を補うため公
 的機関を新設し、最大400億ユーロの公的資金を注入する--とする計
 3600億ユーロ(約49兆円)の救済策を決定した。
 ドイツも同様に、銀行間信用への政府保証に最大4000億ユーロ、公的
 資金による金融機関への資本注入に同800億ユーロの計4800億ユー
 ロ(約65兆円)の救済策をシュタインブリュック財務相が発表した。”

 → これはつい先程の報道。
   凄いですね、この一致団結ぶり。
   今日のグローバル経済の世界では
   かつて欧州を軍事的破滅に追い込んだ
   忌まわしいブロック経済は成立しないのでしょう。

<IMF委>新興国向け緊急融資制度を検討…共同声明発表(毎日新聞)
http://www.excite.co.jp/News/economy/20081012/20081013M20.069.html

”国際通貨基金(IMF)は11日、日米欧や中国など主要24カ国で構成
 する国際通貨金融委員会(IMF委)をワシントンで開き、金融危機に陥
 った新興国への緊急融資制度の創設を検討することなどを盛り込んだ共同
 声明を発表した。来年4月のIMF総会までに計画をまとめる。
 中川昭一財務・金融担当相は演説で「新興国や小国が金融機関への資本注
 入や預金の保証を実行する場合、財源確保で困難に直面することが多い」
 と指摘し、緊急融資制度の創設を提案。IMFの資金が不足する場合、日
 本が外貨準備で融資を補完する用意があることも表明した
。〔以下略〕”

 → これは後で削除されたようです。
   もしかしたら誤報でしょうか。

   でもいとすぎとしては名案だと思います。

   外為特会の米ドルを売却できる絶好のチャンス!
   (この大義名分であればアメリカに文句は言わせません)

   いい加減に、米国債への一極集中リスクを
   何とかして欲しいものです。

    ◇      ◇     ◇     ◇

さて注目銘柄。

今週も新日鐵・住友金属鉱山・日立建機のショート継続方針、
よほど新しい動きが出れば考えますが、
寧ろショートを増やした方がいいかも。
素材あたりかな。

  【住友金属鉱山(東証一部 5713)の株価推移】 > ショート

 [9月29日] [10月10日]
 1,152円 → 784円 ▽ 368(+31.9%)

  【新日本製鐵(東証一部 5401)の株価推移】 > ショート

 [9月29日]  [10月10日]
   429円 → 294円 ▽ 135(+31.5%)

  【日立建機(東証一部 6305)の株価推移】 > ショート

 [10月3日] [10月10日]
  1,973円 → 1,500円 ▽ 473(+24.0%)

  【昭和シェル石油(東証一部 5002)の株価推移】

 [7月14日]  [10月10日]
  1,175円 → 725円 ▼ 450(-38.3%)

鉄鋼・機械など重厚長大のシクリカル銘柄は
そう簡単に回復することはできないでしょう。

日経平均株価952.58円安で史上3位の下落率――歴代ワースト10は?(Business Media 誠)
http://www.excite.co.jp/News/economy/20081008/Itmedia_makoto_20081008092.html

”東京株式市場では10月8日、日経平均株価が前日比952.58円安(-9.38%)
 で取引を終えた。米国の金融不安を背景に7日のニューヨーク市場でダウ平
 均が508.39ドルと大幅安した流れを引き継ぎ、鉄鋼・海運を中心に幅広い
 銘柄が売り込まれた。
 これは史上3位の下落率を記録したことになる(下げ幅では史上18番目)。
 ちなみに、日経平均株価の下落率ワースト10は右表の通りだ。
 日経平均株価は1950年に算出を始めた(さかのぼって計算したため、1949年
 5月16日から記録は残っている)。下落率1位(1987年10月20日)は米国ブラ
 ックマンデー直後の取引日、2位(1953年3月5日)はソ連のスターリン首相
 重体の報道を受けての下落。今回の暴落はバブルが崩壊した1990年以後、最
 大の下落ということになる
。”

 → 参考までどうぞ。
   ブラックマンデーよりましだったんですね。
   でもマーケットの景色は
   今回の方が暗いのではないでしょうか。

   重要なのは、かつての不動産バブル崩壊期と異なり、
   公的年金運用に重大なダメージが生じているので
   確実に社会保障へしわ寄せが来る、ということです。

    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

一週間前に、両建てにしておけば良かった。
いきなり月曜日から急落で、大変でした。

「万が一、80円台を割り込めばすべてショートに転換します」
という最悪のシナリオが実現してしまいました。

でもその後は一生懸命ショートしていたので、
かなり回復できました。

でもまた失敗したような予感が。。

 2008/10/06 63.58 AUD/JPY Lev ×4 (ショート)

    現在 > 64.75 豪ドル/円 (損益193%)

  ▼ ポジション解消済み
 2008/10/06 77.21 AUD/JPY Lev ×10 (ショート)
 2008/09/30 83.32 AUD/JPY Lev ×4
 2008/10/01 83.65 AUD/JPY Lev ×3
 2008/10/02 82.58 AUD/JPY Lev ×3
 2008/09/19 87.10 AUD/JPY Lev ×4 (ショート)
 2008/09/18 84.02 AUD/JPY Lev ×3 (ショート)
 2008/09/20 89.04 AUD/JPY Lev ×3 (ショート)
 2008/09/12 88.02 AUD/JPY Lev ×3 (ショート)
 2008/09/11 87.58 AUD/JPY Lev ×4 (ショート)
 2008/09/10 85.29 AUD/JPY Lev ×3 (ショート)
 2008/09/01 92.84 AUD/JPY Lev ×10 (ショート)
 2008/08/28 94.43 AUD/JPY Lev ×10
 2008/08/11 94.12 AUD/JPY Lev ×10 (ショート)
 2008/08/05 99.18 AUD/JPY Lev ×5.0 (ショート)
 2008/08/04 99.98 AUD/JPY Lev ×5.0 (ショート)
 2008/07/16 101.87 AUD/JPY Lev ×2.5 (ショート)
 2008/07/15 104.40 CAD/JPY Lev ×5.0 (ショート)

 …以下省略…


「資源国通貨の時代は終わりました。
 豪ドルは今後、主としてショートの対象となるでしょう」

中長期的な見通しは、変わりません。

ただ、63円から70円台の間でボックス圏になる
可能性が出てきたと見ています。

豪経済は既に利下げ局面に入っています。
また、CRB商品指数は300の大台を割り込んでいます。
豪ドルの反発が続くと考えるのは合理的ではありません。

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