同調体質と言うか付和雷同を絵に描いたような国内メディアは、
経済界と声を揃えて「日本人が内向きになった!」と叫んでいますが
彼らが僅か数年前にはハゲタカファンドや外資を批判して
脅威を煽っていたことを忘れてはなりません。
状況が変わると言い分が真逆にひっくり返る連中を
まともに信じる方がどうかしています。
実際、内向きどころか大挙して海を渡って
馴れない異国で立派に修行した日本人は大勢います。
私の知る限りでは、例えばそれは料理人やパティシエ達です。
日本の凡庸なドメスティック経営者よりも遥かに意欲的で、
かつグローバルな競争力を持つ人材が多い。
ミシュランで日本の食が注目されるのも当然です。
観光消費で内需を支える日本の「食」のプレゼンスは
これから益々大きくなってゆくでしょう。
「関西は世界の美食の都」 景気も上向く?(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/101023/trd1010231028006-n1.htm
”【ニューヨーク=松尾理也】米紙ウォールストリート・ジャーナルは22日、飲食
店ガイドブック「ミシュランガイド京都・大阪・神戸2011」が関西のレストラ
ン12軒に三つ星を授与したことを取り上げ、「関西は世界の美食の都になった」
と、驚きと称賛を込めて伝えた。これまで三つ星獲得は、10年版の東京が最高で、
同年版のパリが続いていた。
同紙は関西への三つ星ラッシュについて、「ニッポンの沈滞する経済と硬直化する
政治に対する“食のカンフル剤”」だと指摘。同じく東京も高い評価を受けている
とした上で、スシのみならずヤキトリ、ラーメン、ソバなど日本の食文化は、日本
経済とは対照的に爆発的な勢いで世界に広まっているとした。
京都については「500年以上の歴史を持つ懐石料理で知られ、外部に門戸を閉ざ
し、純化されたその世界では、よそ者は往々にして歓迎されない」と、その独特の
風土を説明。取材もあまり歓迎されず、ガイドブックに掲載された店の多くは写真
なしだと伝えた。
さらに日本人を「世界でもっとも熱心な食い道楽」と位置づけ、「日本のテレビ局
は延々とグルメ番組を放送し、若い女性リポーターが『おいしい!』と連呼してい
る」と、食にこだわる日本社会の姿を描いた。
こうしたグルメ文化を、日本の政府は「いかにしてカネにするか、知恵を絞ってい
る」とし、経済産業省が今年夏、日本の食やファッションを紹介する「クール・ジ
ャパン室」を設置し、売り込みに躍起になっている現状を紹介している。”
→ 経済効果を考えればクール・ジャパンの王道は
コミックやアニメなどではなく食です。
スシ・ヤキトリといった定番イメージも確実に変わるでしょう。
尚、ギド・ルージュは普通の日本人のためのものではありません。
意地になってレビューで袋叩きにするのは見苦しいです。
「外国向けの宣伝チラシ」と思えば済む話。
都市の力、東京3年連続で4位…差は縮まる(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101013-OYT1T01042.htm
”森記念財団の都市戦略研究所が13日発表した、世界主要35都市の2010年版
「総合力ランキング」で、東京は総合4位となった。
1位はニューヨーク、2位はロンドン、3位はパリで、08年の調査開始以来、3
年連続で4位までの順位に変動はなかった。
ただ、東京と上位との差は縮まっており、同研究所は「東京の地位は相対的に向上
している」としている。
ランキングは、都市の経済力や買い物・食事の魅力、リサイクル率といった6分野
69項目の指標を点数化して集計し、都市の「総合力」を比較した。
分野別にみると、東京は「経済」と「研究・開発」が2位、「文化・交流」が4位、
「環境」が5位だった。一方、首都圏空港の容量不足などが影響して「交通・アク
セス」は6位、住宅費の高さで、「居住」は9位で、経済部門に比べ、暮らしやす
さの評価が低くなっている。”
食は日本の都市の魅力を高める有力なコンテンツの一つです。
食の魅力の観点からは既に世界一を争っていると言って良いでしょう。
ただしかし森ビルの森社長の主張される通り、
東京とアジアの諸都市の差は猛烈な勢いで縮小しています。
食以外の分野でも海外から多くの人材を惹き付ける
魅力ある都市が増えて欲しいものです。
…個人的には京阪神より情の濃い九州の方が魅力的だと思います。
経済界と声を揃えて「日本人が内向きになった!」と叫んでいますが
彼らが僅か数年前にはハゲタカファンドや外資を批判して
脅威を煽っていたことを忘れてはなりません。
状況が変わると言い分が真逆にひっくり返る連中を
まともに信じる方がどうかしています。
実際、内向きどころか大挙して海を渡って
馴れない異国で立派に修行した日本人は大勢います。
私の知る限りでは、例えばそれは料理人やパティシエ達です。
日本の凡庸なドメスティック経営者よりも遥かに意欲的で、
かつグローバルな競争力を持つ人材が多い。
ミシュランで日本の食が注目されるのも当然です。
観光消費で内需を支える日本の「食」のプレゼンスは
これから益々大きくなってゆくでしょう。
「関西は世界の美食の都」 景気も上向く?(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/101023/trd1010231028006-n1.htm
”【ニューヨーク=松尾理也】米紙ウォールストリート・ジャーナルは22日、飲食
店ガイドブック「ミシュランガイド京都・大阪・神戸2011」が関西のレストラ
ン12軒に三つ星を授与したことを取り上げ、「関西は世界の美食の都になった」
と、驚きと称賛を込めて伝えた。これまで三つ星獲得は、10年版の東京が最高で、
同年版のパリが続いていた。
同紙は関西への三つ星ラッシュについて、「ニッポンの沈滞する経済と硬直化する
政治に対する“食のカンフル剤”」だと指摘。同じく東京も高い評価を受けている
とした上で、スシのみならずヤキトリ、ラーメン、ソバなど日本の食文化は、日本
経済とは対照的に爆発的な勢いで世界に広まっているとした。
京都については「500年以上の歴史を持つ懐石料理で知られ、外部に門戸を閉ざ
し、純化されたその世界では、よそ者は往々にして歓迎されない」と、その独特の
風土を説明。取材もあまり歓迎されず、ガイドブックに掲載された店の多くは写真
なしだと伝えた。
さらに日本人を「世界でもっとも熱心な食い道楽」と位置づけ、「日本のテレビ局
は延々とグルメ番組を放送し、若い女性リポーターが『おいしい!』と連呼してい
る」と、食にこだわる日本社会の姿を描いた。
こうしたグルメ文化を、日本の政府は「いかにしてカネにするか、知恵を絞ってい
る」とし、経済産業省が今年夏、日本の食やファッションを紹介する「クール・ジ
ャパン室」を設置し、売り込みに躍起になっている現状を紹介している。”
→ 経済効果を考えればクール・ジャパンの王道は
コミックやアニメなどではなく食です。
スシ・ヤキトリといった定番イメージも確実に変わるでしょう。
尚、ギド・ルージュは普通の日本人のためのものではありません。
意地になってレビューで袋叩きにするのは見苦しいです。
「外国向けの宣伝チラシ」と思えば済む話。
『ミシュランガイド京都・大阪 2010』日本語版 (MICHELIN GUIDE KYOTO OSAKA 2010 Japanese) |
都市の力、東京3年連続で4位…差は縮まる(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101013-OYT1T01042.htm
”森記念財団の都市戦略研究所が13日発表した、世界主要35都市の2010年版
「総合力ランキング」で、東京は総合4位となった。
1位はニューヨーク、2位はロンドン、3位はパリで、08年の調査開始以来、3
年連続で4位までの順位に変動はなかった。
ただ、東京と上位との差は縮まっており、同研究所は「東京の地位は相対的に向上
している」としている。
ランキングは、都市の経済力や買い物・食事の魅力、リサイクル率といった6分野
69項目の指標を点数化して集計し、都市の「総合力」を比較した。
分野別にみると、東京は「経済」と「研究・開発」が2位、「文化・交流」が4位、
「環境」が5位だった。一方、首都圏空港の容量不足などが影響して「交通・アク
セス」は6位、住宅費の高さで、「居住」は9位で、経済部門に比べ、暮らしやす
さの評価が低くなっている。”
食は日本の都市の魅力を高める有力なコンテンツの一つです。
食の魅力の観点からは既に世界一を争っていると言って良いでしょう。
ただしかし森ビルの森社長の主張される通り、
東京とアジアの諸都市の差は猛烈な勢いで縮小しています。
食以外の分野でも海外から多くの人材を惹き付ける
魅力ある都市が増えて欲しいものです。
『ヒルズ 挑戦する都市』(森稔,朝日新聞出版) |
…個人的には京阪神より情の濃い九州の方が魅力的だと思います。