連休ですので、最近注目している新刊を紹介します。
→ ありがちな視野狭窄の「俺たち理系を優遇しろ!」系ではありません。
かなり冷静な視点だと思います。
終身叙任権をバラ撒き過ぎて若い研究者が育たない現状も
著者はよく理解されているようです。
ただ、「選択と集中」がうまくいくと思っているのは誤りです。
研究開発の現場では簡単に成功しないのが普通です。
著者はそれを知っている筈だと思いますが。。
私は、日本で理系が冷遇されているとするならば
実社会へ広く関心を持とうとせず自分の専門に閉じ籠る傾向も
大きな要因として挙げられると思います。
(文系人間を理解して巧みに使いこなせる人が少ない)
→ 見覚えがあると思っていたら、あの「国際交渉人」諸星さんでした。
それだけでもう内容に期待してしまいます。
今の大学経営の惨憺たる内情が分かって素晴らしい。
もはや年功序列の素人の手には負えないようです。
大学運営もアメリカのようにプロフェッショナルが
組織改革やファインドレイズなど個人のキャリアを磨き
活躍する時代が訪れたのでしょう。
→ 東北の過疎地の家族経営スーパーに、
なぜ小売大企業の経営者が研修に訪れるのか??
今の日本にも凄い企業が隠れているものです。
「ライバルが進出してくるほど売上が増える」
という実績が凄いです。
今や環境政策は産業政策で、「経済戦争と同じ」
であることが漸く理解されてきたようです。
でもどうも現状に対する見方が甘いと思う。
日本がセクトラルアプローチのような
自国だけ一方的に有利な提案を持ち出しても通用する筈がない。
ドイツ・スウェーデン・台湾・韓国のような
製造業の強い国と組んで利害の一致するスキームを構築しないと
原則的に多数決で動く国際社会には通用しません。
国際政治のリアリズム感覚と多数派工作が絶対に必要です。
『理科系冷遇社会―沈没する日本の科学技術』(林幸秀,中央公論新社) |
→ ありがちな視野狭窄の「俺たち理系を優遇しろ!」系ではありません。
かなり冷静な視点だと思います。
終身叙任権をバラ撒き過ぎて若い研究者が育たない現状も
著者はよく理解されているようです。
ただ、「選択と集中」がうまくいくと思っているのは誤りです。
研究開発の現場では簡単に成功しないのが普通です。
著者はそれを知っている筈だと思いますが。。
私は、日本で理系が冷遇されているとするならば
実社会へ広く関心を持とうとせず自分の専門に閉じ籠る傾向も
大きな要因として挙げられると思います。
(文系人間を理解して巧みに使いこなせる人が少ない)
『大学破綻 合併、身売り、倒産の内幕』(諸星裕,角川グループパブリッシング) |
→ 見覚えがあると思っていたら、あの「国際交渉人」諸星さんでした。
それだけでもう内容に期待してしまいます。
今の大学経営の惨憺たる内情が分かって素晴らしい。
もはや年功序列の素人の手には負えないようです。
大学運営もアメリカのようにプロフェッショナルが
組織改革やファインドレイズなど個人のキャリアを磨き
活躍する時代が訪れたのでしょう。
『売れ続ける理由~一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法』(佐藤啓二,ダイヤモンド社) |
→ 東北の過疎地の家族経営スーパーに、
なぜ小売大企業の経営者が研修に訪れるのか??
今の日本にも凄い企業が隠れているものです。
「ライバルが進出してくるほど売上が増える」
という実績が凄いです。
『武器なき“環境”戦争』(池上彰/手嶋龍一,角川SSコミュニケーションズ) |
今や環境政策は産業政策で、「経済戦争と同じ」
であることが漸く理解されてきたようです。
でもどうも現状に対する見方が甘いと思う。
日本がセクトラルアプローチのような
自国だけ一方的に有利な提案を持ち出しても通用する筈がない。
ドイツ・スウェーデン・台湾・韓国のような
製造業の強い国と組んで利害の一致するスキームを構築しないと
原則的に多数決で動く国際社会には通用しません。
国際政治のリアリズム感覚と多数派工作が絶対に必要です。