みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

米インフレ指数連動債(TIPS)が史上初のマイナス金利で落札 - 米長期金利の上昇に備える投資家

2010-10-31 | 注目投資対象・株価の推移
           ↑ USD/JPY(infoseek)下に抜けかけた週末
愈々FOMCが近づいてきています。
市場の見方としてはQE2は5000億ドル程度の規模がコンセンサス、
それを大きく下回っても上回ってもサプライズとなるようです。

…これは今年最後の山場でしょう。
どちらの方向にも大きく動く可能性があり、
週明けからスクランブル態勢が必要かと。

「ドル円の史上最高値更新は「あるか」ではなく
 既に「いつ」の問題となっています」

「ドル円の史上最高値更新はもう確定、
 中印株式とコモディティは高々と舞うことになるでしょう」

との見通しを維持します。前者は恐らく今年中には実現するでしょう。


↓ EUR/JPY(infoseek)じりじり下落中。一度は反発する?


直近の豪ドルの推移

 ↑ 豪ドル円は指標悪化によって急落しています。
   明らかにロングポジション多過ぎです。
   80~81円のラインが遠くなりました。


どちらに出るか分からない時に頼りになるのは
時に理性を忘れる市場心理の動物的な動きと
市場そのものの語るメッセージです。


ドルが対円で下落、FRBの追加緩和めぐる警戒感高まる(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201010300004.html

”29日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備理事会(FRB)の追加緩和
 の規模をめぐる不透明感に圧迫されドルが対円で下落。相場の乱高下に備えたオプ
 ション市場でのヘッジが活発化した。
 ドル/円は18日につけた15年ぶりの安値に迫った。第3・四半期米国内総生産
 (GDP)速報値は、FRBが追加緩和に踏み切るとの市場の観測を変えるには至
 らなかった。
 ロイターデータによると、終盤時点では0.6%安の80.42円となった。
 来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)の他に中間選挙や雇用統計の発表が予定
 されており、オプション市場では量的緩和をめぐる懸念が高まっていることが示さ
 れた

 クレディ・アグリコルのシニア通貨オプションストラテジスト、サイモン・スモレ
 ット氏は「市場には若干不安がある。量的緩和に関する不安や、多くの通貨がドル
 に対して買われすぎているという不安だ」
と指摘した。
 その上で「多くの要因が存在する。重要なのは、スポット相場での値動きは比較的
 抑制されているように見えても、リスクオフのヘッジが市場に戻ってきたことだ」
 と述べた。
 オプション市場ではユーロ/ドルのリスク・リバーサルがプットに一段と傾いた。
 豪ドルや韓国ウォン、ユーロ/円などに対する警戒感も高まっており、リスク・リ
 バーサルはプットが優勢になっている。
 ただ一部のアナリストは、FRBの追加緩和をめぐる懸念は行き過ぎとの見方を示
 している。
 CIBCワールド・マーケッツの首席エコノミスト、エーバリー・シェンフェルド
 氏は「経済がかなり悪化すれば、連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和の第
 3弾、第4弾が打ち出されるかもしれない」としながらも「今回の第2弾(QE2)
 は5000億ドルを超えることはない。一度に1兆ドル規模との見方は後退した。
 FRBの発表を受けて市場で大きなショックが起きるとは予想していない」と語っ
 た。”

 → ざわめくような雰囲気に満ちた週末の報道です。
   市場コンセンサスを把握するのに好適でしょう。

   個人的には、バーナンキは市場に強い恐怖が見えない限り
   限定的な量的緩和にとどめると見ています。
   1兆ドルを正当化するような心理的強迫感はまだないと思う。


東京外為市場・15時=ドル81円後半、利益確定のドル買い戻し基調続く(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201010270077.html

”午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点に比べドル高の81円後
 半。短期筋による利益確定のドル買い戻しが続き、ドルが幅広い通貨に対して上昇
 した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、積み上がったドルショートの手
 仕舞いが進んでいる。

 海外市場では、短期筋によるポジション調整の動きが活発化し、ドルが対ユーロ、
 対円で上昇した。この流れを引き継いだ東京市場でもドルの買い戻し地合いが続き、
 ドルは対円では約1週間ぶりのドル高水準である81.78円まで上昇した。ユー
 ロも1週間ぶりの安値となる1.3802ドルまで下落した。1.38ドル付近には
 オプションのバリアーがあるとみられている。
 「先週あたりから利益確定のドル買い戻しがみられるが、昨日から活発化している。
 米10年債利回りも上昇しているので、米国のQE2(量的緩和第2弾)をはやし
 てドル売りを進めた短期筋が買い戻しに動いている
」と三菱UFJモルガン・スタ
 ンレー銀行クレジット市場部為替課長の塩入稔氏は言う。
 米国債市場では前日、10年債利回りが2.65%と1カ月超ぶりの高水準まで上
 昇し、ドル/円相場の支援材料となった。現在の同利回りは2.6393/2.6
 375%の気配。
 〔中略〕
 FOMCが来週に迫り、ユーロ/ドルを中心に積み上がったドル売りポジションの
 手仕舞いも意識されてきた。「きっかけがあるたびに、ドルショートの巻き戻しが
 入る時間帯に入っている」(みずほコーポレート銀行マーケット・エコノミスト、
 唐鎌大輔氏)という。
 ポジションが積み上がっているだけに、市場では、FOMCで決定される緩和規模
 が市場予想を大きく上回らない限り、いったんはドルの買い戻しが入るとの見方が
 多い。

 「それが視野に入っているため、前倒しでドルの買い戻しが入りやすくなっている」
 (邦銀)。逆にいえば「FOMCまでにある程度巻き戻しが進んでしまえば、市場
 で予想されているFOMC後のドル買い戻しが小規模になる可能性もある」(唐鎌
 氏)との声が聞かれる。
 米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は27日、米連邦準備理事会(F
 RB)が来週、今後数カ月にわたって数千億ドル規模の国債買い入れ計画を発表す
 る見通しだと伝えた。WSJ紙によれば、国債買い入れ計画の詳細はFRB内部で
 調整中だが、大枠は固まったという。
 市場では、「ほぼ想定の範囲内。市場の想定を上回る規模の緩和にはならないとみ
 ているが、一方で出尽くし感が広がることは回避するだろう」
(唐鎌氏)と受け止
 められている。
 〔中略〕
 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、米中間には来月の20カ国・地
 域(G20)首脳会議(サミット)で貿易不均衡の是正に向けた目標設定で合意す
 る基礎ができている。中国人民銀行(中央銀行)の李稲葵・金融政策委員の話とし
 て伝えた。
 他方、中国の陳徳銘商務相は、米国のドル発行は「抑制がきかない」状態となって
 おり、中国にインフレの脅威をもたらしているとの認識を示した、と新華社が伝え
 た。
 新華社によると、陳商務相は講演で「米国のドル発行に抑制がきいておらず、国際
 的な商品相場が継続的に上昇していることから、中国は輸入インフレにさらされて
 いる。この(事態に関する)不透明性が企業にとって大きな問題となっている」と
 述べた。
 米ホワイトハウスのギブズ報道官は26日、人民元の問題は米国で「幅広い懸念」
 となっており、中国は人民元改革に向け行動する必要がある、との考えを示した。
  米財務省は10月15日に為替報告書を発表する予定だったが、11月の中間選
 挙やG20首脳会合を控え、発表を見合わせている。”

 → この報道は重要でした。
   前半は需給から見た為替市場の見通し、
   後半は高まる人民元切り上げへの圧力と
   いずれも見逃せないところ。


東京外為市場・15時=ドル80円後半、米量的緩和政策背景にTIPS利回りがマイナス化(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201010260075.html

”為替市場では、来月初旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「QE2」(量的
 緩和第2弾)が決定されることが確実視され、これを背景にドルの先安観が続いて
 いるが、前日のインフレ指数連動債(TIPS)入札で落札利回りが史上初のマイ
 ナスとなったことが話題を呼んだ。
 米財務省が25日実施した100億ドルの4年6カ月物(5年物リオープン=銘柄
 統合)TIPS入札で、最高落札利回りがマイナス0.550%となった。応札総
 額は約284億3600万ドル。応札倍率は2.84倍だった。
 TIPS人気が高まっていることについて、「トレジャリー(米国債)のヘッジで
 TIPS需要が高まったのだろう。インフレ期待から米長期金利が上昇するリスク
 を、TIPSという合成オプションでヘッジしたことになる
」(アナリスト)とい
 う。
 インフレ率がQE2を受けて、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が言及
 した2%に上昇した場合、TIPSを購入した投資家はTIPSと通常の米国債と
 の利回り格差拡大により利益を得ることになる。  
 〔中略〕
 「欧州連合(EU)首脳会議を前に、1.40台でのユーロ高けん制発言が出てい
 るので、ユーロを買い進むのに躊躇する参加者が増えている」
(外銀)という。こ
 の日のユーロは朝方の安値1.3907ドルから一時1.3982ドルまで反発した
 が、その後は一進一退の値動きとなった。
 フランスのラガルド経済財務雇用相が、ユーロ圏は弱いドルや自由に変動しない人
 民元によって打撃を受けていると発言したことを仏紙レゼコーが報じ、市場で話題
 となった。
 さらに25日には、国際通貨基金(IMF)のエコノミストがワルシャワで会見し、
 ユーロは過大評価に近い水準にあり、これ以上ユーロ高が進めば、ユーロ圏の経済
 成長に悪影響が及ぶとの認識を示した。
 会見したIMFのエコノミスト、Bas Bakker氏は「ユーロは過大評価に近いと呼べ
 る水準にある。これ以上のユーロ高は(ユーロ圏の)成長鈍化を意味する
。ユーロ
 高がさらに進めば、影響はさらに大きくなるが、日々の為替の動きにコメントする
 のは難しい」と述べた。 25日の海外市場でのユーロの高値は1.4080ドル。”

 → こちらは26日の報道。
   ユーロの水準警戒感は以前よりありましたが、
   米金利上昇を予想する投資家が増え始めたのが注目されます。
   秘かに転換点が近づいている可能性がある。

    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄、株式新聞がUAを「買える小売株」として取り上げたようです。

 金価格連動型上場投資信託(大証二部 1328) 3,200

 丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
             542 / 494

 三菱商事(東証一部 8058) 1,700 → 1,890 / 1,914 → 2,442
               2,287 → 2,442 / 2,129
               2,046

 マツダ(東証一部 7261)  232
               201 → 238

 ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
                     1,087

 SUMCO(東証一部 3436) 1,743 → 2,014
               1,590 → 1,793

 住友金属鉱山(東証一部 5713) 1,492

 昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
                  716 → 723 / 688

三菱商事と丸紅の中間決算は順当でした。
丸紅は通期を上方修正するでしょう。
マツダはわずかに下方修正ですが為替次第です。


NY金、続伸(時事通信)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-101030X132.html

”【ニューヨーク時事】週末29日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊
 先物相場は、さえない内容となった米経済指標を受けてドル安が進んだほか、連邦
 準備制度理事会(FRB)による追加金融緩和策への期待が高まったことから買い
 が膨らみ、続伸した。中心限月12月物は1オンス=1357.60ドルと、前日
 終値比15.10ドル高で取引を終了した。”

 → 一時は急落していたゴールドですが
   またひたひたと上昇しています。
   勿論こちらもFOMC次第で大きく動くので要注意。





『日経会社情報』2010年秋号


    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

ユーロを何度か短期で売りましたが煩雑なので省略します。

 2010/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

    現在 > 78.87 豪ドル/円(損益138%)← 今年の損益率
        112.05 ユーロ/円

 ◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%

  ▼ ポジション解消済み
 2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/24 112.68 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/23 86.88 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/04/13 86.28 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/01 86.40 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/10/29 83.08 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/29 82.75 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/04 80.12 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/02/16 81.15 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/11/04 81.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/29 80.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/12/11 81.38 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/06 84.86 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

 …以下省略…


「資源国通貨は底打ちしました。
 豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
 豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」

中長期的な見通しは変更ありません。

「82円から72円のレンジ圏を想定」

豪ドルの短期的な見通しも変化なし。

「豪ドルは80円台前半で大きな抵抗に遭う」

豪ドルもユーロも一度は下がらないと上に抜けないでしょう。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする