みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

スティーブンスRBA総裁「豪州とカナダは世界的な景気低迷を乗り切れる」- 資源国の時代の再来か

2009-05-24 | 注目投資対象・株価の推移
エネルギー価格の高騰に備えなければなりません。
エネルギー効率の悪い新興国経済の回復が早ければ
資源価格にプレッシャーがかかるのは当然です。

日本政府が投機資金の規制を呼びかけていますが
産油国のイギリスやエタノール振興を図るアメリカが
簡単に同意してくれる筈がありません。

実需膨張の見通しという巨大な影に覆われて、
エネルギー自給率の低い日本はまたもや後手に回ることになります。
国際経済と金融市場を理解した者のみがヘッジできるでしょう。


直近1年の豪ドルの推移
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=audjpy=x&d=c&k=c3&h=on&z=m

 → 米ドル下落が続きますが、
   やや連動性が薄れてきた印象。
   週末には94円に回復しました。


▽ infoseek にドル円20年チャートあり。
http://finance.www.infoseek.co.jp/MnForex/fxchart/?fx=F1001


バルチック指数は年初来高値に跳ね上がり、
原油先物と商品市況の回復が
はっきりと印象づけられた週でした。


世界経済、年内に回復する見通し=豪準備銀行総裁(reuters)
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/JAPAN-380838.html

”豪準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁は19日、オース
 トラリア経済は回復に向けて良い状態にあると述べた。一方、世界経済は、
 回復に向かう初期の段階では、成長ペースが緩やかなものにとどまる、と
 の認識を明らかにした。
 カナダの在豪商工会議所で講演した。総裁は、オーストラリアとカナダは
 世界的な景気低迷を乗り切ることができる
と強調。「両国が比較的良好な
 位置にあり、世界経済が再び成長に転じた際には、それに足並みをそろえ
 ることができると考えるしっかりした根拠がある」と述べた。
 総裁は「これが始まっていると言い切るのは、時期尚早だろう。ただし、
 ここ数カ月にみられる動きは、景気が年末に向けて回復するとの見方を強
 く裏付けている
。専門家の大半は、世界経済の新たな拡大について、初期
 の段階では成長ペースが極めて遅いものになる、と考えている」としてい
 る。
 RBAは今月、経済見通しを下方修正し、今年は大幅なマイナス成長を予
 想した。ただ、低金利と財政出動によって、2010年には段階的に回復
 する、との見方を示した。カナダもリセッションに陥っている。”

 → 豪と加はともに豊富な資源を持つことで共通しています。
   アジアの新興国が世界経済の回復を牽引する局面では、
   強い製造業を擁する日独のような製品輸出国よりも
   資源国の方が有利な立場にあるのは言う迄もありません。


復活の兆しのヘッジファンド、規制強化でインパクト薄れる(reuters)
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/JAPAN-380888.html

”昨年のグローバルな金融システム不安増大の過程でパフォーマンスの低下
 から解約売り、淘汰の波が押し寄せていたヘッジファンドに変化の兆しが
 出始めた。
 世界的な金融緩和策によって流動性が潤沢に供給されていることを背景に
 新たなファンドの組成の動きがみられ、減少の一途だった資産残高も反転
 している。一方で、金融システム危機を受けてヘッジファンド業界への規
 制は強化される方向にあり、ヘッジファンドの動向が市場で大きなインパ
 クトを持つような環境に戻ることは考えにくく、国内の株式市場でも存在
 感は薄れているという。
  <ヘッジファンドの運用残高、パフォーマンスに復活傾向>
 2008年9月の米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破綻以降、
 グローバルな金融システム危機を背景に株価が下落するなか、東京市場で
 も年末にかけてヘッジファンドの解約売りが加速した。「ヘッジファンド
 の解約45日ルール」が市場で毎日のように話題になった。「金融システ
 ム問題の渦中でヘッジファンドでは資金フリーズ、クローズが相次いだ」
 (国内ヘッジファンド関係者)状況だったが、ここにきて変化の兆しもみ
 られる。
 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンは4月20日、ヘッジファンドやフ
 ァンド・オブ・ヘッジファンズ、機関投資家など世界の150社以上を対
 象としたヘッジファンドの資産残高に関する調査結果を発表した。その中
 で、ヘッジファンドの運用金額は2009年中に約1兆ドルの水準で底打
 ちし、2013年には2兆6000億ドルまで増加する
、との見通しを示
 した。
 インベストラスト代表の福永博之氏は、世界的な金融緩和政策による潤沢
 な流動性を背景に、海外のヘッジファンドが活発化する可能性を指摘する。
 福永氏は、リーマン破綻以降のクレジット・リスクの強まりにより、銀行
 間の短期資金取引コスト(ロンドン銀行間取引金利、LIBOR)をはじ
 め金利全般に上昇圧力がかかっていた状態から一転、金利低下へのシフト
 を受けて、海外ヘッジファンドは資金調達がしやすくなり、一部のファン
 ドはポジション的に余裕が出ているとみる。
 福永氏は「原油や商品価格が戻ってきている背景には、ヘッジファンドが
 動き始めたこともあるのではないか
。リスク資産という枠組みでは、株式
 にも資金が流入する可能性はある」と述べる一方、「ヘッジファンドの決
 算前後は、利益確定売りで瞬時に売り手に回る危険性も再び抱えることに
 なる」としている。
 バークレイズ・キャピタル証券によると、4月のヘッジファンドの世界平
 均運用成績が2006年1月以来の最高を記録した。同証券によると、台
 湾、ロシア、インド、中国株投資型ヘッジファンドなどは3月以降の2カ
 月間で累積30%のリターンを確保した。〔以下略〕”

 → ヘッジファンドの近況分析です。
   稼いでいるファンドは稼いでいますので、
   簡単に「存在感が薄れている」と
   結論づけるのは早計に過ぎるでしょう。

   先週も書いていますが、
   彼らの判断力と瞬発力は侮れません。
   また今後はCTAも市況撹乱要因となるに違いありません。


東京外為市場・正午=ドル2カ月ぶり安値から小戻し94円前半(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR200905220063.html

”正午現在のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点から小幅安い
 94円前半で推移している。海外市場からのドル売りの流れを引き継いで、
 朝方は93.86円まで売られて2カ月ぶりの安値を更新した。その後は
 下げ渋っているが、下値不安は根強いという。
 前日海外市場からのドル売りの流れを引き継ぎ、ドルは朝方に対円で93.
 86円まで売られて2カ月ぶりの安値を更新。対ユーロでも1.3957
 ドルと4カ月半ぶりの安値をつけた。
 〔中略〕
 「ドルのバイアスは下。戻ったところは売りたい」(みずほ証券金融市場
 グループ外債トレーディング部マネージャー、鈴木健吾氏)という地合い
 の中で、時事通信が、民主党「次の内閣」財務相の中川氏が外為特会につ
 いてこれ以上の為替リスクには耐えられないと語ったと報じたことで、上
 昇は勢いを失った。報道によると、中川氏は、ドル建て米国債を頭から買
 わないとはいわず話し合いはするが、円建て債を米国に提案すべきとして
 いる。
 市場では中川氏の発言自体のインパクトは限定的との見方が出ている。
 「米英は3連休となることもあって、優先だ。民主党が選挙で政権を取っ
 たあとならインパクトがあるが、前にも同様な発言をしていることもあっ
 てそう急激なドル売りにはなっていない」という。
 しかし、中川氏の発言に加えて、ワシントン・ポスト紙がオバマ政権が自
 動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の来週の破産法適用申請に向けて
 準備を進めていると報じたこともドルの懸念材料とみられており、ドルに
 下げ止まり感は出ていないという。「テクニカルポイントの93.55円
 をトライする可能性はまだある。そこからさらに下を試すなら93-98
 円のレンジを90─95円に切り下げる可能性も出てくる」(外資系銀行)
 という。〔以下略〕”

 → じっくり読み返しておきたい記事です。
   米ドルが重く、強烈な下方圧力がかかっていた先週。
   一瞬94円台を割り込んでいました。

   まだまだ安心はできません。
   チャートの形は悪く、ドルキャリーが始まっています。
   何かきっかけがあれば、92円台へ降下するでしょう。


    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄。以下の通りポジションを減らしています。

 丸紅(東証一部 8002) 414円

 住友金属鉱山(東証一部 5713) 1,245円

 昭和シェル石油(東証一部 5002) 877円

 石井表記(東証二部 6336) 1,346円

資源関連はこのような局面では外せません。
中でも住友金属鉱山は、3月上旬の注目時より既に
4割前後上昇しており、ドル安という援護射撃もあります。


NY原油:一時60.48ドル 半年ぶり高値水準(毎日新聞)
http://mainichi.jp/life/today/news/20090520k0000m020150000c.html

”ニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、世界景気の回復
 期待などで買われ、指標となる米国産標準油種(WTI)6月渡しが19
 日未明の時間外取引で一時、昨年11月中旬以来ほぼ半年ぶりの高値とな
 る1バレル=60.48ドルまで値上がりした。
 午前9時20分現在は、前日比0.18ドル高の59.21ドル。
 景気の持ち直しでエネルギー需要が伸びるとの見方が広がった。米国に対
 する主要な石油供給国のナイジェリアで武装勢力の活動が活発化、供給不
 安が浮上したことも買いを後押しした。”

 → 原油先物が完全に底打ちの様相を見せてきました。
   週末には61ドル台半ばに達し、
   これで完全に世界経済の回復基調と
   新興国経済の好転を織り込んできました。





『会社四季報』2009年 2集春号






『日経会社情報』2009年 04月号



    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

今週はドルの下落が止まらなかったので
ヘッジのため73円台でショートを入れておきました。
米ドルの動向に振られる判断の難しい局面です。

72円台で少しロングも入れたのですが、解消済み。

 2009/05/21 73.08 AUD/JPY Lev ×3 (ショート)
 2009/05/07 74.34 AUD/JPY Lev ×5

    現在 > 74.16 豪ドル/円(損益172%)

  ▼ ポジション解消済み
 2009/05/14 73.02 AUD/JPY Lev ×2
 2009/05/07 75.02 AUD/JPY Lev ×5
 2009/05/06 74.11 AUD/JPY Lev ×5
 2009/04/30 72.08 AUD/JPY Lev ×2.5 (ショート)
 2009/04/30 70.71 AUD/JPY Lev ×2.5 (ショート)
 2009/04/28 67.61 AUD/JPY Lev ×2.5
 2009/04/21 68.61 AUD/JPY Lev ×2.5
 2009/04/21 69.17 AUD/JPY Lev ×2.5
 2009/04/16 71.80 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/04/02 69.66 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/04/03 71.04 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/03/27 67.39 AUD/JPY Lev ×2.5
 2009/03/20 65.80 AUD/JPY Lev ×5
 2009/03/12 62.10 AUD/JPY Lev ×4
 2009/02/24 63.20 AUD/JPY Lev ×4
 2009/02/27 76.93 CAD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/02/28 62.84 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/02/25 62.15 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/02/24 60.78 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/02/06 61.89 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/02/05 58.56 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/02/04 58.01 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/01/30 57.18 AUD/JPY Lev ×2 
 2009/01/30 57.24 AUD/JPY Lev ×2 
 2009/01/19 62.01 AUD/JPY Lev ×2 
 2009/01/19 62.00 AUD/JPY Lev ×2 
 2009/01/16 60.88 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/01/16 60.79 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/01/08 64.46 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2009/01/07 66.23 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2008/12/16 60.94 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2008/12/13 60.29 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2008/12/23 61.83 AUD/JPY Lev ×2 (ショート)
 2008/11/07 66.58 AUD/JPY Lev ×1
 2008/12/12 59.16 AUD/JPY Lev ×3
 2008/11/07 66.58 AUD/JPY Lev ×1.5
 2008/11/07 66.58 AUD/JPY Lev ×2.5
 2008/12/05 58.44 AUD/JPY Lev ×2
 2008/12/05 58.12 AUD/JPY Lev ×3
 2008/11/11 65.78 AUD/JPY Lev ×5 (ショート)
 2008/11/06 65.33 AUD/JPY Lev ×4
 2008/10/29 61.08 AUD/JPY Lev ×5
 2008/10/24 58.49 AUD/JPY Lev ×5 (ショート)
 2008/10/17 70.33 AUD/JPY Lev ×6 (ショート)
 2008/10/10 63.58 AUD/JPY Lev ×3 (ショート)
 2008/10/06 77.21 AUD/JPY Lev ×10 (ショート)
 2008/09/30 83.32 AUD/JPY Lev ×4
 2008/10/01 83.65 AUD/JPY Lev ×3
 2008/10/02 82.58 AUD/JPY Lev ×3
 2008/09/19 87.10 AUD/JPY Lev ×4 (ショート)
 2008/09/18 84.02 AUD/JPY Lev ×3 (ショート)
 2008/09/20 89.04 AUD/JPY Lev ×3 (ショート)
 2008/09/12 88.02 AUD/JPY Lev ×3 (ショート)
 2008/09/11 87.58 AUD/JPY Lev ×4 (ショート)
 2008/09/10 85.29 AUD/JPY Lev ×3 (ショート)
 2008/09/01 92.84 AUD/JPY Lev ×10 (ショート)

 …以下省略…


「資源国通貨は底打ちしました。
 豪中銀の利下げは最終局面に接近しており、
 豪ドルは上昇トレンドに入り始めました」

中長期的な見通しは先週と同じです。

「76円から69円のレンジ圏を想定」

短期的な見通しも先週と同じです。

今週も米ドル94円台の攻防次第。
豪ドルは先々週の高値越えに苦労するでしょう。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログのこちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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