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奥野和彦

タナゴようしょく日記 飼うために飼う1

2017-08-11 20:30:14 | 写真


その後、タナゴは元気です。
グラスで育てた魚たちの前に生まれた子たちは
一番大きいもので2センチを超えたぐらいになっています。
めだかの学校みたいに並んで泳いでいるだけだったのが
一人前に、もののかげに隠(かく)れるようになりました。
隠れ家(かくれが)についているコケも
食べています。口でけずったあとがあります。

エサの話をしようとして、まだしてませんでしたが
稚魚(ちぎょ)、赤ちゃん魚のことですが
体が小さいので、当然口も小さい。
親魚たちにあげているエサでは口でつつくのがせいいっぱいで
お腹の中に入りません。
自然の川や池の中なら微生物(びせいぶつ)と呼ばれる
小さい生き物がエサになってそれを食べて大きくなりますが
水槽の中にはそれがありません。
取ってくるには、さがすのが大変だし
必ずしも続けて取れるとは限りません。
ならば、その微生物を生まれさせて、エサにしよう。
生まれてきた子魚に、これがエサだよと教える言葉もなく
親もいないので、ピクピク目の前で動くものが最初のエサになる。
魚を飼うために、エサになる生き物も飼育することになります。



本名はアルテミア、
魚のエサとしてはブラインシュリンプと呼ばれていますが
エビやカニの仲間で、その生き物を卵から
かえらせてエサにする。
シーモンキーとも呼ばれてそれを飼うことが
ときどき子供達の間ではやったりします。
卵はペットショップに乾燥(かんそう)した粉(こな)になって売っていて
これを塩水に入れてかき混ぜます。
24時間、つまり丸一日たつとピクピクと泳ぎ始めるので
それをスポイトですって、子魚のいる水槽に入れるわけです。
そんなにたくさん一度には必要ないので
朝用、晩用にこの程度作ります。

よく食べます。お腹がブラインシュリンプのオレンジ色に
透けて見えて、そうなればエサもちゃんと食べてるね、と。
エサになるのはこの卵から生まれてすぐのもので
これを大きく育てるとシーモンキーになります。
モンキー(おさる)には見えませんけどね。



光の方向に集まる習性があるので
黒テープで囲って切れ目を入れて
そこに集まったのをスポイトで吸って与えます。
水面に浮いてたまっているのは卵のぬけがら。
その下にいるのがブラインシュリンプです。

これを毎日準備(じゅんび)するのは
手間(てま)がかかることでもあるのですが
やってみようと思った以上、責任(せきにん)を持ってやらなければいけない。
人間が作った環境(かんきょう)の中に命を持って生まれてきたのだから
ちゃんと育ててあげないといけない。

2センチを超えた兄さん姉さんたちは
売っているものの一番細かい粉末(ふんまつ)のエサなら食べるようになったので
ブラインシュリンプは卒業(そつぎょう)しています。



ちょっとフラッシュで
びっくりさせて見ました。


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