ちょっと絞り込んだサブタイトルにしてしまったけれど
しばらくこれで行ってみようと思う。
日々の写真も出て来るけれどそれも日本の何処かでの出来事なのだし。
ちょうど9月に入った頃、仕事場で通信社の外国人の
カメラマンと話をしていて(彼は日本語がしゃべれるから)
貴方は趣味の写真は撮らないのかと聞かれ
もちろん撮っている。と答えたがその次に当然どんなものを
撮っているのか、カメラはそのニコンか?などと質問は続くのであって
そうするとはからずも「本当に自分の写真」と言えるものを
分かり易く一つだけ答えなければいけないようなことになる。
郊外のショッピングモールを撮るのが面白いと言えば言えない事は無いが
それは分かりにくいだろう。説明が面倒くさい。
人ごとのように言うけれど、私は彼にこう答え始めた。
「今、私たちは東京のこのホテルの記者会見場という所でこうして
喋っているけれど、日本のあらゆる所でこの時間に
その場所での、当たり前のいつもの時間が流れている。
例えばちょっと田舎の単線の電車の駅前にパン屋さんだか
クリーニング屋さんだとかがあってその前をばあちゃんと孫が
手をつないで歩いて行く所、とか山裾の町の保育園に送迎のバスが
着いて今、まさに園児がガヤガヤと降りる所であるとか
どこでもいいんだ、何でもいいんだ、何か時間が流れている所を
片っ端からすべて掬いとっていきたいんだ。
他人にとって面白いかどうかなんて分からない。でもそれを並べて
写真展ぐらいしようと思うのが自分の常にある目標だ。
売れるとは思わないし。でもそれが趣味であり、オレの写真なんだ。」
とまくしたてた。
彼は目を見開いてそれはすごく面白そうだと言った。
何で日本人の写真家はそういう所に目を付けるのか不思議だとも言った。
日本では売れないかも知れないが
外国人にはとても興味深い陳列なのだから貴方はそれを
やるべきだと言った。
それから「金はどれぐらいかかるのか、日本ならどこへ行っても
観光的に楽しいじゃないか」と素敵な事を言うが
オレはお金をかけるつもりが無くて
何処か地方の町にそれを撮りに行くと思い立ったら
夜行バスかなんかで行って一日その、どうでもいいような写真を
いくつかの場所でポショポショ撮って、地元の名物ではなく
富士そばかなんか食って帰ってくればいいし、どうしても明日も
隣の県ぐらい行ってみようと思えば県庁所在地ぐらいの町へ出れば
ネットカフェやまんが喫茶ぐらいあるだろう。
年に一度ぐらいは奥さんも連れて行って温泉ぐらい入りたいけれど
その撮影に付き合いたいかどうかは疑問であると
またまくしたてたら、 また大笑いをして
「それを全部行程も書いて文章にしたら面白いじゃないか」
そしてまた、是非それをやるべきだと言った。
そしてそれをすでに10年具現した物が今ご覧頂いている粗文でも
ある訳ですが、Gooブログになってからご覧頂くようになった
方がいらっしゃいましたら、初めまして。
プロフィールを見ても何も記していませんが
そういう事をぼそぼそ考えたり、述べたり、写真撮ったり
している普通の男が出来れば死ぬまでリアルタイムで
綴っていければいこうじゃないか。というコーナーです。
「やるべきだ。」と言って下さる方もいらっしゃいました。
また、続けていこうと思います。
ブログお引越しおめでとうございます
そうね、妻は写真撮影には付き合いたくないかもだけど、旅には出たいのではないかと思います。
子供たちを2日くらい放置しても大丈夫な年頃になったのですから、たまにはいいかもよ。
外国に向けてもどんどんやってクダサイ!楽しみにしています!